1:暗黒の館
『悪魔の呼び声【1:暗黒の館】』
次なる目的地、神域:ファンファーレへと向かう前に、一週間の時を設けた
タイダル。
その間コールとラペットは、波動の騎士団にきた依頼を受けようとしていた。
ータイダル・オーシャンー
依頼書が貼られた掲示板の前に立ち、眺めるコールとラペット。
(コール)「ここだよな。」
(ラペット)「うん…。」
二人はただの掲示板を眺めていた。
本来なら指名がない依頼書が貼られており、
自分で選び依頼を受けられるのだ。
(ソニア)「二人共。」
家にいるはずのソニアが来ている。
「これはどうなってるんだ?依頼もないくらい平和なのか?」
「いや、依頼はくる。ただ大規模任務があってな。依頼を止めてたんだ。任務は終わって皆帰ってきてるんだが、まだ依頼は…。」
ーバン…!!!ー
城の扉が、勢いよく開かれた。
(人)「あの…!門前に魔物が出て…!!!僕だけ逃げれたんですが、まだ…!!!」
ーバシッ…!ー
ソニアは、二人の肩を軽く押した。
「さぁ、行ってこい!」
ーダッ…!!!ー
二人は依頼主と共に駆けだした。初任務だ。
ーーーーー
門を飛び出し、草原を走った。
荷車と荷物が散乱しており、人が魔物から逃げている。
(魔物)「グオオオ!!!」
「離れな!!!」
ーヂュミミミ!!!ザン…!ー
波動を纏い俊敏に移動し、魔物を斬りつけた。
「グオオ…!」
魔物はコールへ標的を変え、剛腕で鋭い爪を振り上げた。
ーダン!!!ー
ラペットがコールと魔物の間に入り、攻撃を盾で弾いた。
ふらついた魔物は体勢を崩し、後ろに倒れていく。
ーザン!!!ー
魔物へ大きな一撃が入った。
「よし…。あんた、歩けるか?」
「あぁ、ありがとう…。」
「じゃあ戻ろうか。」
荷台を整え、荷物を乗せた。
倒した魔物も乗せ、オーシャンへと帰還する。
「他に魔物はいたか?」
「いや、こいつだけだ。ただ…。」
(ラペット)「ただ?」
「あれが見えるか?」
そう言い、森の方を指差した。
「あんな所に館なんて、なかったはずなんだ。」
森の中に建つ、不気味な館。
「悪いな。俺は表大陸出身じゃないから、分からないんだ。まぁ、他の魔物もいるかもしれない。見回りもかねて、館を見てくるぞ。」
「私は?」
「いや行ってな。ただ見てくるだけだ。すぐ戻る。」
コールはラペット達と別れ、館へと向かう。
「ホントに館があるな。このレベルの館が、知らぬ間にできたりするか?」
コールは館を見回り、今一度扉の前に立った。
ーバン!!!ー
扉が勢いよく開いた。
「…!」
(???)「来い。」
細身のスーツ姿がそう言った。
三メートルほどはあり、顔が隠れて見えない。
「来いって?あんた何者だ…!」
ーフオオオ…!!!ー
館の奥から、黒い靄がコールを襲う。
「ッグ…!意識が…。」
ーバタッ!!!ー
コールはその場で倒れ、意識を失った。




