表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王裁判  作者: ワンワールド
混沌へのあらすじ
18/29

応募

勇者が名誉裁判のためデモを起こした後の話です。

 魔物たちは勇者を倒すために動き出した。魔物たちは力や数で勝負を挑もうとした。しかし、魔王を倒して勇者は変わった。あまり表に出ず、町に引き籠るようになったからだ。町を襲うにしても、魔物たちはバラバラで、一グループでは町を襲う危険は冒せなかった。それに勇者は卑怯だった。最も防備が硬い王都に居る頻度が高かったからだ。勇者に太刀打ちできない魔物の日々は続いていた。六つ目たちも例外ではなかったが、日々勇者の監視を続けていた。




 ある日、六つ目の部屋に三つ目カラスが情報を持って現れた。

 「王都で勇者が騒動を起こしました」三つ目の一言が六つ目グループの動きだす切っ掛けとなった。


 六つ目が事情を聞き、先代勇者の名誉を回復する裁判を起こすため、勇者がデモをしたのが分かった。


 「デモというのがあるとは」デモに関心を六つ目が見せた。


 魔物世界ではデモの概念はなかった。魔王に意見することは、死を意味していたからだ。それから六つ目の関心を向ける話がもう一つあった。


 「王と勇者の対立か面白い。これは利用出来るぞ」六つ目は三つ目の頭を撫で褒めた。


 「褒美を持ってこい」部屋の外に向かい六つ目が命令した。


 青の子鬼が部屋に入って来た。手には赤い本を持っていた。本を三つ目に渡した。三つ目は本を口に加えようと口ばしを百八十度開けた。本を下口ばしで支え、上口ばしで挟んだ。


 「監視を強化しろ」六つ目の言葉に頷き三つ目は飛んで行った。


 三つ目が去ると、六つ目は青の子鬼に相談した。勇者がデモをした話を聞いた青の子鬼は言った。


 「次期魔王様。勇者を倒せる機会が見えてきたように思います」


 青の子鬼は姿勢良く立っていた。


 「さすが青。儂と見解が一致している」喜ぶ六つ目を見、青の子鬼も喜んだ。


 出世への道が近付いたと。更に青の子鬼は出世への道を歩いた。


 「王と勇者は対立関係のようで、王をもっと調べましょう。王の手を借り勇者を倒すのです」


 同じ意見が出るので六つ目は喜びながら頷いた。と思ったら急に表情が一変した。


 「人間の王を調べるとは、魔王になる手段とはいえ、むかつくものがあるぞ」

 「次期魔王様。我慢するのも一時です。魔王になれば、何でもありです。後日、人間の王も殺せばいいのです。裁判で」


 青の子鬼は巧みに魔王の機嫌を取り戻した。六つ目は裁判を使い勇者を殺す算段に、人間の王を組み込んだ。




 六つ目の元に勇者が名誉裁判を開く情報が入った。情報源は三つ目カラスだ。勇者が裁判を開く情報以外にも、王が弁護士を求めている情報も持って来た。その情報を聞き、六つ目は王の元に弁護士を送ることにした。弁護士を誰にするかで、六つ目の部屋に部下を集めた。


 最初、候補に挙がったのは賢者の犬だった。候補理由は人間だからだ。人間の生態を知り、対処法も心得ていると思われた。それに反対意見を言う者もいた。


 「賢者と対面すると正体がばれます」と青の子鬼だった。


 賢者の犬は、賢者と小さな小さな集落の医者の犬を殺害した件で揉め、正体がばれていたので候補を外れた。ただ、青の子鬼が口を挿んだ理由は別にあった。賢者の犬に重要な役割を与えたくなかった。出世の邪魔者と警戒していた。


 次の候補は三つ目カラスだ。魔王裁判での弁護経験と人間通が理由だ。魔物たちは話し合った結果、三つ目も候補を外れた。


 「カラスでは無理でしょ。変身するにも限界があります」この意見が外れる原因だった。言ったのは青の子鬼だ。


 三番目の候補は中々出てこなかった。裁判を理解し、人間に正体が分からぬ行動を執る能力の魔物。この条件が難しく候補が挙がらなかった。


 「こうなれば儂が乗り込んでやる」六つ目が自ら弁護士になろうとした。


 それを魔物たちが止めに入った。


 「次期魔王様が行かれては、誰が指示を出すのです」

 「六つ目様が人間の世界に行かれるのは危のうございます」青の子鬼と賢者の犬に言われ六つ目は行くのを止めた。


 候補が決まらなず話し合いが終わると思われたが、青の子鬼が手を挙げ言った。


 「私が弁護士をやります」


 立候補者が出て全員が驚く。その場に居た黒の子鬼も、好んで任務する変わり魔物と青の子鬼を見ていた。六つ目は腕を組み言った。


 「それはいかん。青が行けば、誰が儂の相談相手になる」六つ目にとっては、青の子鬼は重要魔物だった。戦略を練る役割を担っていたからだ。


 「私ほどこの任務に向く者はいません。人間の生態、裁判、次期魔王様の方針を理解しています。変装すれば人間にばれる心配もないです。任務をお与えください」


 候補の条件に当てはまるので、六つ目は悩んだ。青の子鬼を手放したくないが、魔王になるため仕方がないと・・数秒後決断した。


 「弁護士になれ。青。行って勇者を倒す切っ掛けを作るのだ!」姿勢を正し青の子鬼は敬礼した。


 出世の機会がやって来た。この任務をやり遂げれば私は、魔王の右腕に決定だ。野心を秘め青の子鬼は王都に向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ