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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-17 疫病02

~三か月後~

 アリスが女の子を出産し三日後にリルが女の子を出産した。めでたい情報であったが、疫病が広まっている最中であるため、あえて公開しなかった。公開することでお祝いムードになり、人の接触が多くなり、感染が拡大することを防ぎたかったからだ。


~さらに二か月後~

 ライト国では新規感染者数が減ってきており、西側地域の封鎖を解こうと考えていた。そしてニバン国に避難した国民も生きているなら貴重な財産であるため、引き上げることを決めた。

 ニバン側には感謝を伝え、難民を送り返すように求めたが、今度は逆にニバン側への使者の入国は断られて追い返されていた。ニバン側の言い分は、まだ感染が落ち着いていないため、入国を禁止するというものであった。


 それを聞いたライト国王は怒り心頭であり、自国国民を返還するように強く求めた。しかし相変わらずニバン側は拒否の姿勢を貫いた。



~さらに一か月後~


 ニバン国では新規感染の増加数は低くなり、落ち着きを取り戻しつつあった。ポーションには病気を治す効果はないが、ダメージを受けた肉体を回復する効果、または体の抵抗力が増える効果があったため、重症化するケースは他国と比較すると少なかった。

 三百万人が感染し死者の数は三千人を超えたが、死亡率が僅か〇.三%でありポーションの有用性が周辺国含めて知れ渡った。また栄養素という知識も併せて広まり、ニバン国の評価も高まっていた。



 オオキナウエーノの王城内会議室では、レフートの使者と会談が行われていた。


「今回の疫病、ライトが故意に広めたとニバンからの申し出についてどう思う?」


「分からないな。まさか疫病を他の国に故意に広めるなんて馬鹿なことはしないだろう。封じ込めに失敗した結果ではないのか?」

 レフートの使者はライトとの密約が継続しているため、擁護する立場を取っていた。


「まあ五か国連合の結束にひびを入れたいのかも知れん。一方ニバンからは有益な情報やポーションが無償で提供されて、被害が軽減したのも確か。情報共有含めて何にもしなかったライトよりは遥かに良い。ライトよりもニバンと協力関係を結んだ方が良いのではないか?

 ニバンは国力も格段に上がってきているし、間違いなく強大な国となるだろう。帝国よりもはるかに危険だ」


「わが国でもニバンの脅威度は高いと判断している。ただ、ケンが居なくなれば脅威度は若干下がる。他国ではケンの暗殺を試みているようだが、それが成功したときに、五か国がしっかりと協調していないともう二度とニバンに対抗できなくなるぞ。

 今は五か国が協調関係にあることが大事だ。そうすればニバンも簡単には攻められないはずだ。国の広さをカバーできるほどの兵力は無い。五か国同時に攻めることは不可能だ。攻め込まれたら別の国が攻め込めば良い」


「問題はケンだ。ケンが戦場に立てば兵士は浮足立つ。ケンの居ない戦場なら何とかるだろうが、ケンが居たら戦にならん」


「確かにケンが居る戦場はそうかもしれない。逆にケンが居ない戦場は戦えるんだ。複数の戦場で同時にケンは存在しないのだから、ケンが居ない戦場で勝をもぎ取る以外に道はない。あの広い国境線をカバーできるはずがない。

 ニバンが攻めてきたら他の国がニバンを攻める。互いに消滅したいなら話は別だが勝者の無い戦いになるぞ、それはニバンだってわかるはずだ」

 会談は五か国の同盟を維持し、ニバンに備えるという内容で終わった。五か国内では協調するという話にはなっているが、オオキナウエーノとヒダリオークは、ニバンと同盟することにより生き残りたいという方針に変わりつつあった。

 とはいえ、ニバンに協力したとしても最終的に国として存続できなくなるのであれば、協力するのは滅亡を早めるだけになってしまうため、ニバンから存続の言質を取らない限りは、そちらの方向に舵を切ることは出来なかった。今は使節団を送ったり、貿易を多くする程度に留めている。


  :

  :


 ニバン王城の会議室では、ライトに対する制裁処置を検討していた。

 ライト側の主張は、国内で蔓延を防ぐために移動を禁止しただけであり、まさか国外に避難するとは思わなかった。受け入れに感謝する。国民を我が国に返還するように。必要以上に引き留めるのは我が国の財産を奪っているのと同義であり損害賠償を請求する。との事であった。


「なんだこのふざけた回答は、話にならない」

 ケンをはじめ参加者全員が怒っていた。最終的に一万人の避難民を半年間受け入れており、その間の食事や様々な支援物資などを含めると大金貨三十六枚で(きん)そのものに置き換えた場合十四kg以上に相当する。


「しかしこのままここに留め置くのは、経費が掛かりすぎます。腹が立ちますが国に返した方がよろしいかと」


「分かった。返そう。ただし、うちの国に残りたいという者は家や仕事を用意しよう。まだ開拓できる場所は山ほどある。人が居ないから開拓しなかっただけだ」


「しかし、それだとライトとの関係が悪化するのでは? 賠償金支払いを遅延させたり、最悪五か国から侵攻される恐れもあるかと」


「いや無いだろう。今のライトにその余裕はない。それに五か国の同盟は防衛同盟であり攻め込むための同盟ではないはずだ。それに向こうが賠償金の支払いを滞らせたら攻め込む口実になる。それとライトとの貿易を禁ずる。ライト以外の国に対して懐柔を行うぞ」


「はい。承知しました」

 ケンの決断の元、ライトへの強硬策が採用された。

全然伸びないよー。他の人の目に触れる機会が少ないみたい。


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