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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
3章 ニバン王国紛争

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03-02 ミギーナ陥落

 ミギーナに居た五万の兵は王都からの進軍に合わせて挟撃するために、ライトおよびウエライトの軍勢の北側に向けて進軍していた。

 しかし、守備兵が減ったタイミングでミギーナ周辺に潜んでいたウエライトの別動隊が急襲した。夜中、事前に避難民として潜入していた工作員が門の一つを奪取し、侵入した騎馬隊が火を着けながら街を駆け巡った。

 レフート、オオキナウエーノ、ヒダリオークの連合軍からも、騎馬隊を中心とした部隊が先行してミギーナに攻め入った。街は激しく混乱し、ほどなくして降伏を受け入れた。


 ライト、ウエライトの軍勢は進軍方向を北に転進し、ミギーナから出てきた兵五万を撃破。そのまま北上しミギーナ近くの丘の上に駐留した。この時点でニバン王国の東北周辺にいる五か国連合軍の兵は十四万となっている。それ以外にも複数の部隊が分散して小さな村や街に攻め入って、略奪や住民を奴隷として自国に連れ帰っていた。


 王都から出撃した兵力は十万であったが、数日の間に脱走が次いで九万五千まで落ち込んでいた。ミギーナ陥落および駐留兵の壊滅を知った翌日には八万五千にまで減ってしまった。士気も低く、このまま挟撃されると不利になるため、王都から進軍した兵は一旦南下して増援を待つことにした。


 侵略軍に捕まったニバン国民や兵の一部は奴隷として活用するため、分配されてそれぞれの国に連れていかれた。戦闘地域に近い住民は南側に向けて避難を始めており、国境の街カマータや周辺の村や街にも多くの避難民が詰め寄せており。形勢がかなり悪い状態であることが伺えた。



「思ったよりも情勢が悪かったな。慌てて北上しないで良かったけど今後どうする? 負けた場合、俺たちはどうなるんだろう?」

 ケン達はカマータの北にある街オーモリの酒場で、噂話を聞いて状況把握に努めていた。


「師匠。負けた国の民は一部奴隷として扱われて、勝った国に連れていかれます。相手の国に支配された地域の住民は、数年は重税を課せられることになるかと。国籍の有無に関係なく、捕まれば奴隷になるのでは」


「奴隷はまずいな、それは避けたい。重税も嫌だし、でも難しいよなあ、どうすりゃいいんだろ」

 ケンは戦況が不利になり、少し弱気になってしまった。


「王都に向かって決戦でも手伝う? 負けたら大変なんだから、勝つしかない! 魔法を使えば一気に十人は倒せるか無効化出来る。魔法障壁を展開していない相手なんだから余裕でしょ」

 アリスは物凄く脳筋であり、力による解決を選んだ。ケンやアリス達がいた大陸では大抵は魔法障壁を発動させているため、戦争の際に魔法を打っても有効に機能しないことが多い。こちらの大陸では魔法を使う者がいないので、魔法を打てば100%通るし、一気に形勢を逆転出来る可能性を秘めている。


「多分、逃げ隠れるのは難しいんじゃない? 私たち目立つし直ぐに捕まえられちゃいそうな気がする。今なら王都に数万の兵がいるだろうから、手伝った方が確率が高くなるんじゃないかな。後方で治癒したり、武器を提供するだけでも勝率が少しでも上がるんじゃない。もちろん前線で魔法をぶっ放して無双しても良いけど。今なら何十発でも魔法を打ち続けられるしね」

 リルはあきらめず、何とか状況を改善したいと考え、戦いに参加することを提案した。


「師匠、私は決戦に参加したいです。多分ニバン王国が負けたら、そのままイーチバンも滅ぼされると思います。そうなったら故郷の皆も奴隷にさせられたり、重税で苦しむことになるかも。自分だけ逃げて助かっても悔いが残る。勝つ確率があるならそれに賭けたい」

 ソララは右腕に力を込めて握りこぶしを作る、思いの強さが腕の筋肉として表れていた。


「みんなの気持ちは分かったし俺も同じ考えだ。俺たちは目立つだろうから敗戦後は逃げきれないと思う、戦おう。魔法を知らない相手に戦えばびっくりするだろうし、一度に十人の首がちょんぎれ続けたら意味が分からず戦線が崩壊するかもだし。この大陸で俺らの名前を響かせよう。ケンサンフラワー、サンフラワー一家ここに有りってな」

 ケンは皆の前向きな発言に、自信を取り戻して戦う気持ちが復活した。

 

「師匠。戦争となれば治癒ポーションも沢山必要となると思うので、できるだけ用意しませんか?」

 現在ケン達が作成出来る治癒ポーションを利用すれば傷口を塞いだり、受けた損傷を回復する効果がある。薬草よりも格段に効果が高く、直ぐに効く。ただ大きな欠損部位の復元は出来ない、例えば腕を切断されても、腕が生えてくることは無い。切断された腕を直ぐにくっつけてポーションをかけたら、後遺症は残るかもしれないが、なんとか使えるくらいには復活出来る可能性がある。

 ケンは戦に間に合わないと思い、出立を優先してしまった。ポーションはソララが作成してはいたが、大規模な戦闘になったとしたら、在庫が直ぐに足りなくなるのは確実であった。


「大量生産するには設備が足りないな。ただ街の外に家を建てたり、そこで炉を作って作業したら、怪しまれそうだ。俺たちを売り込んでから環境を用意した方が良いかも知れない。

 ポーションだって作っても使ってもらえなかったら意味無いし、戦闘に参加するにしても、味方を魔法の巻き添えにならないようにするためにも、ある程度指揮権をこちらに貰わないと非効率的だしね」


「良いんじゃない。治癒魔法だって事前に理解してもらわないと有効に活用出来ないしね」

 アリスは治癒魔法を唱えるそぶりをした。 


「じゃあ、この街の(おさ)か、守備隊の長に会えないかだな。早速情報収集するか」

 ケンは早速となりのテーブルにいた猿系獣人と犬系獣人の二人組に話しかけた。他の皆も別々のテーブルに行き話しかける。娯楽が少ないこの世界では、会話は最も一般的な娯楽であった。聞いたことが無い話や珍しい種族との会話は、将来自分が話す際の鉄板ネタになるためケン達は歓迎された。


 しばらくすると酒場は盛大に盛り上がっていた。ケンはゴブリンが大発生した時の話を土魔法で表現しながら会話をする。


「うぉお、一体全体どうなってるんだ!?」「すごいぞ!」「なんて精密な人形だ!」「いやいや砦の再現度やばいだろ」「どうやってるんだ!」「お前等うるせーぞ、せっかくの話が聞こえねーじゃねーか」

 そんななかガターンと大きな音がした。話に興奮した酔っ払いが人混みをかき分けてケンに近づきこうとした際に体勢を崩して倒れた。運が悪いことに倒れた際に手を怪我して血を流している。


「おい大丈夫かお前」

「おい、みんな場所を開けろ」

 周囲の客が心配するなか、ケンはソララから受け取ったポーションを怪我した酔っ払いの傷口に掛けると血が止まり、傷口がミルミル塞がっていった。


「うおっ怪我をした手が!」

 酔っ払いが驚いて自分の手を眼前に持ってきて、何度も角度を変えながらじっくり見ている。


「よく効く傷薬さ」

 ケンが説明すると、周りからは驚きの声が上がり続ける。


「効きすぎだろ! よく効くなんてもんじゃないだろ!」「どうなってるんだよ」


「おいちょっと良いか? 本当にそれ怪我に効くのか? 例えば刺し傷や切り傷とかにも有効なんだろうか?」

 皮鎧を着て食事をしていた男性達の一人がケンに話しかけた。


「ああ効くよ。効果は見ての通りさ。腕が切断されたなんてのは無理だけど、ナイフで体を切られたとかだったら、よっぽどでもない限り治ると思う」


「おいよせ、そんなの詐欺に決まってんだろ」

 同僚と思われる男性が止めに入る。戦争が近いため、怪我に効く薬なら持っておきたいのが心情であろう。しかし、あまりにも現実離れの効果に疑わしく思われてしまう事は仕方がない事ではあった。

好戦的だなあ。私には理解出来ないけど、この世界では戦争は普通にあるし、日ごろから命を賭け(魔物との戦い)ているからなのかな。

一方的に魔法を使えるってのも、好戦的になる理由かも知れないな。

強くて負けない自信があるんだろう。

地球ではないし、現代の日本と比較して命の価値とか軽いだろうし、まあ割り切るしかないね。

そんなのおかしいと思ったら、自分が納得する作品を書くのが良いとおもう。


ケンが少し弱気になってた。多分調子に乗っていた部分もあるんだと思う。

それに奥さんや弟子を積極的に連れてきた事に罪悪感や責任感を感じたのかも知れない。

あと気持ちが常に一定でブレが無い人って稀だと思うんだよね。

初志貫徹は凄いけど、状況におうじて生き方を変えるのも、人それぞれ。


私が小説を書いているのも、他の作品でやっぱり違和感というか俺だったこうするのにとか思ってしまって。

相手には相手の考えがあって、それを私がとやかく言うのは筋違いと理解した。じゃあ自分で書くしかないなって思っているから書いている、

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