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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-21 工芸品

 高価な贈り物や秀でている物は、優先してケンの目に触れることになった。


「これは素晴らしいな」

 ケンはガラス細工の花を手にとって、その出来を誉めていた。ガラスに色が付与されており、紫、黄、青、緑、黒、茶、で構成されていた。入れていた木箱には涼しい宿の名が書かれており、色の付け方や材料の配分などが手紙として添えられていた。


「これサラ達が作ったの? 凄い素敵ね。みんな成長がすごいよね」

 アリスもその出来に関心していた。サラ達はポーション用のガラス瓶も作っていたが、在庫が増えすぎてしまったので、何か別なものを作って売れないかと考えていた。失敗したガラス瓶の形が野菜のように見えて、もっと自由な形が作れないかと考え、色々作る中で花の形で良い物が出来た。

 そしてクリスタルガラスのように違うものを混ぜたら、変わったことが起きるかも知れないと思い、色々な鉱物を混ぜてみたところ、ガラスに色が付くことが分かった。子供たちが遊び感覚が良い方向に反映された。


「給与をもっと上げないとな。今度手紙にでも書いておこう。それとポーション瓶はもう良いからガラス細工に力を入れてもらおう」

 ケンは従業員の賃金を利益に応じて加算することを決めた。成果に応じて賃金は支払うべきだと考えており、自分ならそれを求めると思ったからだ。


 他にも木の彫刻や、魔物の骨の彫刻、金細工の髪留め、陶器、宝石などを使った装身具、鮮やかな色の組み合わせの紐を使った組み紐など多数に及んだ。

 単価は低くても綺麗な物、素晴らしい物は売り上げにつながると思われるため、優秀作品を飾る施設を用意した。掲示期間は短いが、それでもそこで紹介されたものは、ある一定の評価があると認識されて、売り上げは上がるし、販売価格も高くなるようになった。


 ニバンの役所の仕事ととして、生産物を評価するための部署が設けられた。そこで選定方法や評価基準、掲載期間や保管や提出物の返却などの規約も少しずつ作られていった。

 そして毎月一回評価が高い作品は、国発行のチラシに掲載され大都市の商業ギルドに掲示された。良い物を数多く作る店はブランドとしての箔が付き、より一層売れるようになり、噂は国外にも伝わって輸出されるものも増えていった。


 ニバンは着実に疫病からの回復が進んでいたが、ライト国は疫病の被害から立ち直っていなかった。まずニバンとの貿易が全て停止したため、陸路ではウエライトとオクライトのみしか交易が出来ず、海路はミギオークとの関係が悪化したため、ミギオークは大きく避けて最短の場所でもウーミまで行くしかないが、遠くに運んで儲かるような品物はなかった。

 食糧が収穫しきれなかったり、収穫しても売り先が無く破棄することになることもあった。ニバンへの賠償金支払いやヒダリオークへの支払いも足かせになっていた。

 従来まではニバンから砂糖を買い、それを他国に販売して利益を得ていたが、ニバンとは交易が出来なくなったため、追加の砂糖が手に入らなくなった。収奪した砂糖は既に全て売り払ってしまったので、新たな交易品または交易先が急務だった。


 ニバンやライト含め周辺国は雨季の時期となった。例年雨季の際にはある程度被害が発生するが今年はライト国の被害が大きかった。土砂崩れで街道がふさがり、畑は水浸しになった。育成障害が発生し根が腐ったり、害虫が発生し残った作物が駄目になった。


 ライト国王城では税収入を増やすための会議が行われていた。


「税収を上げるための案があるものは居ないのか?」

 国王は提案を求めるが、積極的に発言する者はいなかった。不興を買いたくないと考える者が多かったことと、現状を解決させるための案がそもそもなかった。


「いい案が無いなら増税するしかあるまい」


「増税には反対です」

 宰相は国王の増税に異を唱えた。そして説明を続ける。


「先日の大雨によって農作物の被害が大きく国民に余裕がありません。また現在の地代(農地に課せられる税金)は、四十五%です。これ以上厳しくすると国民が逃げ出したり、反乱を起こす可能性があります。人頭税や施設利用税や賦役も課しており国民は困窮しています。減税が必要です」


「じゃあどうやってニバンやヒダリオークに金を支払うんだ?」


「まずは両国に延期のお願いをしてみましょう。また支出を減らすしかありません。軍備増強をやめましょう」


「何を言っている! 先の戦争で防具や武器が不足している。このままじゃ戦になったら圧倒的に不利になるぞ」


「その前に国が潰れます。なにとぞご再考をお願いします」


「軍備をやめたとして、金は払えるのか?」


「それだけでは厳しいです。なので半農半兵の割合を増やしたく」


「一歩譲って割合を増やしたとしよう。で、税収は増えるのか? いつ増えるんだ?」


「食糧は増えますが最低三から四か月後になります。国内の需要はありますが、食料だけを増やしても効果は薄いです。その後に収穫する際には国内の需要が落ち着くと思いますので、海外に輸出となりますが収穫した食料は別なものに加工する、日持ちを長くして腐らせないようにする必要があります。

 あるいは鉱山で働く人を増やして、鉄や銅などの資源を他国に販売すれば多少は利益になるかと」


「くそ! くそ! くそ! くそ! くそ!! これも全部ケンが悪い。あいつさえ居なければ、ニバンやイーチバン、ウエライトなども全部叩き潰して広大な領地、民や奴隷、砂糖が大量に手に入ったのに! 絶対に許さん!」

全然伸びないよー。他の人の目に触れる機会が少ないみたい。


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