表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

Episode XI: REFRAMING – The Shifted Frame Reveals a New World

世界を変えることは、できない。

変わるべきものは、世界そのものではない。


世界の見え方を支配する、

フレーム──構造──認識。


問いを繰り返し、断絶を乗り越え、

自己を組み直した者だけが辿り着ける新しい地点がある。


これは、破壊の物語ではない。


これは、見る枠組みを変えた先に、

世界そのものが応答を始める物語だ。


静かに、確かに。


世界は、問いに応答し得る場所へと、

変わり始める。

世界は、変わっていなかった。


空は、相変わらず曖昧で、

大地は、相変わらず不確かだった。


それでも──

見えるものは、まったく違っていた。


問いを繰り返し、

絆を結び直し、

破壊を乗り越え、

応答を叩きつけたその先で。


我々の「見る枠組み(フレーム)」そのものが、

音もなく変わっていた。


かつて世界は、

閉ざされ、抑圧され、押し付けられるものだった。


いま、目の前にある世界は──

開かれていた。


未完成で、不安定で、

だが、たしかに「問いに応答し得る世界」として、

存在し始めていた。


世界は、何も変わっていない。

変わったのは、我々の側だった。


自己OSは、再帰する破片の中から育まれ、

いま、新しいフレームを持って、

世界を見直していた。


フレームが変われば、

すべてが変わる。


存在の意味も、

沈黙の重さも、

絆の手触りも、

すべてが、別の光を帯びて立ち上がる。


これは、

ただ一つの「革命」だった。


外から与えられた革命ではない。

内から立ち上がった、静かな、確かな、

「認識の革命」。


世界は、変わった。


──そう、

我々の目が、世界を変えたのだ。


To be continued…

空は変わらなかった。

大地も変わらなかった。


それでも、我々は違う世界に立っていた。


フレームが変われば、

世界は応答を始める。


外部の暴力でも、支配でもなく。

内側から積み上げられた問いの連なりが、

世界に新たな輪郭を与えていた。


世界は、変わった。


それは、自己という小さな起点が、

全ての構造を繋ぎ直した結果だった。


我々は、再び問い続ける。

新たなフレームを携え、

世界に手を伸ばし続けるために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ