9 : 嵐の後の静けさ
『騎士のソニア 【9 : 嵐の後の静けさ】』
ーフォォォ…。ー
砂埃が舞う。
(ソニア)「…!」
瓦礫をどかす。
(ソニア)「無事か?」
(人)「あぁ…。嵐は去ったのか…?」
(ソニア)「一様な。」
(人)「化身様は…。…!」
(風花)「…。」
混沌に見舞われた王式は、静かな余韻を残して終わりを迎えた…。
ー数日後ー
ーギィィィィ…!!!バタン!!!ー
重く硬い扉を施錠した。
(風花)「…。」
(使用人)「風花様…。」
(風花)「大丈夫ですよ。」
王式の騒動にて、黒鎧の男に心臓を抜かれ、停止されたであろうエンク。
嵐咲城裏の大倉庫内にて、厳重に警備されることになった。
(ヤチェリー)「エンクは…」
(風花)「来ていたのですね。」
(ヤチェリー)「気になったから。」
(風花)「時が止まっているとのことで、"死んではない"そうです。心臓がなくなっても、彼からは温度を感じました。」
(エンタ)「行くといい。私が見ている。」
エンクが格納された大倉庫に、エンタはとぐろを巻くように座している。
風花が聞くと、天空山へと戻る気はおきないとのことで。
彼女の意思で、対の帰りを待つのだ。
(風花)「ありがとうございます。戻りましょうか。まだまだやるべきことがありますから。」
王式は事件により騒動になったが、風花へと王の座は確かに移った。
座したその日から、大事件の処理をしなければならない。
街の整備、民の嘆き、外界からの声など…。
友人の安否が不安定な中。それら全てに応える力も器も…。
今の風花には"ない"。
ー嵐咲城ー
ーチュン!チュン!ー
早朝。両親を呼び出した。
(風花)「父上。母上。国は元に近い形に戻りましたが、話があります。」
ーーーーー
ースタッ…。スタッ…。ー
門の外。足音が聞こえてきた。
(ソニア)「来たな。」
(風花)「お待たせしました。」
(ソニア)「行くでいいんだな?」
(風花)「はい。国は元に近しい形に戻り、民の不安も落ち着きましたが…。
そのどれもに、私は関われていない。父と母の力です。私はまだ王ではありません。その力がない。ですので、エンクを取り戻す旅に出ます。」
(ヤチェリー)「決まりだね。」
(ソニア)「"あいつを止めよう"。いよいよ危なくなってきた。」
(嵐咲風花)「改めて、よろしくお願いしますね。」
新たに加わった風花。
(風花)「(…風葉亭。私の故郷。いつの日か王の器になり、戻ってきます。)」
風葉亭で起きた事件はひとまず幕を閉じた。
目的の動機はそれぞれ異なるが、"強さ"を求めることは同じだ。
"黒鎧の男"を追う。その道に、それぞれが望む強さがあるだろう。
<“雷の国:移動都市ネオ・ランド・シティ”>
ータイダル・オーシャンー
(タイダル・オーティス)「エンクとエンタが…。黒鎧の男…。」
"2026/01/23"読みやすくなるよう変更を加えました。流れの改変は行っていません。




