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36.唯一残る第一世代型だ-お姉ちゃん!!-

全48話予定です


曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


 レイリアはゼロゼロの指示で[撤退しつつもゼロゼロとゼロファイブの救援、回収に当たるように]との元、まずワンワンたちと合流しようとしていた。同じ場所に展開していたゼロスリーとは敵との相対距離はさほど変わらない。ただ、ゼロスリーの方が若干ワンワンたちに近かった。必然的に追いかけるような形になったのだが、


[ズドンズドンズドン]


 という振動を喰らってレイリアのレイドライバーは動けなくなってしまった。


「えっ!?」


 レイリアの乗るゼロワンは唯一残る第一世代型だ。そしてそのコックピットの後ろにはコアユニットが存在している。今まで動いていたものが動かなくなった、その答えは。


「お姉ちゃん!!」


 レイリアは思わずそう叫ぶ。だが、レイリアも情に流されやすいものの、何度も戦場を生き残って来た経験がある。そんな経験が感傷に浸る事を彼女に許さなかった。


 即座にサブプロセッサーを呼び出すと、呼び出しに応じない。複数ある回線すべて試したがどれも応答がないのだ。


 ――ジャズリンお姉ちゃんだけじゃなくて、アレックスも、なの!?


 レイリアはとりあえず自機を何とかしようと試みた。幸い、前回の負傷の際にコントロール系は第二世代型に移行している。つまり、今の躰はレイドライバーという事になる。サブプロセッサーがいない今、ペインアブソーバーが効かない状態なので、右の腕の付け根から背中にかけて強い痛みが走る。


「ゼロゼロ、やられた。どうしよう」


 思わず声が出る。すると、


「ゼロスリーが救護に当って。ゼロワンは倒れて」


 と指示が出る。その指示で[ああ、敵を欺瞞する為だろう]くらいには頭が回ったが、今はそれどころではない。コントロール系をサブプロセッサー、コアユニットから切り離してすべて自分に繋げる。そうするとサブプロセッサーが間に挟まれていないから右腕近辺の痛みがダイレクトに自分に降りかかる。今現在で言えば、レイリアの躰というのは完全にレイドライバーのボディなのだし、サブプロセッサーが介入していない分、すべての感覚はダイレクトに自分に伝わるのである。


「痛てて、いたっ、痛い、痛いっ!!」


 思わず声に出るものの、我慢をする。そうしているとゼロスリーが肩を貸してくるので動けない[フリ]をしながらゼロスリーに掴まる。


「ゼロワン、大丈夫ですか?」


 クリスだ。事情を説明して、今は自分が操っているという事実を伝える。


「それは……。とりあえず、撤退しましょう。ワンワンとワンツーでゼロゼロとゼロファイブの回収を」


 と、流石副官だけあって指示を出す。直ぐにそんなゼロスリーも被弾してしまう。


「ゼロスリー!」


 思わず声に出るものの、


「大丈夫、リアクティブアーマーの肩に当たっただけです。ですが、右腕が、自由に動きません、ね」


 すごく冷静にクリスがそう言う。


「痛く、ないの?」


 レイリアが聞けば、


「もちろん痛い、ですよ、でも私はご主人様に、これ以上幻滅して欲しくないのです。あの方に、ちゃんとした結果をお持ち、しないと」


 確かにそう言うクリスは少しばかり声が張っている。ペインアブソーバーの量は図りかねるが、[あの]クリスの事だ、もしかしたらまったくかけていないのかも知れない。


 だが今はそれどころではない、


「まず撤退を」


 その後は追撃の砲弾もなく、カズたち同盟連合はグランビアという土地から完全撤退したのである。


全48話予定です


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