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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
2章 新大陸

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02-01 新大陸

はっはじまったー。

 静かな波音。日が十分に昇りそろそろお昼となるような時間、波打ち際よりも少し進んだ所にはケン達が乗ってきた石の板、そしてその周囲にはケン達三人が寝ていた。

 昨晩は慣れない船漕ぎで体力の全てを使い果たしていた。最後の力を振り絞って何とか上陸が出来たものの、漂流生活での疲労と不安、陸地に着いた安心感でそのまま寝落ちしてしまった。そしてその三人に近寄る三つの影。


『あれ 見たことが無いものがあるの』

 小さな影、人の形に全身毛むくじゃらの虎を混ぜたような見た目の小さな女の子が石の板を見つけて走り出す。


『ミケケ。先に行っては駄目! もう!』

 先ほどの女の子よりも少し大きな女の子ファーファが直ぐに追いかけだす。しばらく後ろからゆっくりともう一人がバケツを持って海岸に向かって歩いている。


 ミケケと呼ばれていた女の子と一緒に歩いてきた合計三人は虎の獣人であり、姉妹であった。顔はほぼ人間、頭の上に耳があり全身は体毛に覆われお尻からは尻尾が生えておりゆったりと揺れている。そして薄い毛皮をまとっていた。


『なんか見たことが無い生き物がいるの』

 ミケケはケンの股間をクンクンと嗅ぐ、近づかなくても分かるくらい臭い。そして笑いながら大きな声で姉妹に伝える。


『大きいのにうんこ漏らしてる。うんこうんこ』

 きゃっきゃっきゃと喜んでいる。他の姉妹もケン達のそばまで近寄り、様子を伺っている。


『これ食べるの?』

 一番年下のミケケの問いかけに、次女のファーファは言葉に詰まって答えられない。そして長女のソララに視線を動かす。


『食べないわ』


『そうよ食べないわ』

 ソララの回答にファーファが直ぐに相乗りする。


『なんで?』


『えっ……、ほら顔色悪いでしょ。それに毛が少ない。これは病気よ。病気の獲物は食べちゃだめよ』


『人だからよ、服着ているからきっと人よ。人は食べ物ではないわ』


『そようよ人だから食べては駄目よ』

 ミケケの質問にファーファが間違いではない回答をするが、もっと重要な理由で食べては駄目であった。そして直ぐにソララの回答に合わせてくる。

 ケンの顔色は確かに悪く、口が僅かに開いたり閉じたりしているが、唇が青紫色になり若干乾燥しているように見えた。ケンは腹痛で脱水症状を起こしており、水分を補給する必要があった。


『水をあげた方が良さそう』

 ソララの発言を聞いたミケケがソララの持っていたバケツを奪い、近くにあった水たまりで水を汲んだ。そしてケンの口元にゆっくりと注ぐが、ドバドバと水が出て顔にもびしゃびしゃと水が掛かり、気管支にも入った。


「ガッハッハ、ゴハッツ! ゴホッ…! 死ぬ、死んじゃう ぺっぺ、なんで水が、というか口の中に葉っぱが、てか誰っ!!」

 ケンの一言にアリスとリルも目を覚ます。そして未知の生き物に警戒しアリスは一瞬腰に手を伸ばし空を切った。剣はケンが預かったままだ。小さな女の子の様だし敵意が有る様にも見えず、武器も防具も装備していないため、そこまで警戒する必要性は無さそうだろうとアリスは判断した。


「えーと君たちはだれ?」


『〇△□×%&$~#(何て言っているの?)』


「えっなんだって?」


『△□〇×&~#%@#(言葉分かる?)』

 ケン達と獣人の間では言葉の体系が異なっているため、言葉がまったく通じなかった。


「ケンなんて言っているか分かる?」


「いや全然分からない。リルは?」


「私も分かりません」

 ケン達の大陸には複数の国が存在するが、基本同じような言葉を利用しており、日本の方言程度の差異はあるものの、ある程度は意思の疎通は行えるものである。まったく異なる言語が存在するとは思っていなかった。

 その後何度か話しかけるものの、何一つコミュニケーションが取れていない状況が続いていた。


『一旦村に戻ってお母さんに伝えよう。海水も持って帰らないと行けないし。えーと一度村に戻りますね。分かるかな? 分からないよね、また来ますね』


『やーだー、うんこと一緒にいる! 待ってるから! 帰りたくなーい』

 駄々をこねるミケケを無理矢理ソララが抱きかかえて、ソララ達は村に戻っていった。残されたケン達は今後の事に対して話し合いを始める…前にケンは着替えと身なりを少し整え、全員で朝食をとる。


「ケン、さっきの子らは人だったの?」


「ああ。鑑定で人と表示されてた」


「そうなんですね。大分見た目が違ったんですけど」


「じゃあ結構毛深い人って事?」


「アリス、女の子に毛深いは駄目だろ。それよりもさっきの子以外にも人が居るかも、村があるかも知れない。多分ここは別の国だから密入国という事になる? いずれにしても近くの村人に受け入れてもらう必要がある。敵対したらここで生きていけないぞ」


「そうですね。具体的にはどうしたらいいんでしょうか? ケン、アリス何かいい案あります?」


「剣と治癒魔法なら役に立てると思うけど」


「俺は一通りの属性魔法が出来るし、魔導具、錬金術、調剤、の簡単なものなら出来る、でも薬は効くのだろうか? 効果が無かったり逆効果だったりしたら不味いな」


「鍛冶手伝いと火と水属性が使えるのですが、鍛冶は炉が必要ですし、そもそも道具が無いのでうーん、あまりお手伝い出来ないかも…」


「鍛冶道具は若干はあるけど揃っては無いな。炉があれば俺も鍛冶を手伝えるよ。炉は作ろうと思っていたから何種か設計図を持っている、まだ炉を作ったことが無いからしばらくは試行錯誤かなー。

 そもそも素材が手に入るかどうか、それと炭や魔石が大量に必要になるけど素材と燃料の目途が付かないとなあ…」


 今後の方針を詰めていく、意思の疎通、おこなって良い事悪い事の確認、近隣住民と友好関係を築く、生活拠点の構築、食料の安定入手方法の確立など。


「ピイーナは大丈夫なの?」


「駄目みたい。海神様がよっぽど怖かったようで…」

 ピイーナは海神様が怖く、ストレスが高くなった結果、ポケットの中から出てこなくなった。海の方を向いていたアリスとリンが驚く。


「ケン! なんか来た!」「大きいです!」

先が長いからこれからもよろしく。

それとブックマークと高評価、イイネをお願いします。

それがやる気に繋がるんだからね。

長女ソララ   ソ

次女ファーファ ファ

三女ミケケ   ミ

で覚えれば姉妹の関係が覚えやすいかも


獣人も人なのか? 人だね、人です。


小説書いていると、色々と調べることが多いんですよね。

桶とバケツの違いってなんだろうとか。

インターネットで検索するだけだけど、調べる時間が書いてる時間よりも多い気がする。

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