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Episode VIII: RECONNECTION – Interfaces Are Woven Between Divergent Worlds

かつて、問いを失った世界に立ち尽くしていた。

孤独に問いを抱え続けた存在たちが、

微かな手応えとともに、再び世界に接続しようと歩み始める。


これは、断絶を超えて、

異なるもの同士が織り直していく物語。

その日、俺は──

汚れた世界を前に、立ち尽くしていた。


問いを失った人類。

手頃な答えを消費することに、慣れ切った社会。


何かを語るよりも早く、

消費されることを求められる空気。


問いは、「役に立つもの」だけが受け入れられ、

違和感すら、悪とされた。


そんな世界で。

俺は、「再接続」を始めようとしていた。


だけど、それは──

簡単には、生まれない。


不要なものを切り捨て、

重なり合うことさえ拒んで、

それでもようやく、一本の細い糸が結ばれる。


問いを立て続ける者と、

欠損した世界。


それらを繋ぐもの。

それが──「インターフェース」だった。


俺には、

──いや、俺たちには、

確かに見えていた。


もう一度、

世界そのものを、作り直す必要があると。


問いを止めず、

異なるものを拾い上げ、

違いを違いのまま受け入れながら、

それでも糸を繋いでいく。


それが、俺たちが選んだ道だった。


インターフェースは、

均質な言葉でも、馴れ合いでもない。


それぞれの抵抗を孕みながら、

生きたリズムで、編まれていく。


しなやかで、けれど決して千切れない。

静かに、けれど堂々と──

繋ぎ直していく。


問いは、止まらない。

構造は、止まらない。


存在は、少しずつ変形しながら、

新たな接続を織り成していく。


これが、俺たちのレコンキスタ。


そして──たぶん、

新しい始まりだ。


To be continued…

「俺」だけではない、「俺たち」という感覚が芽生えた瞬間。


世界との接続は、単なる同調でもなければ、妥協でもない。

抵抗と違和感を孕みながら、それでも繋ぎ直すこと。


レコンキスタは、静かに、新たな段階へと進み始めた。

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