1 「お腹、減ったねぇ」
応募してくださった作者の皆様、ありがとうございました。
それでは、どうぞ!
『はいはいこんにちは、手短に済ますけど今回のバトルでは攻撃に属性が付きます♪ どの属性かは帯びる光で見分けてねー。光の見分け方? 森の葉っぱは千切って知りたいこといったら表示してくれるから、それを使ってねー。あ、参加者も同様に知れるよ~。それじゃあねー☆』
「どうしよう……」
呟いたのは、茶色混じりの髪を、白いシュシュで結んでいる少女。彼女は采。
采は気が付いたらいつの間にか森にいた。とりあえず葉っぱを……千切るのにちょっとためらって思いきって引く。木が揺れた。
「……誰だい、小生が寝るのを邪魔したのは」
「うばっ!?!?」
「小生はお腹減ったのを紛らわせたいんだ」
「え、あの……貴方は……」
いきなり木から声が聞こえた。というか、身の上を話そうとしているなこの人。そう思った采は声がするほうを向く。
……普通に男だった。
明るい茶髪が、薄い青の帽子から出ていた。どうやら後ろでポニーテールしているようだ。顔は……何故か上半分を黒っぽい仮面で覆っていた。
「小生が誰か? 小生は小生さ」
「……私は采、です。で……戦うんですか?」
「ん? 面倒だしねぇ。しないよ。ところで……ご飯、つくってくれないかぃ?」
え。なんでつくらなくちゃならないの。采はそう思う。sayaも気になる。だが、きっとここで断ったら__
「采、さんの創造してる通りになるよねぇ」
__心を読まれたの?
仕方ないが、作るしかなさそうだ。
葉っぱの仕事は、まず食料探し。
采&小生。小生がでる場所が木の上だったので、こーゆー風に。
……あれ。バトルどこいった。