青炎
初めて書きます!
よろしくお願いします!
王都の端クーカ村 「昔々、王国の宝である王槍が魔法使い達に奪われてしまいました。ですがまだもう一つの宝である王盾が残っていたのです。王様は、騎士団を作り王槍を取り返そうとしました。そして騎士団は、見事、王槍を取り返し王様に捧げました。これが今も私達を守ってくれている騎士団の始まりです。」
「お母さん!もっと読んで!」「えー!またー?」
当然の反応であった。母カナリアはルイに8回もこの話をせがまれていた。カナリアからすればもうじき夕飯の支度をする時間なのだが、ルイのそのキラキラしたその目に負け、読んでいたのだ。
またその目に負けそうになっていると、「ただいまー」と玄関から声が聞こえた。その声を聞いた途端ルイは、玄関に走り父ガインに飛びついた。
「おかえりなさい!お父さん!」ガインは、わははと笑いながら「ただいま、ルイ」「カナリアも」カナリアは、ニコニコしながら「はい、今からご飯の支度しますからね」「いつもありがとうな」「いえいえ」
その瞬間だった。轟音が鳴り響き、家は焼け落ちルイの視線の先には青い炎と夜空だけが広がっていた。
そして前には、「生き残りじゃ〜ん♪どんな声で鳴くのかなぁ〜」と言っている青い炎を手にしたフード姿の青年がいた。
「魔法使いだ、、、」脳が体に信号を送っていたのに体が動かず、ただただ震えていた。ルイは、今にも吐きそうで耳が潰れそうだった。
瞬きの間に目の前には黒い人影があった。それは、苦痛でも絶望でもなく希望の光だった。「き、し、様?」黒い鎧一式の騎士だった。ルイは今にも泣きそうになった。
すると青年は、「黒騎士様かよ〜、まっ十分に楽しめたしいいや。じゃ!」と明るい声でその場から消えていった。黒い騎士は、少し安心したかのようにルイに手を出して言った「少年、立てるか」
ルイはその大きな手で立ちその手を握りながら言った。「ありがとうございます」その礼はあまりに弱々しかった。すると黒い騎士は「ああ」と言いながら去ろうとした。
ルイは黒い騎士を呼び止めるように言った「どうやったら強くなれますか」「君には何が残っている?」「全部なくなりました」「その怒り、悲しみ、そして何より君の失ったもののためを思って突き進め俺が言えるのはこれだけだ」「あのっ!」ルイの礼を言わせる間もなく黒い騎士は行ってしまった。
10年後
「やっと騎士団入団試験を受けることができる!」とルイはワクワクしながら母カナリアの唯一の形見である白銀に輝くペンダントを握った。
ルイは家族を殺された恨みをバネにして独学で剣術を学ぶのと同時に騎士についての勉強もやってきた。
騎士は色々な役職があり、まず、剣と銃がありそこから自分に合った役職を枝分かれのように決めていく。銃と剣意外にも役職はある、それをアノル(その他)と言うが、大半は銃と剣から分かれている。だがルイは枝分かれせず、剣にとどまったわけだが。
「頑張って入団するから」そう夜空を見上げながら呟きベッドに入り寝た。優しさを教えてくれた母と憧れだった父を思いながら。
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