18:いつか輝く、栄光の光
『狩人のディポラティア【18:いつか輝く、栄光の光】』
ー空中庭園:スカイアワーー
ーチュン…!チュン…!ー
「っ…。ここは…。」
斜陽が差し込む一室にて、目覚めたディポラティア。
(ケイジーノ)「スカイアワーだよ。」
日を浴びる、妹の姿が見える。
窶れているが、面影がある。
「ケイジーノか…。助け出すのに、時間がかかってしまった…。」
「ううん。助けてくれたから。大丈夫だよ。」
「母さんに似たな…。あの人に似た、優しい顔だ。」
「お母さん…。起きたことは、皆に聞いたんだ。そうだ、みんなは外に行ったよ。ミラーデインって人に会いに行くって。」
ーーーーー
「あぁ。君達か。かつてより、思っていたことを叶えられるとは。三狩人狩り撃破、感謝だな。」
(サン)「あの人が、一番動いたと思う。」
「彼は無事か?英雄が死んでは…。我々の技術でやれていると思うが。」
「順調に回復しています。戻った時には、起きているかもしれません。」
(ブラックソード)「右大陸での騒動だが、どうなる?」
「ドラゴンズフェスから逃げる際、君達も見たかもしれないが、救助した人々はスカイアワーにいる。ミランシェに出来ることは、していくつもりだ。ただ、彼ら次第だな。故郷に帰りたい者、火を見て血が滾る者、生きていくのがまだ困難な人もいる。だがあの火を見たのなら、いつかは皆、前へ歩いて行ける。」
(ハザキ)「狩人狩りはどうなった?」
「厳重に捕らえ、確保した。日の下を歩けるかは、奴ら次第だ。」
(ルナ)「自然環境は大丈夫なの?」
「特異個体の出現は、減少していっている。生物兵器とムデナの影響が消えていった証拠だな。」
ーブボボ!!!ー
外から方舟の音が聞こえる。
(サン)「方舟の入れ替わりが多いな。」
「あの地を復興するつもりだ。かつて狩人達の場であった、"栄光の大国:ギルガルダ"を。」
(サン)「栄光は輝くものだ。失った光は、再び手に入れられる。」
「こんなものか。右大陸を救ってくれて本当に助かった。また会えたのならその時も、友でいてくれると信じている。いつの日かまた会おう。」
ーパン!!!ー
サンが代表として、ミラーデインと手を握った。
友情の契りを。
ードラゴンズフェス跡地ー
ーズサッ…。ズサッ…。ー
ドラゴンズフェス跡地。
ミランシェの組員と、狩人達が集まっていた。
ーガガガ!!!ガガガ!!!ー
チェーンが動き、巻かれた存在が宙に掲げられる。
ーボオオオオオオ!!!ー
松明をミラーデインが持つ。
「皆で見届けよう。支配者の終わりを。」
その日の夜、ムデナ・パンドラと生物兵器:ヌル・バハムートの骸が焼かれた。
「我々は進んでいくのだ。ムデナ・パンドラ。お前の支配を超えて。」
ーブラック・ロワ(数日後)ー
ブラック・ロワに朝がやってくる。
ーギイイ…!ビカァ…!ー
扉を開け、日を浴びる。
(ケイジーノ)「気をつけてね。」
「あぁ。行ってくる。」
ースタッ…。スタッ…。ー
ロワの光景を見ながら、歩いていく。
(サン)「順に詰めてくれ。」
到着する船に指示を出す者がいる。
ーググ…!!!バサァ…!!!ー
広い空間にて翼を広げる。
(狩人:ディポラティア)「グオオオオオオオオ!!!」
ードン!バサ!バサ!ー
バハムートの奏でる音が、ブラック・ロワに広がる。
今日も、朝日の先にある大陸へ向かう。
彼は狩人。
自然に生き、獣を狩る。
ブラック・ロワの新たな朝が始まった。
彼らはいつもの日常に戻る。
前とは違う日常へと…。
ー『狩人のディポラティア【Fin】』ー
ータイダル・オーシャンー
(タイダル・オーティス)「上手くいったようだな。…さぁ、あいつの帰りを待つか。」
サンからの報告書を読んだタイダル。
ー海上ー
ーザァー…。ザァー…。ー
(タイダルぼっち)「…。」
(ソニア)「…。」
ソニアは、一つの手紙を持っていた。
"翼の生えた、不思議な手紙"。
そこにはただ一言。
"裏大陸を助けて"と…。
ーつづく…。ー
こんばんは、深緑です。
途中インフルエンザにかかりましたが、毎日投稿を続けられました。
狩人のディポラティアからの続きというより、騎士のソニアからの続きとして次回作は出していきます。
今回は毎日投稿でしたが、次回作は一区切りごとに投稿する方法に戻ります。
ソニアが主人公ではないですが、関わるのでお待ちください。




