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カインドラ  作者: 深緑蒼水
騎士のソニア

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1/82

1 : ハジマリ

初めまして。深緑と言います。

趣味で書き留めていた話を、出していくことにしました。

人に見せたことがないので、どの程度の価値があるか分かりませんが。

楽しんでもらえるように投稿していきます。よろしくお願いします。

―"なぜ、生命は生まれ生きるのか"―


―宇宙―

無限の空間。冷たくも熱があり、光があるその場所で、"それ"はいる。


(創造神:???)「…。」

(天秤の秤)「次はこの場所か。」

(創造神:???)「…!」


"姿無き秤"。宇宙に存在する"黒きそれ"。

"それ"は子供のような眼差しで、ある星を見ている…。


『騎士のソニア 【1:ハジマリ】』


―星見の丘―

(ソニア)「…遠くないか?」

(ヤチェリー)「もう少しだよ。」


―ガサ!ガサ!―

自分たちと同じくらいの草を掻き分け、進んでいく。


(ヤチェリー)「ほら!」


いつもは大人びている、ヤチェリーが言う。


―キラ!キラ!―

空一面に輝く星々。星降る夜。


(ヤチェリー)「村からだとよく見えないでしょ。」

(ソニア)「あぁ。…?」

(ヤチェリー)「どうしたの?」


何か嫌な予感がした。

突然、感覚が刺激されたような感じが。


「村が、"燃えて"ないか?」


―サナ村―

―ブオオオオ!!!―

巨大な火が燃え上がる。黒煙が立ち込め、空を覆っていく。


(ソフィーナ)「ッグ!これでは、もう…。」


すでに、村は壊滅的状況。


(???) 「グウウウ…!!!」

「"魔物"ではないな…。ならば一体…。」


その存在は、まるで人のように二足で立っていた。

王の騎士であり、大陸を移動するソフィーナにとって魔物ではないと、経験が言葉を出させる。


(???)「グオオ!」

(ソフィーナ)「速い…。」


―サッ!ズサ!―

華麗な身のこなしで相手の攻撃をかわし、先手の一撃を入れる。


―バタ!― 

正体不明の存在は、その場に倒れた。


「…。致命傷ではないはずだが…。」


―ガサガサ!!!ザッ!―

生い茂る草むらから、音がする。


(ソフィーナ)「次か。…!ソニア!君もか、ヤチェリー!」

(ソニア)「父さん!村は、皆は!」


父にそう聞かなくても、周りを見て分かっていた。


(ソフィーナ)「ここから離れなさい。いいか?国へ逃げるんだ。なるべく、開けた場所を通ってな。」

(ヤチェリー)「どうしてこんなことに…」

(ソフィーナ)「化け物が…」


―スッ…。―

ソフィーナは後ろを見た。








いない。


―グサッ!!!―

鈍い音をたて、父の胸から手が出ている。

ソニアとヤチェリーの顔に、鉄臭い液体がかかった。


―ヂュミミミ!!!―

ソフィーナは、即死のはずだった。

だがソフィーナは最期、生き残りである二人を守るためか。

数年前、突如発現した"蒼く輝く力"を剣に宿し、斬った。


(ソフィーナ)「ソニア…。」


二人は走った。ソフィーナの言葉を胸に、故郷である村を離れていく。

炎燃え盛る夜。

ーーーーー

―ズサ!ズサ!―

二人が村を去ってすぐ、村にやってきた足音。


(オニキス)「"父祖"よ。」

(???:父祖)「 」


父祖と呼ばれた者は、息絶えている。


(アルトラ)「"オニキス"。この人間、まだ息があるようだ。」


ソフィーナを見下ろす形で見ている"アルトラ"。

微量に胸が開き、瞬きが続いている。


(オニキス)「構うな、じき死ぬ。我々にとって、対話など必要ではない。帰るぞ。」


オニキス達は父祖を連れ、村を去る。


(ソフィーナ)「何者だ…。」


ソフィーナは横目を動かし、そう投げかけた。


(オニキス)「…。"魔人"だ。」

(アルトラ)「対話は要らないのだろう?」

(オニキス)「あぁ、もう死んでいる。対話はしていない。」

(ソフィーナ)「 」


ソフィーナは燃え盛る村の中、冷たい存在へとなった。

ーーーーー

時間が経った。だが未だ、炎の勢いは収まっていなかった。


―ザバアアア!!!―

大量の水を放ち、一瞬で鎮火した。


(騎士)「"タイダル王"。」

(タイダル・オーティス)「ソフィーナ…。ソフィーナを頼む。」


変わり果てた、友の姿。


(騎士)「はい。」

(タイダル)「ソフィーナ、"俺のミス"だ。」


幼馴染と星を見て、村がなくなり両親が死んだ、ソニアの一日。

騎士を目指す旅、その原点である。

"2026/01/23"に、読みやすくなるように変更しました。

流れの変更はやっていません。


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