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カインドラ  作者: 深緑蒼水
狩人のディポラティア

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28/85

1:交易島:ブラック・ロワ

         ーーー狩人のディポラティアーーー

生態系。生物の格差を現すピラミッド。

強者が弱者を喰らい蹂躙する世界で、"獣"も"人"も生きている。

かつて兄妹と別れたサン。微かな情報を頼りに、家族を探す旅に出る。

絆を結ぼう。

そして、右大陸を統べる王。王がいる生態系の頂点へ。

今こそ進化の時だ。

『狩人のディポラティア【1:交易島:ブラック・ロワ】』


ソニア達の旅、表大陸の事件から、二年の月日が流れた。


ー交易島:ブラック・ロワー


薄暗く、汚れていたその街は姿を変えていた。


ーザァァァァ…!!!ー

建設された大港。今日も騒がしく、音を波打たせる。


(サン)「…。右へ入ってくれ。」


サンは交易船に指示を出す。広い港を管理するのは、重要である。

「さぁ、降ろすぞ。」

(サンドラ)「任せよ。」


この街には個性的な者達がおり、それぞれの良さを生かし適応している。


ーカキカキ…。ー

積まれた木箱の上。少女は木板に紙をのせ、言葉を書いている。


(ミア)「…。サンドラ!貴重品には気を付けて!」


少し大きくなったミア。

ミアの仕事は港を見渡し、報告書を書くこと。

そして、情報書を見て指示すること。今のロワ根幹を担う人物になった。


「…?あの船…。」


ーズズ…!!!ー

オメガとの通信。近代、表大陸で普及した、ネオ・ランド製だ。


「オメガ、聞こえる?」

「ミアですか。どうしました?」


サンが昔に作ったオメガだが時間が経ち、更なるパワーアップを経た。

グァンザも共に、verUpだ。


「情報にない船が見えるの。…あの人が言っても出ていかないし。」

「了解です。」


ードオオオオオ…!!!ー

少し離れた海上から、激しく揺れる波の道が見える。

エネルギー、パワー、処理。

進化したオメガは、海上警備を担っている。


(人)「証明書はありますか!?」


何回言っても、船から姿が見えない。


ースタッ…。スタッ…。ー


(ハザキ)「…警告だ。今すぐ顔を出せ。」

「ハザキさん…。…あれ、ソードさんも。」

(ブラックソード)「ミアから指示を貰いに行くといい。こういったことは、俺たちがやる。」

(船員)「…っく!証明書をなくしたんだ!探してもなくてな…!」


ーシュウウ!!!ー

船上空。黒光りする機体の反射が目に映る。


「そうですか。ならば…。」

(ハザキ)「…。そこから動くな。お前が正しいか、見させてもらうぞ。」


交易場として動いているロワ。

決して人と人との、いい繋がりだけではない。

このような事柄もあることから、ハザキやブラックソードが対応する。

これが生まれ変わった、ロワの一日である。


ーサンの自室ー


ーズズ…!!!ー

一日の終わり。通信機器を鳴らしている。


「俺だ。サンだ。」

(タイダル・オーティス)「どうした?」

「兄妹探しに出たいという話をしただろう?その条件、今日で完了した。」

「本当か?」

「あぁ。ミアが書いた書類が、今送ってある。」

「そうか…。早くも二年か。とういうことは、賠償はもうないな。探す手立てはあるのか?」

「あまりない。"右大陸"、"狩人"、"右大陸の王"。この三つだ。」

「右大陸か。記憶はだいぶ薄いが…。あそこは今や、獣の大陸だ。"逃げた動物達が進化した姿、獣"。右大陸の王に会ったことはないが、いい噂を聞かない。気を付けて行くといい。」

「俺一人で行く。」

「いや、行きたい者で行けばいいさ。俺の騎士達は優秀だぞ?遠慮するな。絆は重要だ。」


タイダルとの通話を終えたサン。昔に離れた兄。

右大陸の王へと連れていかれた妹を探しに行く。


ー翌日ー


「意外にも、ついてきてくれるな。」

(ルナ)「あなたの良さだよ。」

(ハザキ)「そうだ。」

(ブラックソード)「お前の兄にも世話になった。」

「サン。あなたについていきます。」

「私も。出来ることはあまりないけど…。」

(ヘリヌス)「行くがいい。帰りを待っている。より賑やかになって、戻ってくることを。」

(サンドラ)「巨大組は見守りよの。」

「じゃあ、行こう。」


大陸間を繋ぐ大陸列車に乗り、右大陸へと向かう。

サン達はひとまずロワを離れ、オーシャンへと向かった。


ーーーーー


ーガタン…。ガタン…。ー

林の中、自動カラクリ車が揺れながら、木漏れ日の道を走る。


(運転手)「狩人さん?」

(狩人:ディポラティア)「…すまない。また考え事をしていた。」

「生命に対してですか?そのようなお仕事ならば…。」

「それの答えはもっている。ただどうしても、過去のことは苦手でな。」


ースタッ…。ー

「お気をつけて。」


ースッ…。ー

ディポラティアは歩きながら、左腕を上げ指を振った。

それが、別れの仕草なのだ。


「表大陸にも、"獣"が出るとはな。」


ーサァァァ…。ー

風吹く門の前…。

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