登場人物・用語紹介(2)
◯登場人物紹介
※この登場人物紹介は第三章までのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
・黒宮火花
紅華帝国の四華族・黒宮家の長女。燃えるような紅い瞳。激情家だが根は素直。
玲と背中合わせで戦うことが心地良く、時に運命を共に背負う同志としての絆を感じているが、その根底にある感情の名を彼女はまだ知らない。
・紫苑玲
滅んだ隣国・紫雲国の王子。紫の瞳を持ち、祖国滅亡の真相を探るため紅華帝国に身を置く。無愛想だが芯は熱い。火花の苛烈さに羨望を抱きつつ、自覚のない恋情を育てている。
・雅臣
紅華帝国第二皇子。気さくな性格で、火花が心から敬う主。
・雪哉
紅華帝国皇太子。常に湛える微笑みの中に、冷徹な意志を潜ませる。
・凪
皇太子の影として暗躍する青の魔術師。皮肉屋だが、諜報と戦闘の腕は群を抜く。
・拓海
故人。火花の親友。藍川の間者であったが、第二皇子暗殺未遂事件を起こし、自刃した。その死は火花に深い傷を残す。
・拓磨
拓海の弟。穏やかな性格。凪と共に暮らしている。
・藍川蘭子
四華族・藍川家当主。社交界の華として君臨する。火花と玲の仇。
・藍川維月
藍川蘭子の一人息子。嫌味な性格だが、母の行動に困惑する様子も。
・宵華宮
皇帝の実兄。
紅い瞳を持たぬ皇族として生まれ、弟に皇位を奪われた過去を持つ。失ったものへの執念を糧に、蘭子と共謀して皇族の排除を目論む。
◯用語紹介
・魔術
対応する魔力の色が瞳に宿る。
種類は紅・青・紫・白・黄。紅以外の魔力は、稀に平民にも発現する。魔力が無い者の瞳は黒。
・紅の魔術
皇族のみが用いる。炎を自在に操る。
・青の魔術
水を操る。強力な術師になると、他人の精神に干渉できる。
・魔石
魔力の宿った石。同じ種類の魔石を術師が摂取すれば、魔力を補給することができる。
・青の魔石
魔力のない人間が摂取すると、強い高揚感を覚え、青の魔術の影響を受けやすくなる。
・四華族
帝国を統べる華族。黒宮・藍川・白藤・黄賀の四つを指す。




