44.という結果に落ち着いたんだけど-レイリアちゃんのケースは本当に何というか-
全48話です
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「という結果に落ち着いたんだけど」
カズは出かける支度をしながらインカムに向かってそんな話をしていた。相手は、ゼロゼロである。
「今回のレイリアちゃんのケースは本当に何というか」
ゼロゼロも言いにくそうにしているのが分かる。
「あれをやったのは以前にスナイピングして来た片割れだろうね。敵を褒めたくはないけど、見事だもん」
――いくらスナイピングとはいえ通常兵器からの切り替え、なおかつ撤退しているさ中の、移動中の敵の心臓部をあんなに綺麗に狙えるなんて。
カズの素直な感想である。
「まぁ、本当を言えばオレが慰めてあげたいのはやまやまなんだけどね」
そうは言ってもカズにはやるべき仕事が残っている。彼はレイドライバー部隊長であると同時に、
「研究所の所長として今後の話をして来ないとな」
「私もドナドナ?」
ゼロゼロがそう告げると、
「もちろん。流石にコックピットに損傷を負った機体は前線には出せないよ。色々と修理が必要だろうし、コックピット周りをやるとなると研究所かなぁって」
事実、コックピット、それもサブプロセッサー周りが絡んでくると、アルカテイル基地ではまだ不十分なのだ。それは情報開示されていないからの一点に尽きるのだが。
もちろん、カズ[たち]もその辺りは考慮している。その一環が[噂話]であったりするのだ。だが、依然として人の脳みそ、それも自我があるというのは秘匿されている。
「きみも整備クルーと冗談の一つでも言える環境が出来ればね」
――いずれはそうなるんだけど、まだ時間がかかるかな。
そんなカズに、
「ねぇ、カズ君。私の躰、元気?」
すこし尋ねにくそうにゼロゼロが聞いてくる。
「そうだね、改めて感謝を。きみがそう言ってくれなかったら今頃千歳の命はなかったんだ。そういう意味でも命の恩人かな」
と素直な感想を述べると、
「あの、その、キ、キスとかしたの?」
もしもゼロゼロの表情が見える機械があったら、顔を真っ赤にしていたのであろう。
「聞きたい?」
カズも少しばかり意地悪をする。
「う、うん。い、いや、やっぱりいい」
「本人に聞くと良いよ。これからその本人のところに向かうんだから。何なら着いたら呼んであげるよ」
――ちょっと意地悪かな。
とカズが思うほどにはゼロゼロは[照れている]のである。
「しかし、軍人ってのは、研究者ってのは何だねぇ」
と独り言を言う。ゼロゼロが[え?]と返す言葉に[何でもないよ、これから輸送だから、積まれるまでは大人しくしててね]と返したあと、
――人がすぐそばで死んでいるのに笑っていられる、そんな自分が怖くもあるんだよ。それはオレだけじゃあない、きみも、ね。
カズはふとそんな事を考えていた。
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