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カインドラ  作者: 深緑蒼水
神々のファンファーレ

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4:血水の女神

こんばんは、深緑です。

一目で誰が喋っているか分かった方がいいと思い、全てのセリフにキャラクター名を振ってみました。


『神々のファンファーレ【4:血水(ちすい)の女神】』


朝を迎え、一つ目の扉を開けた。


ー血水のドレントレスー

(ソニア)「ここは…。」

(タイダル)「扉の先らしい。ファンファーレが広大なのは、こういった場所が広がっているからだろうな。」


シベックホワイトに似た純白の大理石でつくられた、神聖たる地。

正しく、神が住む地と言えるだろう。


(コール)「おい!ここの水赤いぞ!」


コールは水路の前で膝をつき、赤い水を手で掬い飲んでいた。


(ラペット)「えぇ…。赤い水って大丈夫なの…?」

(コール)「でも不味くないぞ。何なら甘いな…。」

(ラペット)「じゃあ、花か何かを絞ってるのかな。」


二人が水路を眺めている間、ソニアとタイダルはこの地を眺めていた。

目指すべき地点を探して。


(ソニア)「タイダル、どこへ行けばいいと思う?」

(タイダル)「建物はそれほど多くないな。ならばあの、高所に建っている神殿を目指すとしよう。」


純白の神殿を目標に、歩みを進める。


(ソニア)「二人共!行くぞ!!!」


水路でしゃがんでいる二人を呼んで。


(コール)「ほらな?不味くないだろ。」

(ラペット)「うん。不味くないけど、美味しくはないよ。めちゃ甘い。」

ーーーーー

純白の神殿前に着いた一行。


(ラペット)「はぁ…。着いた!」

(ソニア)「襲ってくる奴もいるなんてな。」

「扉の先には、特殊な存在がいると見ていい。」


神殿までの道には、襲ってくる敵がいた。

生物というより創造物。

"赤花(あかはな)の人型造物"に"純白の(いし)騎士"。


(コール)「ッグ…。なんか空気が甘くないか…?」


高い場所に行くにつれ確かに甘さは、増していた。


(タイダル)「周りに生えている赤花が原因だろう。体調が悪いのなら…。」


ーギィィィ…!!!ー

指紋が付くが、仕方がない。

扉を開け先へ向かう。


(タイダル)「早く終わらせよう。」

ーーーーー

神殿の扉を開け、先へ進む。

少し進んだ時点で、人がいることが分かった。


(ラペット)「え…。」


距離が進むにつれ、状況に困惑していった。

円状の穴に赤い水。

そこから湯気が立ち上がっている。


ーバシャァァァ…。ー

足を上げ、赤い水が滴る。


(???)「大丈夫。服はちゃんと着てるから。」


ーバシャァァァ…。ピチャ。ピチャ。ー

赤い水の風呂から出てきた女性。

確かに服は着ていた。


(コール)「服着たまま入るのか?てか、武器とかないだろ。見た目によらず武闘派なのかい?」

(???)「服を着て入るのは、"今日"だからだよ。だって、"あなた達が来るから"。」


ーザバァァァ!!!ー

背後の赤い水が勢いよく打ち上がり、空中に留まった。


ーザン!!!ー

赤い水は形を成し、女性の後ろに降り立った。


(ソニア)「あれは…。」

(タイダル)「似ているな。あっちは赤い水を操るようだが。」

(血水の女神:フォルンナ)「見して。あなた達の力が、あの子を超えたのか。」

ーーーーー

ーバシャァァァ!!!ー

赤い水の形を崩し、ソニア達に向かって勢いよく流した。


(コール)「ごぼ…!!!」

(ソニア)「(流される…!)」


剣を突き刺し、激しい波に耐える。


(フォルンナ)「そんなもの?じゃあ…」


ードオン!!!ー

水は形を変え、ラペットとコールを壁に激突させた。


(フォルンナ)「これで終わ…」


ーヂュミミミ!!!ー

フォルンナの背後、波動を纏ったソニアがいる。


(フォルンナ)「…!」


赤い水は拡散し、床に広がった。

フォルンナは飛ばせる三人を飛ばし、残った一人との相手をしていく。

それを続け勝ちを手にする。そう考えていた。


ーザン!!!ー


(フォルンナ)「ん…!!!…。ってあれ…?」


ソニアはフォルンナの首手前に剣を止めていた。


(ソニア)「終わりだ。」

(フォルンナ)「君は…。私を"ただの人間"だと思ってるの?」

(タイダル)「ソニア!!!」


拡散した赤い水は集合し、ソニアの真横で構えた。


(ソニア)「…!!!」


吹き飛ばされる。

壁を破壊し、落下する。

威力の強さを、瞬時に感じた。


(フォルンナ)「あなたは知らない。力の差を。加減なんか、しないでよね。」


ーギュイーン!!!ー

赤い水が放たれる。

ソニアは死を感じた。この試練が、容易いものではないことも。

この地にいる神子達は、"資格がなければ殺す気だ"。


ーガッ!!!ー


(フォルンナ)「なっ…!」


赤い水が、発射寸前で固まった。


(フォルンナ)「動かない…。君が…。」


タイダルは手を固めていた。

それは赤い水を操り、止めているからだろう。


(タイダル)「操れるのは、赤い水だけみたいだな。俺は、"水を操れるぞ"。」


ーバアアアアアアアア!!!!!ー

赤い水が勢いよく、フォルンナをタイダルの方へと吹き飛ばした。


ーザン!!!!!ー

すれ違う一瞬、フォルンナの腹部を全力で斬った。


(フォルンナ)「がはっ…!!!」


ーバタッ!バタッ!ー

溜めた赤い水の威力は凄まじく、跳ねるようにしばらく飛んで行った。


(タイダル)「全員無事か?」

(コール)「あぁ…。」


ーバゴン!!!ー

壁を破壊し、出てくるコール。


(ラペット)「壁に埋まって動けないよー…。」

(タイダル)「ソニア。コールもラペットもだ。奴を見てみろ。」


入口付近まで吹き飛んだフォルンナは、少し痛そうに腹を押さえながら、

こちらにやって来ている。


(タイダル)「全力で腹を斬っても、きっと擦り傷程度しか与えられていない。だからこそだ。"全力で奴らを殺しに行け"。その時初めて、"倒す"ことが出来る。」

(フォルンナ)「試練、次に行っていいよ。」


ソニア達は知った。自分達がいる場所を。

あの時首を斬っても、飛ぶことはなかっただろう。

擦り傷を与えられたのなら上々。

その擦り傷が増えたとき、神子達を倒せるのだ。

ーーーーー

ソニア達が去った直ぐのこと。フォルンナは神殿の中を眺めていた。


(フォルンナ)「色んなとこ壊れちゃった。あとで直さなきゃ。」


フォルンナは腹を押さえていた手を離した。




ーボタボタ!!!バシャァ…!ー

腹部から大量の血が流れた。


(フォルンナ)「時間が経てば、傷も残らずに治るからいいんだけど…。」


視界が揺れる。


ーバタッ!!!ー


(フォルンナ)「痛すぎ…。全力で、斬りすぎ…」


フォルンナはしばらくの間、意識を失った。

ーーー「血水」ーーー

血水。甘い香りの花を絞り、赤い水とした。

害はないが甘いため、飲み過ぎに注意。


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