【小話】嫌いと言ったら
エイプリルフールの日に、Twitterで書いた文に、加筆修正したもの。
ほぼ会話文のみです。
本編よりも(当社比)甘くなっております。
サーシャ→フラン
「フランなんて嫌いですわ」
「え、な、なんで、サーシャ、俺、悪いところ謝る。きらいにならないで。
俺、サーシャ、好き」
ぷるぷるぷる
サーシャは一目見て分かるほど、身体を震わせ始めた。
罪悪感と、予想以上に可愛い台詞を聞いたために、サーシャは悶えているようだ。
「サーシャ?」
「あの、フラン、ごめんなさい。嘘ですわ」
「うそ?」
「本日はエイプリルフール。
…つまるところ、嘘をついてもいい日とのことですので、フランに嘘吐いたんですの」
「それならいい」
「怒ってませんの?」
「嫌いが嘘なら、サーシャは俺を好きってことでしょ?」
「ふふっ、そういうことになりますわね。フラン、好きですわ」
「うん、俺も好き」
サーシャ→アラン
「お兄様なんて、嫌いですわ」
「ふぅん。僕だって大嫌いだよ」
「うぅ」(半泣き)
「嘘だよ。お前が先にやったんだからね。嘘吐くなら、吐かれる可能性も考えなよ」
「だ、だって、お兄様が嘘つくなんて、想像つかなかったんですもの……」
「僕はいつでもお前に誠実であろうと思っているからね」
「はい、お兄様はいつも優しいですわ」
「それも嘘じゃないだろうね?」
「まあ、酷いですわお兄様! 本当に嫌いになってしまいますわよ?」
「僕が悪かったから許してくれないかな、僕の可愛い妹?」
「今のは嘘ですわ。私がお兄様を嫌いになるだなんてありえませんわ」
「嬉しい事を言ってくれるね」
サーシャ→キューベレ
「キューベレ様、私残念ながら貴方のことをお慕いしておりませんの」
「あれっ、アランやフランよりも辛辣じゃないかな?」
「なんのことか分かりませんわ」
「今日はエイプリルフールということで、嘘を吐いているっていうことは知っているよ」
「え」
「え?」
「え?」
「え、嘘じゃないのかい?」
「そう焦らないで下さい。嘘ですわ」
「ああ、もう驚いた」
「ごめんなさい、キューベレ様」
「まったくだよ」
「キューベレ様」
「ん?」
「お慕いしておりますわ」
「私もだよ」
「まあ、嘘ですけど」
「え」
本日は執筆時間がほとんどとれませんでした。
そのため、小話を書いてみたのですが、毎日更新よりも隔週更新でも本編の方が皆様望んでいらっしゃるのでしょうか……。
よければ、感想にて教えて下さると幸いです。
閲覧有難うございました。




