白雪さんを暗殺しようとした犯人は意外な人物だった
これは、とある学園のとある事件のお話です。
初夏の秋、事件は起こりました。
もうそれは、夏なのか秋なのか…すでに事件です‼︎
謎です
まぁ、言い間違いでしょう。
こんなくだらないことは、闇に葬りましょう。
さて、本題です。
学校で一番目立つ生徒会長のご紹介から。
生徒会長
七匹 媚人 高校三年生
血液検査 しらん
趣味 鏡掃除
この男、実は一年生の白雪 謎に一目惚れをして、密かに追っかけをしているのである。
生徒会長なんだから、一人を追っかけないで、全生徒の意見に耳を追っかけて傾けて、きちんと活動していただきたいもんだ。
しかし、生徒会長も一人の人間だ。
少しは、許そう。
「めいー‼︎」
白雪謎は、めいと呼ばれている。
入学早々からめいは、お友達申請が数多く、すでにお友達でいっぱいだ。
そんなめいは、いつもニコニコしていて誰からも好かれる人気者だった。
「ねぇ、めいってそんなに人気あってかわいいのに、なんで彼氏がいないの?」
めいと一番仲のいい同じクラスの摩邪が、めをパチクリしながら質問した。
「え、だって…わたしは…ううん。なんでもない」
「へー」
と、少し不満顔な摩邪。
白雪は、誰からも好かれるのでよくプレゼントをいただく。
文房具やら、おしゃれアイテム、お菓子などなど。
それを白雪は、いつも嬉しそうに頂戴しては、お礼を述べる。
もちろん七匹もプレゼントをしたことがある。
一度目は、ガラスの靴のキーフォルダーだった。
二度寝は、薔薇のキーフォルダー。
とにかく七匹は、キーフォルダーが好きらしい。
知らんけど。
そんな七匹と白雪は、とくに接点もなく暮らしている。
しかし、あるとき事件が起きてしまったのだ。
たくさんのお菓子をもらって、美味しそうに食べていた白雪が突如、意識不明になってしまったのだ。
それを発見したのが七匹だ。
きっと…
毒が入っていたに違いない。
犯人は…おそらく…
だれ⁉︎
とりあえず白雪は、病院に運ばれた。
学園は、大パニックに陥った。
白雪が眠っている間、学園では捜査が行われた。
犯人…
一番怪しいのは…
やっぱりお菓子をくれた人なんじゃないか?というわけで、お菓子をくれてものたちが疑われた。
しかし、みんな口を揃えて違うと言い張る。
…
早く犯人を見つけなければと、焦る七匹。
一人一人の生徒に、白雪さんのことを聞いていた。
そして…
「やっぱりそうだよね‼︎白雪さんめっちゃかわいいよね‼︎」
と、意気投合していて話が進まんかった。
いっぽうその頃、摩邪は…
ボーっとしていた。
お友達が救急搬送されているのに、ボーっとしているなんておかしくないですか?
怪しい。
非常に怪しいのでありました。
そして、七匹も怪しいのであります。
白雪の話を、生徒に真剣に聞くどころか、かわいいかわいいと、ひたすら盛り上がっているのであります。
何かを誤魔化そうとしているんじゃないか?
そう感じてしまうのだ。
さて、犯人はこの学園にいるのか…
はたまた…
…
お菓子が怪しい説もあった。
お菓子に毒が…
そう、お菓子を食べて白雪は意識不明になったのだ。
お菓子をくれたのは、いったい誰なのか?
アタシだよ?
って人が多すぎて、調べるのが大変だ。
そもそも学校にお菓子は、持ってきてはいけない。
その行為をやめさせるために、先生が毒を仕込んだ可能性もある。
しかし、次の日あっさりと謎はとけてしまった。
「おはよう」
と、普通に登校する白雪。
皆は、白雪に群がった。
バーゲンのワゴンセールなみに。
そして白雪は、いった。
「昨日寝不足と空腹でめっちゃ寝たー。お菓子食べたら血糖値爆上がりで、眠くなりすぎて、みなさんにはご迷惑おかけしました」
と。
…
そう、犯人は…寝不足と空腹の白雪自体が原因だった。
疑われた七匹と摩邪。
そしてお菓子を配った人、先生…
安易に人を疑うのは、いかがなものか?
しかし、だれも疑わないのも危険なのだ。
学園の生徒たちは、少し賢くなったようなならないような…
どっちでもなかった。
白雪は、なぜモテるのに彼氏がいないのか?
それは、まだ運命的な相手に出会っていないだけ。
ただそれだけだった。
それだけのおはなし。
おしまい。