表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カインドラ  作者: 深緑蒼水
魔女のアリス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/84

10:守りたい

こんばんは、深緑です。

あとがきにてまた、設定を書いてみました。

『魔女のアリス【10:守りたい】』


ー裏世界ー

闇の空間を進んだソニア達。

ある場所で、纏っていた波動を解いた。


ーピカァ…!!!ー

不思議と、光がある道に着いたのだ。


「光が続いているな…。」

「進んでみよう。」


光が照らす闇を、進んでいく。


(???)「…。」

(???)「…。」


光の果て。

そこには二人の人間が、後ろを向いて立っていた。


「ソニア…。」

「どうした?」


黒野助は落ち着かない様子で、その二人を凝視している。


「あれは私と同じ、"眷属"だ。」

「…!」


その瞬間…


ースッ…!ー

二人の眷属はソニア達に振り向き…


ーバッ…!ー

瞬き程度の時間、既にソニア達の目の前にいた。


ードオオオオオオン…!!!ー

眩い爆発が、ソニア達を襲った。


ースタッ…!ー


「ッ…。操られているようだ。」

「今、解放しよう…!」


爆発を何とか避けたソニア達。


「"二キャット"は、"爆破の魔法"を使う。"タレン"は"変幻の魔法"。相性のいい二人だ。」

「あぁ…!」

(二キャット&タレン)「…!!!」


ーーーーー

一方のアリス達。


ーダダダ…!!!ー


「なにこれ…。」


アリス達は、道の端にいた。


「機械人形のパレード。いや、なわけないな。」

「アリス、追おうよ。怪しすぎるよあれ。」


機械人形達が、同じ方向に向かって走っている。


「えぇ。そうしましょう。」


機械人形の列が途絶えた。

その後ろからアリス達も加わり、機械人形達が進む方向に向かう。


ーーーーー

ードドド…!!!ー


二キャットが放つ爆破。

辺りを気にせず放てるからだろうか。威力が大きい。


「避けていたらキリがない…!ソニア、何かやれるか?」


黒野助は、ソニアと並走して爆破から避けている。


「黒野助!それは俺じゃない!!!」


ーギン…!ー

残り僅かで、タレンの剣とぶつかり合う。


ーグググ…!ー

ソニアの姿が解けていく。次にタレンは、武器を変幻させた。


「本当に、自由な力だな…!」


ードン!!!ー

ペラペラにしなる剣は、黒野助を薙ぎ払った。


「黒野助…!変幻させても、鉄のままではあるんだな!」


ソニアは俊敏に、タレンの元まで入り込んだ。


「変幻は間に合わないだろ!」


しなる剣では受けきれない。

一撃が当たる確信。


ースッ…!バゴン…!ー

タレンは横に、少しだけ避けた。

魔法を構えていた、二キャットが見える。


「は…」


ードゴオオオオオオン…!!!!!ー

ソニアの言葉はかき消され、爆破が走った。




ーボタ…。ー

即死は避けたが、ソニアは攻撃をくらってしまった。

「ッグ…!」


ーダダダ…!!!ー

二キャットとタレンは、当然立っている。

そして、ソニアは見た。


「まじか…。地上で見た、ラクガキの化け物…。」


ラクガキの化け物は、ソニアと黒野助の元に走っていく。

助けるためではない。確実に仕留めるため。


ーサッ…!ズオオオ…!!!ー


黒野助はソニアの前に立ち、魂の魔法を放った。


(●●●)「¿!!!?!?!?!???…!!!」

「立てるか、ソニア。ラクガキは私で容易いが、眷属二人は…。」

「やれる…。所々、痛むけどな…。」


ータッ…!タッ…!ー


「人がいるぞ!」

「眷属の人達じゃない?」

「…!ソニア、黒野助!」


アリスは、ソニアと黒野助との再会を果たした。


「アリス…!」

「アリス様…!来ないでください!今の二キャットとタレンは、普通ではありません!」


黒野助の言葉で、アリス達は足を止めた。

それぞれに距離がある、三角形の形。

誰も動かず、しばらく経った。





「みんな。私、動いてみるわ。」


ースタッ…。ー

一歩、アリスは前に出た。


(皆)「…!」


二キャットとタレンは、アリスを見るだけで何もしていない。


ーバッ…!ー

アリスは杖を構え、二キャットとタレンに纏っている闇を払った。


ーバタッ!ー

闇が消えた二人は、その場に倒れた。


「なぜ、動かなくなった?」

「分からんな…。」


全員で、二キャットとタレンの元に集まった。


「二人とも、割と怪我をしてるわね。」


ーシュイイイン!!!ー

魔法で、傷を治してもらった。


「ありがとう。痛みが消えた。」

「君達が、アリス様を守ってくれたのか?」

「守るようなことはしてないけどな。」

(ラペット)「ねぇ、人を見なかった?」

「見てはない。けど、確実にいる。大勢な。」

「そうなのね。じゃあ、二人を連れて離れましょう。」


ーサッ…。ー

二キャットとタレンを背負い、その場を離れる。


ーゾオオオオオ…!!!!!ー

背後から、猛烈な寒気と闇が流れてきた。


(皆)「…!!!」


闇の中から、現れた。


(コール)「こいつは…。」

(???)「どこへ行くの…?」


闇を纏っているが、"面影"を感じる。


(???)「"嫌な匂い"を、消そうとしたのに。」

「みんなをここから出して!あなたの力でしょう!」

(???)「それはダメだよ。外は危険だから、ここへ居て。」

「あれって、"アヤ"…?」

(ペルトバーラのマスコット:アヤ)「…そうだよ。だからね、守るんだ…。」


ーゾオオオオオ…!!!!!ー

闇が押し寄せる。


「その二人から離れろ…!"魔の匂い"がする…!!!」


ペルトバーラのマスコットキャラクター、"アヤ"。

形を成し、意思を持ち、言葉を放って前にいる。

アヤは、ソニアと黒野助に魔の匂いがあると、狙いを定めた。


ーーーーー

ーゾオオオ…!ー

アヤが手を動かし、闇が走る。


ーダン…!シュイン…!

ラペットは大盾を構え、アリスは障壁を生成した。


「本質を見抜きなさい!彼らが、悪い存在に見えるの!?」

「…!どいて…!邪魔をしないで…!」


ーゾオオオオオ…!!!!!ー

闇は動きを変え、裏から入ってくる。


ーシュイイイン!ー

アリスは全方位に障壁を広げた。


「黒野助。二人を下ろそう。」


ーサッ…。ー

二キャットとタレンを下ろした。


ーバキ…!ー

圧力が強まっている。


(コール)「マスコットが喋るとはな…。」

「私の故郷では、物に魂が宿るという言葉がある。」

「アリス。魔法を解くんだ。」


ーバキ…!バキ…!ー

障壁は、ほぼ崩壊しかけている。


「俺が闇を裂く。あいつを、助けよう。」


膨大に膨れた闇。

その奥を、ソニアは見ていた。


ーバキン!!!ー

障壁が砕け、アリスは床に座り込んだ。


ーヂュミミミ…!!!ズザン…!!!!!ー

闇は蒼く照らされた。

ソニアが放った斬撃は闇を切り裂き、アヤに命中した。


ーポワポワ!ー

「…!これは…。」


アヤは蒼い光の粒、心に困惑し動きが止まっている。


「ハァ…。薄々、気付き始めてるんじゃないかしら…。」


ータッ…!タッ…!ー

ソニアはアヤの元へ走る。

黒野助、コール、ラペットはソニアを追従して走る。


「あんた!その力…!」


ソニアはコールを見た。


ーヂュミミミ…!!!ー

コールとラペットは、波動を纏っていた。


「…"波動"!?話はあとだ!今は…」


ーゾオオオオオ…!!!ー


「危ない…!」


ーダン…!!!ー

ラペットは瞬間的に前へ行き、闇を逸らした。


「行って!」

「(心が揺れる…。"あの日"と同じ…。)ッグ…!何をした…!!!」


ードオン!ドオン!ドオン!ー

闇が塊となり、ソニア達を狙う。


ーザン…!ザン…!ー

「狙いが下手になった…?あんた、何をしたんだ?」


ーバッ…!!!ー

ソニアは動きを止め、コールと向き合う。


「力を込めろ。話はあとでしよう。」


ーヂュミミミ…!!!!!ー

ソニアとコールは、剣に波動を纏わせた。


ーザン!!!!!ー

巨大な斬撃は、アヤに向かう。


「またあの光…!」


ーゾオオオ!!!ー

アヤは闇を自身の前に集めた。


ービュン!!!ー

凝縮された光が、闇に穴をあけた。


(皆)「…!」

「私よ!決めなさい!!!」

「間に合わない…。」


目の前に、蒼い光が差し込む。


ーザン!!!ポワポワ!ー

そして流れる、過去の記憶。

人の笑い声。

人の笑顔。

青く澄んだ空。


「あぁ…。分かったよ…。痛いけど、嫌じゃない。

 "あの日とは、違う痛み"だ…。」


ーバッ…!!!ー

黒野助は跳躍し、アヤの顔の前にいる。

剣には、魔法が込められて。

その刹那…


「守る力が、無くなっていく…。」


既に闇の空間は、崩壊し始めていた。


「いいや、消えないとも。君が、それを望むのなら。」


ーズオオオオオオオオオ!!!!!ー

アヤの体に、魂の魔法が流れていく。


「私は、君の魂を正そう。…成り方は、君が決めるんだ。」


全員の視界が白く広がり、気を失った。


ー遊園地:ペルトバーラ(数日後)ー

ーチュン…!チュン…!ー

瘴気が晴れ、晴天の朝日が見える。


ースタッ…。ー


(コール)「お…!」

(???)「あの子は、何してるの?」


あれから数日経った。

ペルトバーラの損傷は少なかったため、修復が既に終わっている。

稼働しだした遊園地で、ラペットは遊んでいる。


「あなた、"どうやって目覚めたの"?」

(???)「いつ生まれたか覚えていないけど、もともと意思はあったよ。…あの日、人が襲われてた。何人かは死んじゃった。その光景を見ていたら、次第に力が出始めて、あの空間ができてた。でも、力は制御できなかったし、怒りに吞まれすぎちゃった。…ごめんなさい。」

「まぁ、俺はお前に感謝してるけどな。ラペットもそうだろ。」

(???)「感謝?」

「"ありがとう"ってことだ。…あの日、あそこに居続けてたら、みんな死んでた。だから、お前が助けてくれた。」


広がるペルトバーラの景色を見回す。

未だ外は危険なため、修復したペルトバーラで遊ぶ人々。


ーダン…!ダンダン!!!ー

投影された相手と、戦っているソニア。


「余裕そうだな。相手のレベルを上げてみよう。」

そう言う黒野助。

遠く離れたホテルも、賑わっている。

上を最後に見たら、青く澄んだ空。

流れる、眩しい記憶。


(???)「みんなが、遊んでる…。」


ースタッ…。ー

鳴りやんだ、二人の足音。


(タレン)「アリス様。」

(二キャット)「やぁ!おや、起きたみたいだね。」


「来たのね。」

(???)「…二キャット。…タレン。」

「まさか、会話が出来るようになるとはな。」

(???)「あなた達を、怒りに使った…。」

「僕は気にしていないけれど…」


二キャットはタレンを見る。


「私を見るな。…私も、気にしていない。一様言っておくが、言わされたのではないからな。」

(???)「…。…ねぇ、アリス。お願い、したいことがあるの。」


アリスは黙って、目を見てくる。


(???)「人の笑顔が好き。笑い声が好き。私を創ってくれた人も、

よく笑っていた。だから…。」





(アヤ)「私を、"あなたの眷属"にして。」


アヤは真剣に、アリスの目を見た。

アリスからの返答が来るまで、凄く静かに空間を感じていた。


「いいわよ。あなたは、ただのマスコットキャラクター止まりじゃない。」


ースタッ…。ー

アリスは歩いていく。


「ついてきなさい!」

アリスは、嬉しそうに笑っていた。


「ッフ…。行ってきな。ソニア達には、言っておくからよ。」

「うん。」


少し先を歩くアリスを追って、歩いていく。


「アヤ。あなたの闇には、希望があるわ。その完璧な意味に、力を与えてあげる。契約の、契りを結びましょう。そう、友達になるのよ!」


ーーーーー


「さて、俺も離れるわ。」

「あぁ。」

「色々、ありがとうね!」


眷属達と別れたコール。

ラペットの元に行くが、途中にソニア達がいる。


「ソニア!黒野助!ちょっと離れるわ!!!また後で戻る!」


ースタッ…。スタッ…。ー

「ラペット!」

「おっ…。」


遊んでいたラペットが止まった。


「アヤは覚悟を決めたぞ。なら、俺らも行こう。…親に、話をつける。」

「私達も…」

「旅についていく。」


そうしてコールとラペットは、それぞれの両親元へ向かった。

危険な旅についていく理由は、案外単純である。

===「機械人形:アヤ」===

名も知れぬ人物が絵を描き、機械人形として創った。

ある日、二キャットとタレンが廃墟と化した家の扉を開けると、そこには綺麗な機械人形がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ