風の者と水の者
オリジナルのファンタジーを頑張ろうと思います。
応援よろしくお願いいたします。
「“風剣-ウィンドスパーダ-”!!」
「“水槍-アクアランチャ-”!!」
風の剣と水の槍が狼のような魔物を倒していく。
威力もさることながら迫力が凄い。
少年、ヴィノ・グラートは岩陰に隠れながらその戦いを見ていた。
見知らぬ二人の魔術士が戦っている。
こんな事になったのは、数分前、己が修行の為に発動させた魔法のせいなのだ。
ヴィノの家は代々魔術士の家系で、皆それぞれ産まれ持っての才能か、高度な魔法がいくつも扱えた。
ただ、ヴィノだけは魔法は出るが、コントロールが全く出来ない。魔法が出てもコントロール出来ないのでは一人前の魔術士なんて呼べるわけもなく、いつも家族から白い目で見られていた。そして半ば逃げるように、このモファの森で修行することにしたのだ。
森に着いてから息を整え、構え、魔法を発動させた。
ヴィノの魔法は氷属性の魔法で、ヴィノが魔法を発動させた瞬間、辺りは一面、木も地面も何もかも凍りついてしまった。
(あ~ぁ…また失敗か…)
ハァ、とため息を吐いて落ち込んでいるのも束の間、ふと辺りを見回すと魔物たちで一杯だった。
恐らく昼寝でもしていたところをヴィノの魔法によって叩き起こされたのだろう。かなり不機嫌な様子だ。
このまま己は死んでしまうのだろうか…
(死んでくれたほうが母さん達も喜びそうだなぁ…)
もともと目障りな様子だったのだ。居なくなれば清々するだろう。
既に助かる可能性を捨てて身構えていると、ブワッと行き成り強風が魔物たちを襲った。
何が起こったのか分からないまま唖然としていると上の方から女の人の声が聞こえてきた。
「大丈夫ですか~?あなたでしょう。この氷の犯人は。後でお説教してあげますから何処かに隠れていなさい。ユノ、いくよ」
「おお!いつでもオッケーだ。……ひぃふぅみぃ…うん。こん位なら五分で十分だな!!」
これが、今でも十分伝説の双子の魔術士、アジルとユノ、そして二人のパーティとして有名になるヴィノ・グラートとの運命の出会いだった。
結構中途半端なところで終わってしまいましたが、書きたい所まで書けたので満足してます。
さて、これからこのお話を頑張って仕上げていきたいと思います。
因みに言っておきますが、このお話の最終的なオチとしては魔王を倒すとかそんなのでは全く御座いません。
まぁ、そんなこんなでパーティ達を伝説にしていくお話です。(訳が分からん)
それではまた次回♪