残人生
新しく買った自転車の上で、残りの人生について考えた。
人間は百万日くらい生きると思っていたが、仮に80年生きても30,000日に満たない事実に気付き愕然とした。
そんな短い時間のなかでどれだけのことに縛られているのだろう。
自分でも知らず活動するエリアは限られていて、鎖に繋がれた犬と同じ状態。
それにもかかわらず日々課題が突き付けられ、失敗すればふるいにかけられる。
しかも降りた者は蔑まされる。
八方ふさがり。
だから目下目先のことだけを考える。
家に着いたら新品の自転車を磨こうと思う。