1:神々の地へ
ーーー神々のファンファーレーーー
過去が形を成し、現在ができる。足跡から未来は生まれる。
かつてこの星に存在していた、善の神:ガラハハ。
彼が遺した神器:クラウンを手に入れるため、ソニア達は遥か上空、
神域:ファンファーレへと向かう。
クラウンを手にし、かつての約束を果たすのだ。
原点が芽吹き、絆が紡がれる。
その時、ファンファーレが開演する。
『神々のファンファーレ【1:神々の地へ】』
"神域:ファンファーレ"へと向かう日になった。
"神器:クラウン"を手に入れ、魔人を正しい命へと導くため、神々の地へと
向かう。
―タイダル・オーシャン―
―カチャ…。スッ…。―
早朝。装備を整え、剣を持つ。
(ソニア)「少し早いけど行くか…。」
家の中を一通り見回し、ドアノブに手を置く。
―チタ…。チタ…。―
トコトコと、手足を動かす音だ。
(ソフィア)「うっ。」
「"ソフィア"か…。お前は、朝起きるのが早いな。」
ソニアの顔を見て止まった"ソフィア"だが、止まった歩みを進める。
「うぁ…。」
―スッ…。―
手足を動かしても、前に進まない。
なんなら、床から離れている。
(館の娘)「"ソフィア"。ダメだよ。」
一週間の間、コールが体験した館での出来事。
その館は火に包まれ、全焼となった。
生存者は、コールとこの女の子のみ。
その後本人がソニア達の家がいいと言い、今に至る。
(???)「ソフィア様。」
ソフィアは娘の顔を見たが、その背後から更にデカイ姿が見えた。
(シフォン)「"ミルル"様。ソフィア様を。」
(ミルル)「はい。この子、気付いたらどこかに行ってるや。」
"シフォン"にソフィアを渡した。
「悪いな二人とも。もう家には慣れたか?"ミルル"はまだ早いか?」
(ミルル)「ここは落ち着く。いい場所だよ。」
「もう、行かれるようですね。ヤチェリー様にはよいのですか?」
「話せることは話した。当たり前だけど、ヤチェの言ってることは正しいよ。ソフィアが生まれたっていうのに、また出ていくんだからな。」
「構いません。ですから"サン"が、私を作ったのです。」
"シフォン"。
ソニアの家にやって来た、オメガと同じ戦闘兵器。
サンがソニアのために作成し、ソフィアと家を守護する役割を果たす。
「俺がいない間、みんなを任せる。」
―サワサワ…。スッ…。―
ミルルの頭を撫で、ソフィアの顔に触れる。
―ガチャ…。ビカァァァ…!―
扉を開ければ光る、早朝の朝日。
「私も…!ソフィアを守るから…!」
「ミルル。お前も、俺達の家族だ。」
旅立ちに、別れの言葉は必要ない。
生きて再び、帰ってくるからだ。
―バタン…!―
玄関の扉が閉まったようだ。
カーテンの隙間から入る日の光だけが、部屋を照らしている。
―ギュ…。―
ベットで包まり、毛布を握る。
(ヤチェリー)「ちゃんと、帰ってきてね…。」
―――――
朝早くも城の中は賑わっていた。
王自ら動くという特例と、加入した若い声。
―カチャ…!カチャ…!―
軽装鎧が擦れる。動きやすく、耐久も高い優れた代物。
(コール)「おい!鎧着れてるか!?」
(ラペット)「着れてるよ。私は大丈夫?」
(アー)「いいよ。ちゃんと着れてる。」
―ギィィィ…!―
(ザス)「あいつらか。」
コールに憑いた、悪魔二体。"アー"と"ザス"。
コールの左腕は義手ではなくなり、アーそのものになった。
「おはよう。専用の鎧はやっぱ似合うな。」
二人の姿を見たソニアは、専用の鎧を貰った時を思い出した。
(タイダル・オーティス)「準備が出来たら行くぞ。外で待っている。」
タイダルが身につけていたのは、高貴な王の装備。
こちらもまた軽く、耐久が高いという一級品だ。
「タイダル王との付き合いは、長いんだよね。」
「そうだな。昔からある。だからこそタイダルが来るっていうのが、結構驚いたよ。」
―――――
―ギィィィ!!!―
城の大扉を開ける。
―バッ!!!―
外には騎士達が立ち並び、王とソニア達の旅立ちを見守る。
「今日は雲もない晴天。薄らだが、確かに見える。さて…」
―ファサァ!―
マントを靡かせ、ソニア達の顔を見る。
「緊張のない面構えだな。自身と期待に溢れた、いい顔だ。」
―ダッ!!!―
足を動かし、歩みを進める。
遥か上空にあるとされる、神域:ファンファーレへと向かうべく、
ある場所へ向かう。
「では行ってくる!!!」
(騎士達)「ウオオオオオオオオ!!!!!」
無事を祈る言葉も、必要ない。
目的を果たす旅立ちなのだ。
高らかに送ろうではないか。
ータイダル・オーシャン浜辺ー
―ザァァァ…。ザァァァ…。―
今日も変わらない波の音。
(タイダル)「ぼっち。調子は良さそうだな。」
(水の化身:タイダルぼっち)「ぼぉー。」
「改めて、目的を整理しておこう。俺達は、遥か上空にあるとされる"神域:ファンファーレ"へと赴く。そこにある"神器:クラウン"を手に入れるのが、目標だ。」
「クラウンを手に入れて、約束を果たす…。」
「前に色々あったんだよね。」
かつて言葉のない約束を、魔人:オニキスとした。
「話し合いで済むだろうとは言われたけど、一応警戒はしておいてくれ。」
「じゃあ行くか。ぼっち、頼んだぞ。」
―グググ…。―
ぼっちは手を伸ばし、ソニア達を優しく包んだ。
「全員、ちゃんと捕まっておけよ!!!」
「行くってこれ、本当に飛ぶのか!?」
「普通に飛んでは行けないの!?」
「これが早いらしい!!!竜王も言ってた!」
―バキバキ!!!―
ぼっちは脚を曲げ、力を入れる。
地面にヒビが入り、完全に割れた。
(ソニア)「行こう。ファンファーレへ!!!」
―ドゴォン!!!ドヒュン!!!!!―
地面がクレーターのようにへこみ、蓄えた力でソニア達は空を飛んでいる。
(コール)「おああああああー!!!!!!!」
(タイダル)「絶対に離すなよ!!!」
―フオオオオオ!!!!!―
空気を斬るような速度で、神域:ファンファーレへと向かう。
その道筋は透明の線として暫く、空に刻まれるだろう。
こんばんは、深緑です。
神々のファンファーレ、投稿開始していきます。
基本的には出来次第投稿していきます。




