表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士のソニア  作者: 深緑蒼水


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/27

1 : ハジマリ

―”なぜ、生命は生まれ生きるのか”―


―宇宙―

無限の空間。冷たくも熱があり、光があるその場所で、“それ”はいる。

(創造神:???)「…。」

(天秤の秤)「次はこの場所か。」

(創造神:???)「…!」

“それ”は子供のような眼差しで、ある星を見ている…。


『騎士のソニア 【1:ハジマリ】』


―星見の丘―

(ソニア)「…遠くないか?」

(ヤチェリー)「もう少しだよ。」


―ガサ!ガサ!―

自分たちと同じくらいの草を掻き分け、進んでいく。星降る夜。


「ほら!」


いつもは大人びているヤチェリーが言う。


―キラ!キラ!―


「村からだとよく見えないでしょ。」

「あぁ。…?」

「どうしたの?」


―ブオオオオ!!!―


何か嫌な予感がした。突然、感覚が刺激されたような感じが。


「村が、“燃えて”ないか?」


―サナ村―

―ブオオオオ!!!―

(ソフィーナ)「ッグ!これでは、もう…。」

(???) 「グウウウ…!!!」

「魔物ではないな…。ならば一体…。」


その存在は、まるで人のように二足で立っていた。

王の騎士であり、大陸を移動するソフィーナにとって、魔物ではないと、

経験が言葉を出させる。


「グオオ!」

「早い…。」


―サッ!ズサ!―

華麗な身のこなしで相手の攻撃をかわし、先手の一撃を入れる。


―バタ!― 

「…。致命傷ではないはずだが…。」


―ガサガサ!!!ザッ!―

「次か。…!ソニア!ヤチェリー、君も!」

「父さん!村は、皆は!」

「ここから離れなさい。いいか?国へ逃げるんだ。なるべく開けた場所を通ってな。」

「どうしてこんなことに…」

「化け物が…。」


―スッ…―

ソフィーナは後ろを見た。





いない。


―グサッ!!!―

鈍い音をたて、父の胸から手が出ている。


―ヂュミミミ!!!―

即死のはずであった。

だがソフィーナは最期、生き残りである二人を守るためか。

数年前、突如発現した“蒼く輝く力”を剣に宿し、斬った。


「ソニア…。」


二人は走った。ソフィーナの言葉を胸に、故郷である村を離れていく。

炎燃え盛る夜。


―ズサ!ズサ!―


(オニキス)「父祖よ。」

(???:父祖)「 」

(アルトラ)「オニキス。この人間、まだ息があるようだ。」

「構うな、じき死ぬ。我々にとって、対話など必要ではない。帰るぞ。」

「…。何者だ…」

「…。“魔人”だ。」

「 」

「対話は要らないのだろう?」

「あぁ、もう死んでいる。対話はしていない。」


―スタッ。スタッ。―


時間が経った。だが未だ、炎の勢いは収まっていなかったのだが…。


―ザバアアア!!!―

(騎士)「“タイダル王”。」

(タイダル・オーティス)「ソフィーナ…。ソフィーナを頼む。」

「はい。」

「ソフィーナ、“俺のミス”だ。」


幼馴染と星を見て、村がなくなり両親が死んだ、ソニアの一日。

騎士を目指す、旅である。

初めまして。深緑と言います。

趣味で書き留めていた話を、出していくことにしました。

人に見せたことがないので、どの程度の価値があるか分かりませんが。

楽しんでもらえるように投稿していきます。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ