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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
2章 新大陸

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02-05 ミケケとファーファ2

 ケンとリルが下に向かって居りていくのが見えた。ファーファは二階部分から顔を出しアリスの戦う様子を見る。ミケケもファーファの腰のあたりから顔を出した。


『ファーファ、アリス強いね!』


『うん強いね、あんな気持ち悪いものに向かって行くなんて』


『光った!』


『光ったね! なんだろう? 不思議』

 カニが地面でばたばたしているのを確認し、安全だと思われたので外に出る二人。


『石が出た! ファーファ、石が出た』


『石が出た…何が起きたの? 水が出た! 火が出た! どうなってるの?』


『ファーファ、どうなっているの?』


『全然分からない。はっ!? 神様なんじゃないの? 光ってたし!!』


『神様? 神様なの?』

 魔法を生まれて初めて見た二人は物凄い勘違いをした。獣人達が住む大陸では魔法は発展しておらず、理解できない力は神様や悪魔のどちらかを想像してしまうのは、ある意味自然な流れでもあるのかも知れない。



「これこんなに食べられないよね。保存も出来ないだろうし、もったいないねケン」


「凍らせればしばらくは保存出来るかな。氷室を作って保管すれば少しは長持ち出来るだろうけど、でも食べきれないだろうな。それと鍋が小さ過ぎて雑に切ってバラバラになってるのも勿体ない。丸かじりしたいよなぁ」


「良くもまぁそんな物を食べようなんて気になるわね…。でも調理器具無いのなら甲羅のまま焼けば良いんじゃないの?」


「アリスお前なんて…」


「アリス信じられない…」


「え? あれ駄目だった? いや本気でそう思った訳では」


「天才か! 愛してるよアリス!」


「天才です! さすがアリス姉様です」


「だよね! 天才かも? えへへ」

 リルからお姉さまポジションを認められた瞬間であった。


 茹で上がったと思われるカニを恐る恐るケンが口にする。


「うまい! やばい! 生きてて良かった! 海神様ありがとう! ポンポ様ありがとう!」

 ケンは美味しさのあまり、海神様に助けてもらったことを感謝し、信仰している主神のポンポ様にも感謝を伝えずにはいられなかった。


「あああ! 遭難してよかった! うそ、遭難はしたくなかったけどカニを食べれて良かった。うううう」

 リルも涙を流し喜んでいる。そんな二人の光景をみたためアリスも食べたくなってきた、鍋から足を取り出してかぶりつく。


「!! ……、うまい!!」

 気持ち悪い容姿も忘れて、二本目に手を付ける。


「ピイーナも食べる!!」

 ピイーナはケンのポケットから顔を出し、ケンからピーナの体位あるカニの切り身を渡してあげると、そのままむさぼり始める。


『ファーファ、あれ食べたい』

『ええ? 気持ち悪いし、海の物は食べられないんだよ』

『食べたい! 食べたい!』

 ミケケ達が住む村では、海の物は毒があるから食べてはいけないと言われていた。狩猟で得た獲物は基本生で食べる習慣があり、海で獲れた物も生で食べたのだが、寄生虫でお腹を痛くしたり、本当に毒がある魚を食べたり、腐っていた魚を食べたりと、今まで碌な目にあってこなかったために海の物は食べない事がいつのまにか村の掟として根付いていた。

 そもそも海の物を食さなくても、狩猟と農作業で充分に食べる事が可能であるため、わざわざ漁をする必要性も無かった。食べるにしても一匹あたりからとれる量は少ないし、骨が邪魔で食べにくいという要素もあって、食べたいとも思わなかった。


 皿に盛っていたカニを食べたいと言っているミケケを見て、リルは気が回らなかったことを申し訳なく思い、皿をミケケ達の前に差し出す。ミケケはそれを見て直ぐに一本取って口に含んで、そこで動きが止まった。


『…』


『ミケケぺっしなさい、ぺっ!』

 心配したファーファが、口から吐き出すように促す。


『うまい!』

 ミケケは物凄い勢いで食べ続けて、二本目に手を付ける。それをみたファーファも食べたくなり、思い切って口に含むと美味しさのあまり一瞬で食べてしまう。この場にいる全員が一心不乱にカニを食べ続ける。

 ただケンだけは次の事を考えていた。カニの足が焼くための(かまど)を作成しようと考えたが普通の竈では薪が足らなくなる。そこで地面に平らな石(奥行きが一m横幅二m)を作成し、その表面に魔導回路を書き込む。石の窪みに魔石を数個ばらばらと入れる。魔石が燃料となって石の表面が熱くなる。そこにカニの足を四本並べる、熱が伝わり洗う時に着いた水がジュウジュウと音を出し湯気が出てきた。


 既に最初に茹でたカニは無くなっていたので、全員の視線がカニの足の甲羅が焼き上がるのを待っている。アリスは地面に落ちている足の関節部分を折る、それをリルとケンに渡すと水で洗浄し、ケンはそれを空間収納に収めていく。


『水が出たの! 足が消えたの! ファーファ何あれ、何あれ!』


『分かんない! 何が何だか分かんないよ!』

 ファーファは普段であればお姉さんぶるために分かった風に話すのだが、頭で処理できるキャパシティを超えたようで、諦めて分からないと言い放った。

虎の獣人も焼いた物食べるし、魚介類食べても大丈夫です。


海産物に対して、たまたま今までの食べ方が悪かったのと、食べたものが外れな物が多かったし、

小さな骨が多数あって食べるのが面倒だった。

それに海のものを採る手段が無いのと、他に食べるものがあるので、

わざわざ危険だと思われるものを苦労して採って食べる必要性がなかったんです。

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