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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-04 内政02

「えーと、あと軍備は何が足りないの?」

 ケンは軍務大臣に問うた。


「兵士、軍馬、槍、剣、鎧、矢などの装備、荷車、馬車、糧食、飼葉、砦や街の防御設備などです」


「全部だろ。槍、剣、鎧、矢、荷車、馬車は敵が残していったものを使って」


「いや、それだと装備がバラバラになり練度の問題や、敵との区別もつきにくなるので」


「諦めて。どうせ兵士だって不足しているんだから、装備だけあっても仕方がないでしょ。それに将来五か国を征服したら、そこの国の兵士や装備も使うことになるんだよ」


「「「えええ」」」

 ケンの発言に驚く一同。


「ずっと同じなんてあり得ないんだよ、将来他の国を統合したら、そこにあるものを有効に使う必要に迫られるんだから。今からその練習だと思って。最終的にお金に余裕が出来たら、装備整えたらいいよ。それまでは鎧に緑色や茶色とかの色を塗って、敵味方を区別出来るようにしたらいいよ」

 ケンは歴史から装備の転用についても学んでいた。他国を征服していくと、取り込んだ国の物を有効に活用できないと次の戦争への時間短縮が出来ない。


「装備については承知しました」


「それと剣、槍、盾としてこれ使える?」

 空間収納から自分たちが作ったミスリル製の武器を取り出して見せる。それを受け取った軍務大臣や副官が品定めをする。


「見たことがない金属のようですが、これは何ですか?」


「ミスリルだよ。この国だと加工出来ないから厄介物と言われているやつだね」


「「「「「「「えええ!?」」」」」」

「あれは加工出来ないのでは!」


「出来るよ。魔力。といっても分からないだろうけど、加熱とセットで魔力を流すと加工出来るんだ。鋳造でも鉄に匹敵する強度、鍛造なら鉄以上の強度になる。

 カマータとヨコハの間に俺の宿があってそこで加工を続けてるよ。多分剣や槍の穂を優先して作っていると思う。他の武器や形が必要ならそこに型を作って持って行って。お金は後払いでも良いけど、数年後ゆとりが出来たら払ってもらうよ。それは俺の個人資産だし、従業員の給料のためにも必要だから。

 それと同じように加工出来るようにするための炉を今度作って必要な場所に売りに出そう。あくまでも自国限定だけど。今は他のことが優先だから、炉は他の件が片付いたら着手しよう」


「すごい! あのゴミが宝になった」

「信じられない」


「いずれにしても作りたい武器があったら宿屋にいって注文してね。今いる従業員だと溶かして流し込むしか出来ないから、型は持って行かないとだめだからね。

 馬や食料系も今は諦めて。お金に余裕が出来たらその時に考えよう。矢は自分達で作って」


「承知しました」


「砦や街の防御施設は、通り道の箇所で見かけたら直しておくよ。適当に堀とか壁とか作っちゃうから。あと被害地域で酷い場所も調べといて、帰ってきたら直接行って修繕してくるよ」

 会議の参加者は皆呆気に取られて、反応できずにいた。


「宰相良いかな?」


「はっはい。承知しました」

 あわてて返事をし、参加しているものは皆頷いて肯定した。


「それとお金稼ぎだっけ? 売れる物が欲しいの? この国や周辺国で高価な物って何?」


「毛皮、宝石、金、銀、砂糖、岩塩、美術品、工芸品、軍馬、家畜、馬車、家などでしょうか。一品当たりの価格は高くは無いですが紙の質は高いため売って欲しいとの要望は出ていました。質の良い紙は戦略物資として扱っているため他国には販売しない方針です」


「うーん。どれも用意するのが難しいな、石造りの家なら俺がいれば幾らでも作り出せるけど他の国に売れないしな。

 ポーションは他国には売りたくないんだよね? でも国内には流通させたいから、帰ってきたら工房を作るよ。優秀な人を数人用意しておいて、その人から他の人に教えてもらうし、ガラス瓶を作るための職人、職人はやる気があれば素人でも良いから、実際に素人でも作れたし、将来は他国にガラス製品を売るのも良いかもね。

 将来的には魔道具も売るかな、人の育成から始めないとなあ。今すぐに外部から金を稼ぐ方法はちょっと思いつかないけどみんなも案を考えておいて。あっ高品質な乾燥済み木材なら同じく宿屋に百本単位であるから、工芸品とか作るならそこから買ってくれてもいいよ」



 翌朝、ケン達一行は王都近くの森に向かう。途中で五か国の兵士たちが野営していたので、ケンは気軽に手を振ってみせた。相手側はケンに気が付いてお辞儀をして応えていた。皆故郷に帰るのを心待ちにしており、今更ここで戦おうという者もおらず、大人しく過ごしていた。


 ケン達は森に到着した。開発して良い場所を確認後、早速魔法で整備していく。地面に穴が開き、木が落下して、直ぐに空間収納にしまった。そして地面に再び土を入れて穴をふさぐ。


「木が一瞬で…」

「ありえない」

「奇跡だ」


 そしてある程度の面積が確保出来たら、木を山積みにする場所と耕す場所に分けて整備していく。ケンが歩きながら畑にする場所の地面を耕した。


「地面が一気に掘り返されていく…」

 ケンが使う魔法に農民や文官が圧倒されていく。そこにジャガイモや大豆なども植えて、食料増産及び新しい食材の有用性も説明していく。また既存の肥料や農法を聞き、ケンからは経験に基づいた実績などを共有していった。育成に必要な資料は紙にまとめておいたので、後は時期が来たらそれに従って実施してもらう。

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