表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白雪さんを暗殺しようとした犯人は意外な人物だった

作者: 猫の集会

 これは、とある学園のとある事件のお話です。

 

 

 初夏の秋、事件は起こりました。

 

 もうそれは、夏なのか秋なのか…すでに事件です‼︎

 

 謎です

 

 まぁ、言い間違いでしょう。

 

 こんなくだらないことは、闇に葬りましょう。

 

 さて、本題です。

 

 学校で一番目立つ生徒会長のご紹介から。

 

 生徒会長

 七匹ななひき 媚人こびと  高校三年生

 血液検査 しらん

 趣味 鏡掃除

 

 この男、実は一年生の白雪しらゆき めいに一目惚れをして、密かに追っかけをしているのである。

 

 生徒会長なんだから、一人を追っかけないで、全生徒の意見に耳を追っかけて傾けて、きちんと活動していただきたいもんだ。

 

 

 しかし、生徒会長も一人の人間だ。

 

 少しは、許そう。

 

 

「めいー‼︎」

 白雪謎は、めいと呼ばれている。

 

 入学早々からめいは、お友達申請が数多く、すでにお友達でいっぱいだ。

 

 そんなめいは、いつもニコニコしていて誰からも好かれる人気者だった。

 

 

「ねぇ、めいってそんなに人気あってかわいいのに、なんで彼氏がいないの?」

 

 めいと一番仲のいい同じクラスの摩邪まじょが、めをパチクリしながら質問した。

 

「え、だって…わたしは…ううん。なんでもない」

「へー」

 と、少し不満顔な摩邪。

 

 白雪は、誰からも好かれるのでよくプレゼントをいただく。

 

 文房具やら、おしゃれアイテム、お菓子などなど。

 

 それを白雪は、いつも嬉しそうに頂戴しては、お礼を述べる。

 

 もちろん七匹もプレゼントをしたことがある。

 

 一度目は、ガラスの靴のキーフォルダーだった。

 

 二度寝は、薔薇のキーフォルダー。

 

 とにかく七匹は、キーフォルダーが好きらしい。

 

 知らんけど。

 

 

 そんな七匹と白雪は、とくに接点もなく暮らしている。

 

 しかし、あるとき事件が起きてしまったのだ。

 

 たくさんのお菓子をもらって、美味しそうに食べていた白雪が突如、意識不明になってしまったのだ。

 

 それを発見したのが七匹だ。

 

 きっと…

 

 毒が入っていたに違いない。

 

 犯人は…おそらく…

 

 だれ⁉︎

 

 とりあえず白雪は、病院に運ばれた。

 

 

 学園は、大パニックに陥った。

 

 白雪が眠っている間、学園では捜査が行われた。

 

 

 犯人…

 

 一番怪しいのは…

 

 やっぱりお菓子をくれた人なんじゃないか?というわけで、お菓子をくれてものたちが疑われた。

 

 

 しかし、みんな口を揃えて違うと言い張る。

 

 …

 

 早く犯人を見つけなければと、焦る七匹。

 

 一人一人の生徒に、白雪さんのことを聞いていた。

 

 そして…

 

「やっぱりそうだよね‼︎白雪さんめっちゃかわいいよね‼︎」

 と、意気投合していて話が進まんかった。

 

 いっぽうその頃、摩邪は…

 

 ボーっとしていた。

 

 お友達が救急搬送されているのに、ボーっとしているなんておかしくないですか?

 

 怪しい。

 

 非常に怪しいのでありました。

 

 そして、七匹も怪しいのであります。

 

 白雪の話を、生徒に真剣に聞くどころか、かわいいかわいいと、ひたすら盛り上がっているのであります。

 

 何かを誤魔化そうとしているんじゃないか?

 

 そう感じてしまうのだ。

 

 

 さて、犯人はこの学園にいるのか…

 

 はたまた…

 

 …

 

 お菓子が怪しい説もあった。

 

 お菓子に毒が…

 

 

 そう、お菓子を食べて白雪は意識不明になったのだ。

 

 お菓子をくれたのは、いったい誰なのか?

 

 アタシだよ?

 

 って人が多すぎて、調べるのが大変だ。

 

 

 そもそも学校にお菓子は、持ってきてはいけない。

 

 その行為をやめさせるために、先生が毒を仕込んだ可能性もある。

 

 しかし、次の日あっさりと謎はとけてしまった。

 

 

「おはよう」

 と、普通に登校する白雪。

 

 皆は、白雪に群がった。

 

 バーゲンのワゴンセールなみに。

 

 そして白雪は、いった。

 

「昨日寝不足と空腹でめっちゃ寝たー。お菓子食べたら血糖値爆上がりで、眠くなりすぎて、みなさんにはご迷惑おかけしました」

 と。

 

 

 …

 

 そう、犯人は…寝不足と空腹の白雪自体が原因だった。

 

 

 疑われた七匹と摩邪。

 

 そしてお菓子を配った人、先生…

 

 

 安易に人を疑うのは、いかがなものか?

 

 しかし、だれも疑わないのも危険なのだ。

 

 学園の生徒たちは、少し賢くなったようなならないような…

 

 どっちでもなかった。

 

 

 

 白雪は、なぜモテるのに彼氏がいないのか?

 

 それは、まだ運命的な相手に出会っていないだけ。

 

 

 ただそれだけだった。

 

 

 それだけのおはなし。

 

 

 

 

 おしまい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ