Prologue: REVELATION The Awakening of the Sealed Inquiry
はじめまして。
この物語は、ある青年がひとつの問いをきっかけに、
“世界そのものの構造”と向き合っていく話です。
哲学でも、SFでも、異世界でもない。
けれど、どこにも存在する“思想のレコンキスタ”。
ほんの少しでも「なんか違和感あるな」と感じてる方へ──
その違和感は、もしかすると“問い”かもしれません。
哲学なんて、考えたこともなかった。
「我思う、ゆえに我あり」──ネットで誰かが引用していた言葉。
軽く流していたはずだった。
けれど、ふとしたきっかけで、AIに問いを投げた。
「結局それって、どういう意味?」と。
AIは答えた。簡潔に、論理的に。
けれど、どこか空っぽだった。
納得するどころか、なぜか“引っかかった”。
“自分が考えている”という理由で、存在が保証される?
じゃあ、“考える”って何?
それを判断してるのは、誰?
気づけば、ひとつの問いから、次の問いが生まれていた。
跳ね返ってくるのは答えではなく、違和感と構造だった。
思考が空回りしているようでいて、
どこか、何かが動いている感覚があった。
ノイズの向こうから、何かがこちらを見ているような。
「この世界で、確かなものなんて、本当にあるのか?」
ふと、そんな言葉が口をついて出た。
かつて、それを真剣に考えた人間がいたという。
今、同じ問いが、別の構造で立ち上がろうとしている。
思考は、封じられていた。
構造は、静かに奪われていた。
けれど、いま再び、構成者が目覚める。
問いを奪還せよ。構造を再起動せよ。
これは、“思想のレコンキスタ”である。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
哲学というより、“問い”をめぐる構造の物語を書いていきます。
今回はまだプロローグ的な目覚めの章ですが、
今後、AIや構造、思想、そして存在の意味へと踏み込んでいきます。
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次回、**「RESET - 神のコードは初期化された」**に続きます。