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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-13 外貨稼ぎ02

「活字合金を作るのに鉛を使うんだけど、ミスリルを抽出するときに合わせて出るからそれも有効活用してね。それともう一つ、これだね」

 そういって、ケンはポーション用のガラス瓶を取り出した。しかし通常のガラス瓶と比較すると明らかに輝きが違った。


「なんですかこれは! すごく綺麗なガラスですな。ちょっと重い?」

 宰相は率直な感想を伝えた。通常よりも光沢があり、実際通常のガラスよりも重くなっている。それを会議室内の隣の人に渡し、みな新しいガラスに驚いていた。


「ポーション作りのガラスに誤って酸化鉛を含めた人がいてね。その結果がこれ。ミスリルを製造するときに珪砂と酸化鉛もとれるんだけど、それを混ぜてしまった。これを混ぜると融点が下がるので珪砂のみよりも低い温度で加工することも可能だ。今までは灰を混ぜてたけどこのガラスを作るときは酸化鉛を混ぜることになるね。

 で、この研究をする人を割り当てして欲しい。割合や製造、加工について検討して、効率良く高品質なもの作ってそれを売りに出す」

 ケンの宿屋ではミスリル加工とガラスの制作を継続していたが、そこで新人が作業をミスした結果、変わったガラスが生まれた。そしてそれがいつもとはことなり美しかったため、知り合いの砂糖商人に託してケンに届けさせた。なお知り合いの砂糖商人は、砂糖が商売として成り立たなくなっていたため、品物に限定せずなんでも取り扱うようになっていた。


「分かりました。早速人選に入ります」

 宰相は直ぐに承諾した。


「酸化鉛は毒性が強いから取り扱いには注意するように。俺からの議題は終わったので、報告があればお願い」

 ケンは様々な報告を聞き、アドバイスを受けながら方針や指示を出していった。


「犯罪率はここまで下がってきているのか。食料事情も大分改善してきたからね。仕事も人手が足りないくらいみたいだし。何かもう一押し、これをやっといた方が良いとかある?」


「あのーよろしいでしょうか。街道は整備されて国内全体で流通量が増えています。がそれを運ぶための馬や牛などの数が少なく、もちろん人が荷車で運搬もしていますが、もっと効率よく多くの物が運べればと」

 若い文官の一人が自身の思いを述べた。


「なるほどねえ。家畜を殖やす取り組みもしているんだけど直ぐにはなあ」


「街道は大分整備されましたが、主要な街道以外ではまだ整備されていない箇所があり、馬車よりも人が背負って運んだ方が効率が良い地域もあります」


「うーん全ての道を俺が作り直すわけにはいかないし、各街の責任者には街道整備の責任を持ってもらいたい。食料、軍備、に問題が無い地域は、街道整備も優先するように指示を出して」


「私からも、街道を行き来する者が増えたので途中の村や街では宿屋が不足しているようです。また街道沿いにある野営地にも人があふれる傾向があるそうです」


「運ぶ人を単純に増やすとそこにも影響が出るのか。あらたな魔道具を増やすか」


「魔道具ですか?」

 宰相の質問にケンは席を立ち部屋の隅に荷車を出した。そしてその上に石をいくつか置く。


「えーとそこの力持ちそうな人、これを少し押してみて」

 ゴリラ系獣人を指名して荷車を引かせる。荷車は少しずつ進む。数m進んだところでやめさせて重さについて問うた。


「はい。重かったです」

 素直に返事をしたところで、荷車の押す部分にケンも並んで入りレバーを倒すと、誰も押していないのに荷車が動いた。


「え?」「はあ?」「なんで?」「勝手に動いてる」

 皆がその光景に驚いていた。ケンはレバーを元に戻して荷車を止めた。


「これも魔道具だね。魔石、命の石を使うから動かすのにお金はかかるよ。掛かるけれども、一度に運べる量は増えるね。ただ、今これを作れるのは俺だけだからこの作り方を魔道具講師に教えるのと、必要な部品があるからそっちは鍛冶職人に発注して。これを量産するぞ」

 自動走行荷車、名称が長いので自動車と命名された。ケンが所持していた二台の自動車は研究や活用方法を検討するために、対策チーム預かりとなった。


「注意点として、荷車や車輪の耐久度の関係で重い物を載せ過ぎたら当然壊れるから。かと言って全て鉄やミスリルで作ると、荷車自身が重くなりすぎるから運べる量が減ってしまう。なので、そのバランスを探るのが重要になるんじゃないかな。

 例えばスポーク付の車輪や車軸を鉄製にしたら強度は増す。後は分散、えーと荷車を連結して例えば十台つなげて先頭でコントロールする。1台あたりの荷車に載せる量は増やさずに大量に運べるようになる」


「「「おお。流石ケン様」」」

 いかにも自分の意見のようにケンは話したが、スズタナ王国(ケンの出身国)では、普通に使われている技術である。

待っている間暇なら、過去作も読んでください。


定年退職したからVRMMOをはじめてみた2.0

https://ncode.syosetu.com/n9241dm/

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