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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-12 外貨稼ぎ01

 王城の会議室には、宰相、各大臣、副官などが集まり、ケンの入室を待っていた。扉が開きケンの入室を告げられた後、ケンが入室した。


「みなご苦労さん。先日まで米作りでしばらく王都を離れてしまって迷惑を掛けたね。ただ米も今後重要な戦略物資といっても過言ではないよ。主食となる農作物で、作付け面積当たりの収穫量は小麦よりも高い。小麦の一.五倍ほど収穫出来た」


「一.五倍ですか!」


「でもそれならジャガイモの方が収穫量が多いのでは?」


「まあジャガイモだけを食べるのではなく、色々な物を食べないとね。それに一品目に頼っていたら、それがだめになった時に困ることになるから、複数品目を並行で作らないと。リスクには備えておくべきだから。

 で、今日の本題はそこではなく、他国または自国で売る物についての話。結論から言うと本を売りたい」


「いや、本は確かに手間がかかるので高いですが、手間がかかるため大量には作れません」


「ケン様の魔法で量産すれば楽ですが、それだとケン様の他の仕事に支障が出るのでは?」


「いや大量生産をするのに魔法は使わないよ。これを使うんだ」

 そういって取り出したのが小さな四角い棒であった。そして先端は文字の形になっていた。


「これは文字ですか? ただ、あの逆さまのような…」


「逆さまで良いんだよ。これを意味のある単語にしてまとめて、単語をつなげて文章にする。これをこの印刷機に並べる。既に印刷用の原本を用意してあるからセットするね。そこにインクを塗って、紙を置いて、上から圧力をかける。そしたら取り出すとこんな感じ」

 ケンは空間収納から印刷機を取り出した。そして原本をセットして、実際に印刷をしてみせる。また紙をセットして印刷を複数回繰り返す。印刷された紙にはケン達が信仰するポンポ様の教えについて書かれた簡易的な聖書であった。


「すごい! こんなに早くこれほどの文章を書けるなんて」


「これなら製本コストを抑えられる」

 みな活版印刷の有用さを理解し、期待に胸を膨らませていた。


「文字の型と実際の金属活字は大量に用意してある。あとで担当を割り振って、量産と発行を任せるから。

 で、商売とは別にポンポ様の教えも広めたいと思う。この国やイーチバンでは宗教が浸透していないと感じた。今後複数の国を併合していくにあたり、同族の意識を持たせた方が色々とやりやすい。

 ポンポ様の教えに従い、共通の考え方、価値観を持つ。併合した国にも布教して、占領して奴隷のような扱いをするのではなく、同じ国の民として平等に扱う。みなポンポ様のもと恩恵を受けるんだ。国教としてポンポ様を崇拝するようにする。


 食料事情も大分回復し、来年にもなれば食料が余る方向になるだろう。食べ物にゆとりが出来れば、生活に安心が生まれ余暇を楽しむ余裕が出来る。そこで娯楽小説や絵本を売る。

 孤児院では内職以外にも教育に力をいれて識字率を上げる。そこには文字を教える教室も作り、国民にも文字を教える。そうすれば本ももっと売れるし国民の能力があがる。

 国民が優秀になれば作業効率があがったり、新しい発見が出来たり、敵と国民数が同じであっても国力はこちらの方が高くなる。


 とはいえ、直ぐにこれらが機能するとも思っていない。十年後、二十年後に備えて今から準備するんだ。

 食料に余裕が出来るんだから、人口を増やすのも問題ないはず。それに家畜に食べさせる飼料も安価にできるし、肉や乳も安定して供給できるようになる。加工品も増え、食べ物は空腹をしのぐだけの物ではなく、楽しみ、喜びを与える物に変わる。

 美味しい食べ物が気軽に食べらる国と食べられない国、みなどちらを選ぶだろうか。一度権利を与えてしまえば、奪い取るのは難しい。ただ昔の国に戻りたいとは思わないはず。だから豊かな国にする。国民が幸せに暮らせるようにね」


「あのケン様。ケン様は先日敵対した五か国を征服するおつもりですか?」

 宰相の質問にケンが答える。


「ああ、征服する。どこの国かは分からないけど俺を暗殺しようとしているし、黙っているつもりはない。降伏勧告を受けないなら攻め滅ぼす。別に国民を殺すと言っているわけではない、指導者を倒す。あるいは懐柔する。

 約束の期限までは攻めるつもりはないよ。こちらも力を蓄える必要があるから。向こうから来たら当然やり返すけど。

 理想は約束の期限が来たら即攻め込みたいね。そのためには色々と準備がいるけど。そのためにも軍備は必要だな。これ連弩ね。

 えーと壁。それで的を出してと」

 会議室の壁の前に石で出来た壁を用意したあと、空間収納から木の板を取り出して、石壁の前に置いた。そして連弩を構えて連続で発射する。そして全部打ち終わったら、矢が詰まっているカートリッジを交換して、再度連続して発射した。小さな矢が的にした木の板に何本も刺さっていた。


「凄い、なんて連射速度だ」


「あれだけ連射出来るなら素人でも当てられるんじゃないか。大勢が一度に発射したら避けようがないだろ」


「これが連弩。この連弩も大量に用意させたい。この短めの矢もね。俺が作ると他の作業時間が取れなくなるから。これ設計図と注意事項を描いたものを用意しておいたから、こっちも人を割り当てて量産して。

 国境の街や砦に大量に配備したい。有事の際には住民に撃たせる。弓とは違って熟練度が低くても何とかなるから」

やっと91話。公開まであと9話。

2023年11月くらいから本格的に書き始めて、PC壊れたり、なんだかんだで

2025年9月くらいからまた再開。片手間で再開したから、速度は遅いなあ。

公開したい欲に負けそうになるけど、あと最低9話書いたら公開しよう。

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