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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
1章 王都編

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01-04 籠城戦

「どうすんだよっ!」

 悪態をつきながらも登ってくたゴブリンの首を()ねるダンダ。ケンはすかさず、板と城壁の間に槍の穂先をねじり込ませ、城壁のふちを支点にして板を外そうとしたが、槍が折れ板は揺れただけで壁から離れない。折れた槍を空間収納にしまい、別の槍を出して登ってくるゴブリンの顔を突き下に落とす。投石を受け、ケンは狭間の壁の高い場所に戻り思案を巡らす。


「あっ! ねずみ返し」

 ケンは城壁から板を囲うように石の壁を出現させた。ゴブリンは城壁の上に登れないようになり、これだと確信したケンは、左右の狭間に立てかけられた板にも同様に壁を発生させた。

 これだと思ったのも束の間、今度はそのねずみ返し用の壁にたてかける様に板を置いてきた。板が砦から遠くなり、押し返すのが困難になってしまった。直ぐに石の壁の根元を崩して壁を落下させる。立てかけられた板も下に落ちた。


「壁」

 ケンは狭間の低いところに二mほどの高さの壁を作った。たて掛けられる板は城壁よりも若干低いものが大半になっており、板を登っても城壁に上がれなくなった。


「これだ! 壁をつくれ!」「土魔法使いは居ないか?」「なんだ…」

 城壁の上で対応策が伝搬していく、壁が高くなり簡単に登れなくなった。逆に狭間が有効に使えなくなりこちらの攻撃も緩くなったが、壁の内側に階段を設ける事で再び弓や連弩による攻撃が再開された。


    :

    :


 ゴブリンの群れは絶える事なく増え続け、森の奥に続く道も王都に続く道もゴブリンで埋め尽くされていた。既に一万超えるゴブリンが王都に向かったと思われる。砦の中では少し動きがあり、門の内側に大型の石のゴーレムが待機していた。


「なんであれを使わないんだ?」

「門を開けたら中にゴブリンが入ってくる可能性があるし、稼働時間制限があるからここぞというタイミングで出すんじゃないかな」

 ダンダの問いにケンは自分の考えを伝えた。ゴーレムは魔石で稼働出来るが大きさや重さによって消費する魔力が増える。ケンが使っていた小型の木製ゴーレムであれば、魔石一個で十時間は稼働出来るだろうが、大型のゴーレムを動かすのであれば百個単位での魔石が必要になケースもある。


 少し膠着状態になっていたが、門を攻撃する音が激しく短時間に繰り返し聞こえるようになった。城壁の上から覗き込むと板や丸太を組み合わせて門の外側に簡易的な屋根が出来ていた。その下では丸太を破城槌(はじょうつい)のように使い、門に叩きつけている。

 城壁の上から大きな石を落としたりしているが効果が薄く、屋根に穴が開いても新たな板や丸太を使って補強されていく。守備隊が門の内側に石壁を出すことで、破られても問題が出ないように対処していく。


 籠城は長期戦になることが見込まれるため、守備隊からの指示で交代で休憩を取っている。しかし休憩を取っていても攻め立てる音が響き、気持ちが落ち着かず、休憩しても気が休まらないと感じている者も多い。しかしそこに吉報が届いた。


「第六砦周辺で優勢! 重装歩兵やデカサイ騎兵隊の活躍により、三千を超えるゴブリンを撃破。引き続き戦闘中だ」

 味方の戦果に士気が上がる。それぞれに気合を入れ直し、ゴブリン達の威勢に負けない位の力強い声が砦の中から湧き上がった。


 デカサイは全身が固い皮で覆われており高い防御力を備え、サイのような見た目ではあるが大きさは象に近い。突進によって敵を蹴散らす騎兵、戦象のような戦い方をする。ただし小回りが利かないため平野でないと活躍が難しい。

 この森の道幅では突進を止めて歩けば方向転換が可能だろうが、歩ているところを攻撃すればダメージも入れやすくなるし、死体が積み重なれば幾ら大きな魔獣であっても足を取られ、突進で蹴散らすための速度が出せなくなる可能性もある。


「連弩が壊れた!」

「アリスこっちを使ってくれ。ん-これなら修理可能だ、あとで直すよ」

 ケンは空間収納から替わりの連弩をアリスに渡し、壊れた連弩を引き取った。アリスは弓の技術を学ぶよりも、近接戦闘と治癒魔法に特化して自分を鍛えているので、ケンから連弩を借用して戦っていた。


「矢がそろそろ無くなりそう」

 アリスの一言で視線を近くの補給所に目を向けると、連弩用の矢が少なくなっていた。数人の砦守備隊や樵が矢が入った箱を手に持って運んでいる。


「手伝います!」

 ケンは空間収納からゴブリンの遺体や壊れたゴーレム等を城壁の上に置き、空きを作った。倉庫で矢の入った箱を百箱以上空間収納にしまい、城壁上の複数ある補給所に置いていく。


「おっありがとう、空間収納が使えるのか羨ましいな。将来は商人かボウズ」

 ケンが補給場所に矢を置いていくと、行く先々で感謝を伝えられる。見た目が若いため子供扱いされるのは仕方がない、その辺は軽く聞き流しながら矢を置いていく。ケンが手伝ったことで補給作業の効率が一気にあがった。

 ちなみに空間収納を使える場合給金が高くなる。空間収納に格納できるサイズにもよるが、大抵の職場では喜ばれるため砦の守備隊になろうなんて思わないし、実際にこの砦には空間収納を持つ守備隊員はいなかった。

戦記ものを期待されると困るなぁ。序盤は説明回だから。

ずっと後になると、また戦闘が多くなるけど、当分先だからねぇ。

逆に戦記物なんか読みたくないよって人も読まないだろうし、困ったなぁ。

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