04-19 対ライト王国02
ウエライトの南に位置する国境の街サクーラの酒場では、ライトとニバンの関係悪化に関する噂話が増えていた。
「あの疫病はライトが拡散させたんだとさ。腹立たしい」
「ああ。あの疫病の性で知り合いも何人か亡くなったし、しかもこの街も閉鎖されて、商売あがったりだったし。酷いなライトは」
「ほんとライトは糞だな糞」
「それに比べてニバンの王様は親切だよな。先日こちらから攻め込んだのに希少なポーションを提供してくれて。俺も感染したんだけど、あの薬のおかげで随分楽になったし、こうして生きてる。ニバンの王様には感謝しても感謝しきれないよ」
「あと体に良い食材な。あれも助かった。周りに感染者が居たんだけど俺は感染しなかった。あとポンポ様の恩恵かも知れん。毎日お祈りしてるぜ」
「あとライトの難民を一万に受け入れて、食品や必要な物全て支援に掛かった金額が大金貨三十六枚だと。想像も付かないな」
「え!? 大金貨って金貨百枚だろ。金貨三千六百枚!? あるところにはあるんだな金が」
「そんなに支援したのにライトは沈静化したら国民を返せ、返さないなら損害賠償払えだろ。ほんとうにライトは糞だな」
いろいろな国で同様の話が伝わっていった。これはニバンやウエライト、ヒダリオークなどが積極的に広めていた。ライト国内でも今回の件は噂になっており、現国王に対する不満が募っていた。
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ライト国王城内の会議室では、ニバンとの対策会議が行われていた。
「我が国民五千人がニバン国内に残留した。これはニバンによる拉致である。ニバンに対して賠償金を請求するぞ」
国王は顔を真っ赤にして怒っており、ニバンへの強硬路線を取ろうと考えていた。それに対して宰相が窘める。
「お待ちください。そんな事をしてもニバンは要求に応えないと思われます」
「国民が五千人も拉致されたのに黙ってろと言うのか。そいつらの納税額や労働力が減るんだぞ。ただでさえ疫病で人口が減っているのにだ」
「関係が悪化すればニバンから攻められる可能性があります」
「五か国同盟があるだろ。攻めたらこちらも別の国が攻める。守に専念すれば、ニバン側にも大きな被害が出るはずだ。うかつに攻めることは出来ない」
「必ずしも各国が攻めるとは限りません。最近オオキナウエーノとヒダリオークとニバン国の関係が改善しつつあり、戦争になっても軍を出さない可能性があります」
「なんだと! 許さん! 同盟の約束が守られないなどあってはならん」
「周辺国では我が国に対する評価が下がっており、ニバンの評価は上がっています。他国の兵士や民は我が国のために戦いたいとは思わないでしょう」
「それでも指揮官が戦えといえば戦うだろう」
「ニバン相手には厳しいです。戦意は無視できません。なので、別の噂を流してニバンの評価を貶める必要があります。
具体的にはニバンがライト国民を拉致している。ライトからニバンに謝礼を払っているのに無かったことにされている。暗殺未遂は自作自演だ。疫病はニバンの策略で各国に広めたなどです。
両方の噂が広まった時、どっちが本当なのか簡単には判断が付かなくなります。他にもニバン国王を貶める評判をどんどん流すべきです。今は我慢の時かと」
「わかった。徹底的にニバンの悪評を広めるんだ」
ライト側もニバンの悪評を拡散しようとしたが、うまく拡散出来なかった。唯一拡散出来たのは、ケンが女にだらしがないという話だった。
色々な女に手を出している。小さな子供の奴隷を買って無理やりやっている。ライト国の難民に支援金の返金を求めて、払えないなら体で払わせている。
ただ国王なら複数の妻や妾を持つのは当たり前であり、強い男は複数の女を囲う事はよくあることであり、それほど評価は下がらなかった。
短かったので、もう一話
全然伸びないよー。他の人の目に触れる機会が少ないみたい。
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12月下旬まで入院してます。予約投稿で1月末まで投降済みです。
何かあってもしばらく反応できません。




