7:それは「強欲」の呪い
『神々のファンファーレ【7:それは「強欲」の呪い】』
第三の試練を乗り換えたソニア達。
広場に戻りそれぞれ休憩に入ったのだが、すぐ寝てしまった。
(タイダル)「すぐ寝てしまうのも当然か…。」
今日もまた夢の中で、過去の記憶を見た。
起きた時には忘れてしまっているが…。
ーとある王国(古代)ー
ードゴォン!ドゴォン!ー
真夜中とは思えないほど、明るかった日。
至る所で炎が燃え上がり、爆撃が起こる。
(???)「グオオオオオオ!!!」
押し寄せる謎の軍勢。
「隊長!!!"正体不明の生物"が止まりません!!!」
(騎士隊長)「弾は!?」
「もう、ありません…。」
弾が無くなり、遠距離からの攻撃が出来なくなった。
(騎士隊長)「進め…!もうそれしかない!!!」
騎士達は、謎の生物の大群へと突撃した。
ーーーーー
(母)「"ドナドナ"…。怖い…?」
瓦礫に埋もれた、母の手を握り続ける。
互いの手は、小刻みに震え続けて。
(ドナドナ)「うん…。」
ードゴォン!!!ゴゴゴゴゴ!!!ー
大きい音がして、何かが崩れた。
門が破壊されたのだろう。
ービイイイ!!!ー
頭の中で、音がした。
誰かが語りかけてくる。
ー欲望を出せ。"奴ら"のように。戦いたいと、望むがいい。ー
(ドナドナ)「ハァ…。ハァ…。」
(母)「大丈夫…?」
ーダダダ!!!ー
地鳴りのような、大群の足音。
(人)「おい!!!門が破壊された!!!もう逃げられないぞ!!!瓦礫の下に隠れろ!!!」
瓦礫の下に潜り込み、過ぎ去る時を待つ。
(母)「きっと、無事に終わるわ…。"黄金たる加護"を信じて…。」
その後魔物達は、国に雪崩れ込んだ。
どのくらい時間が経ったのか、何がその後起きたのは、誰も知らない。
ただそこにあったのは…。
ーーーーー
ーフオオオ…。ー
炎が消え、黒煙が空に漂った朝。
空は暗く、朝になったのか分からないのだが。
(ガラハハ)「空を飛んでいたら…。なんだこれ…。」
ただそこにあったのは、滅びた国と立ち尽くした少年。
ーザン!!!ー
その光景を見ていた時、剣の攻撃を受けた。
(ガラハハ)「とろい攻撃だな。」
粘液性のある、黒くどよんだ肉体。
錆びつき年季の入りすぎた装備。
少年だけではなく亡霊が、その周りにはいた。
ーフアアアン!!!ー
ガラハハはその周囲一帯に、黄金波を放った。
亡霊達は立ち尽くし、少年は倒れた。
(ガラハハ)「一応全員連れてくか…。」
亡霊も少年も引き連れ、神域:ファンファーレに戻ろうとした時。
ー"ガラハハ"。ー
聞き覚えのある声が、後ろから聞こえた。
振り返った時、影にしか見えなかったが、確かにそれは…
(ガラハハ)「"クラマド"…。なぜ、こんなことするんだ?お前だろ、やってるのは…。」
(クラマドの影)「戦力だ。使徒達とは違う心の底から、世界を恨む存在が欲しい。」
(ガラハハ)「新しい使徒を創る気か?」
(クラマドの影)「瓦礫を片付けてみろ。人間の死体も多くあるが、"新生物"がいる。もう二度と、負けはしない。そういうことだ。」
クラマドの影は消え、朝日が見えた。
煙はまだ漂っているが。
(ガラハハ)「まだ、"旅"を続ける気か…。」
ーーー「「強欲」の呪い」ーーー
クラマドが授けた呪い。
強欲の呪いを受けた者は欲望に呑まれ、見境なく周囲を滅ぼす。
本人の証言や廃国となった国の状況から導き出した、ガラハハの答え。




