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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
2章 新大陸

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02-36 商売11

 街道から脇道に入った先は綺麗な石畳になっていた、五人にはカマータの街以上に綺麗な道に見えた。少し進んだ先に大きな三階建ての建物が目に入った。


「ここが俺の宿だ。結構立派だろ」


「ああ。どこからこれだけの石を集めて持ってきたんだ? これレンガじゃないんだよな? 一体この宿はどれだけお金をかけて作ってるんだ。あの脇にあるのは荷車用の建物なのか? 荷車分も石造りなのかよ。この辺に石切り場でもあるのか?」 

 ガイは石が高価であることを知っており、こんな辺鄙な場所に大量の石材で作られたこの宿に驚きを隠せないでいた。正面の建物以外に奥にも三つ建屋があって、より一層驚いていた。


「とりあえずここに入ってくれ。ここが従業員用の宿舎だ。入り口で靴を脱いでくれ」


「え? 俺たちもこの石製の家の中に泊まれるのか?」

 五人はケンに促されて、新しく出来た従業員用の宿舎に入った。そして靴を脱ぎ、周りを不思議そうに見ていた。


「えーと椅子をとりあえず四つと、ザンギは座るとあれだから”石”ここに座って足を洗ってくれ」

 ケンが空間収納から四人分の椅子を出して、ザンギは図体が大きいのでしっかりとした石をだして腰掛けられるようにした。そして桶を人数分出して、そこにお湯を満たしていく。


「「「「「なんで!!」」」」」

 五人はケンが何かを出すとは思っていた。ただ大きな岩といってもいいくらいの石を出すとは思わなかった。そして先ほどの水とは違ってお湯を出していた。お湯が手から出てくるのも理解が追いつていなかった。あっけに取られていたが、ケンとアリスに促されて、更に渡された手ぬぐいを使って足の汚れをおとしていく。


 案内された食堂には、大きな石製テーブルが二つあり、椅子が十六脚あった。将来を見越して初めから大き目に設計している。


「ザンギはここに座ってね」

 ケンは椅子を端によけて、ザンギ用に一つ大きな石を作り出した。


「えーと食べられない物ってある? 例えば食べたら痒くなるとか、苦しくなるとか?」


「いや、なんかある?」

 ガイが皆の意見を聞くが、いつも手に入りやすいものしか食べていないので食べれないものと言ってもわからなかった。


「大丈夫かな。一応聞いておくか。入れてほしくない物があったら言ってくれ、塩、胡椒、イノシシ肉、豆(ひよこ豆)、ジャガイモ、ジャガイモ知る訳ないか。小麦、ヤギの乳、ヤギのバター、砂糖。大丈夫そう?」


「ヤギのバターに、砂糖! 他にも色々凄いけど! 本当に俺たちが食べていいのか?」

 ガイが代表で質問するが、ケンは構わないと即答する。ケンは熊肉を取り出して、アリスに解体をお願いした。


「じゃあ夕食作るから、せっかくだから作るところを見て覚えてもらおう。しばらくは一緒に作るけど、今後は自分たちで作ってもらう。というか俺たちの分含めて作ってもらうからね。

 はい。これが台所で水桶が横にあるから水はここから、手桶があるんでそれで抄ってね。俺は自分でだしちゃうけど。先にナンを作るか」

 棚から小麦粉の入った袋から小麦粉を取り出して、少し中央が凹んだ作業台にどかっと小麦粉を入れていく。塩、砂糖、溶かしたヤギのバターを入れてかき混ぜてから、水を少しずつ入れていく。


「こうやって捏ねて、最終的には手につかなくなるくらいまで捏ねてね。しばらく捏ねているからアリスジャガイモの説明して」


「うん、これジャガイモね。食材についている土を洗ったら、この皮むき器で手前に引くと皮むけるから。この芽毒なんで食べちゃ駄目。皮が緑になっているものも食べちゃ駄目、死んじゃうから」


「そんな危険な食べ物を食べないといけないのか?」

 ガイは高価なものを食べるには、命の危険が必要なのかと身構えてしまった。


「大丈夫、気を付ければ問題ない。これは栄養があってお腹がいっぱいになるんだよ。でこのくらいの大きさに切ったら鍋の中に入れるけど、いったんこっちの容器に入れておいて。

 この出っ張りを右に動かすと、これが熱くなるから注意して。火の代わりね」


「火の代わり? 何を言っているのか全然わからないんだが」

 ガイのつぶやきは聞き流す。

 ケンは空間収納のから戻し済の豆を取り出して中の水ごと鍋に入れる。そして魔道コンロで温め始める。


「豆はここにあるから明日使う分をこんなかんじで戻しておいて。これは毎日使うから、食堂の分は食堂で戻すからこれは俺たちとお前たちの分だからな。乾燥豆の戻し方は分かるよな? ジャガイモの皮むきは継続して」

 ケンは乾燥豆を棚から取り出して、洗面器位の器三つに入れてそこに水を注いだ。軽くゆすいで水を取り替えた後、再度水に浸しておく。ひよこ豆は主食の一つであり、カマータに住んでいるなら当然理解している。スラムで一晩水に浸けておく際には、何かあった時に気が付けるようにしておかないと盗まれるリスクがあるし、調理にも時間が掛かるためなかなかスラムでの自炊は難しい。大抵は完成品を食べることが多い。ジャガイモもカットし終わったので鍋に入れて煮込む。そしてアクを取る。


「塩と胡椒を入れて、香辛料を入れて…。えーとどれをどれくらいだったっけかかな」

 棚には十種類以上の香辛料があり、ケンはメモを見ながら、少しずつ鍋に入れていく。


「なんだよ、この香辛料の数。いったいどんな味になるんだろ」

 五人は調理が出来るのを心待ちにしていた。


「まだ時間かかるし風呂に案内する。服も何着か用意してあるから一旦それに着替えて。ザンギは毛皮を渡すよ。とりあえずしばらくは毛皮で過ごしてくれ。お風呂はこっちね」

 五人は初めてお風呂を経験するため使い方がわからない。なので男湯はケンが女湯はアリスとサラが説明する。


「すげーお湯だ、気持ち良い」

 鷲系獣人のガイはお湯に浸した手ぬぐいで体を拭いて満足していた。羽には手が届かないので、熊系獣人のザンギが慎重に洗ってあげている。ザンギがこの中では一番強いが、この仲間内の中ではガイが色々と気づき頭が良いためリーダー的存在であった。


「この石鹸って凄いな、汚れがすごく落ちる」

 ダルは虎系獣人で石鹸使って一生懸命に体を洗っている。ちなみに汚れが落ちきれず二回目の石鹸洗いでやっと泡立ちしはじめた。彼も力持ちである。


「ダルおまえが汚すぎるんだって。俺なんかは偶に水で体拭いてるからな」

 エドはカラス系獣人で全身が真っ黒である。ガイとエドは少しだが空を飛べる。ずっと飛び続けることは出来ないが、休み休みであれば飛べるし、歩くよりも早く移動できる。なお両手足以外に羽がある。

 女湯ではパンダ系獣人のシュンレイがお風呂に入っている。スタイルは良く、リルと同じくらいグラマーである。パンダ系獣人も力が強い。


「じゃあ最後にそこの湯船に浸かって、体ごと入って」


「「「「いいの? いやいやいやいいよ」」」」

 ケンに湯船に浸かるように勧められるが、大量のお湯につかるなんて贅沢過ぎてなかなか入れなかった。ケンが命令だと言って無理やり入れた。


「「「「すげー気持ちいい」」」」

 全員が風呂に堕ちた瞬間であった。

自宅に台所が無い家庭が多いね。

だから屋台や店で食べたり、持ち帰ったりしている。

調理にかかる時間も馬鹿にならないしね。


金が無きゃ自炊すると思うかもしれないけど、道具や燃料とかそんな物を用意する金さえもなかったりするんだ。

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