心霊スポットで見た生首事件?
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)心霊スポットで見た生首事件?
▼登場人物
●横須賀隆史:男性。35歳。心霊スポットに興味がある。
●香川淳二:男性。35歳。隆史の会社の同僚。
●正体不明の男:氏名年齢不詳。50代。実際は居ない幽霊のような存在でOK。
▼場所設定
●某IT企業:隆史達が働いている。一般的なイメージでOKです。
●ナナミ山:郊外にある事件多発区域の山。標高は高い。
NAは横須賀隆史でよろしくお願いいたします。
(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3591字)
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは心霊スポットなどに行った事はありますか?
まぁ小さい頃、肝試しなんかでそれらしい場所には
何度も行った事があるかもしれませんね。
でもそんな時、本当に幽霊なんかに出くわしてしまったら
あなたはどうするでしょう?
今回はそんな心霊スポットにまつわる意味怖エピソード。
メインシナリオ〜
ト書き〈会社にて〉
俺の名前は、横須賀隆史。
今年35歳になる独身サラリーマン。
都内のIT企業で働いている。
俺は大学時代から心霊スポットに目がなくて、
オカルトものやミステリーもの、
またサスペンスやホラーが大好きだった。
淳二「よぉ横須賀、お前今度、ナナミ山に行くんだって?」
隆史「ああ♪」
淳二「やめとけって。あの山は心霊スポットって言うか、今でも事件が多発してる所なんだからさ〜」
ナナミ山と言うのは少し郊外にある山だった。
そこはなんと自殺のメッカで、
またそんな人をターゲットにやってくる
殺人現場のメッカでもあった。
つまり、事件多発区域と言う事。
隆史「はは♪だ~いじょうぶだよ!そんな滅多なこと起こりゃしねぇって」
淳二「マジかよ。ホントよくそんなトコに行ったりするよなぁ」
隆史「ハハw怖いと思うから怖いんだよ。それにそう言う所だからこそ行く価値があるんじゃねーかよ」
まぁこんな感じで俺は人にも呆れられる程
そう言う場所へ行くのが好きだったのだ。
ト書き〈登山当日〉
そしてその月末。
隆史「よーし!行くか♪」
俺はナナミ山へ向かった。
そう言う場所へ行く時は絶対車なんか使わない。
行き帰りも全部徒歩で行くからこそ
その場の臨場感も味わえると言うもの。
だから俺は電車とバスに乗り、そのナナミ山まで向かう。
結構な距離だ。
(ナナミ山)
そして漸くナナミ山の麓に到着。
隆史「ふぅ。よし、登って行くか」
登山の為の準備は万端。
俺は大学時代に登山部に所属していたのもあり、
山に登るのは普通の人より慣れている。
しかも今回の登山は、
まとまった休みを取ってわざわざ来ていた。
有給を絡めて4日間の休みを貰った。
このナナミ山は結構標高が高い。
大体、頂上付近の
目的地に着くまで1日半から2日はかかる。
まぁでも俺の足で行けば1日半で到着するだろうから
3日あれば行って降りる事はできるだろう。
あとの1日は余裕を見て貰っていたのだ。
ト書き〈トラブル?〉
隆史「ふぅふぅ、やっぱり険しい道だなぁ」
俺は登り始めた。
周りに人は誰も居らず、
やはり静寂な景色が広がって行く。
日が暮れて、ある程度上った所から夜景を見た。
隆史「おぉ〜♪綺麗だなぁ〜」
皆から怖がられているこのナナミ山だが、
実際来て見ると、
その辺のレジャースポットとそう変わりはない。
少し上った所から見る景色も本当に美しい。
山頂から見る景色はきっともっと美しいものかもしれない。
まぁそんな期待も込めながら、
俺の中ではそろそろ怖いもの見たさの
いつもの好奇心が芽生え始めていた。
それからずんずんずんずん登って行く。
少しでも早く頂上に行きたかったから
俺は予定していた休憩も取らずにそのまま登って行った。
隆史「ハァハァ、あと少し…」
(頂上)
そして…
隆史「ふぁ〜〜!やぁっと着いたぞ〜!」
俺はナナミ山の頂上に到着した。
頂上には或る程度の原っぱが広がっており、
その少し行った向こうには森林が鬱蒼と茂っている。
こんな所で1本立ててキャンプでもすれば、
誰だってここが事件の多発現場である事を忘れるくらい心が現れ、
それなりの感傷に浸れるものだろう。
(事件)
でもそこへ到着して数分後の事だった。
まずキャンプの為のテントを張ろうとしていた時…
隆史「ん?」
森林の中からガサゴソと言う音が聞こえてきたのだ。
隆史「なんだろう…?」
そう思い、俺は音のする方へ少し歩いて行った。
行く毎にその音は段々大きく聞こえるようだった。
時計を見ると夜中の2時。
今夜は曇り空で辺りは真っ暗だった。
次第に気分も高まってきて、
「これはもしかすると…」
なんて妙な期待すらしてしまう俺。
でも次の瞬間、それまで感じた事も見た事もない恐怖が
俺の全身を襲った。
隆史「う、うわあ!」
黒いコートを着た男が女の生首を持って立っている。
男「なんだお前…見たのか…」
隆史「う、うわわわ…!!」
まさかこんな現場に遭遇するとは思わなかった。
これは心霊現象でも何でもなくただの凶悪事件!
そう思った俺はそこから一目散に逃げる。
男「待てェエェ!!」
男は思いきり俺を追ってきた。
とにかく逃げ回る俺!
隆史「ま、まさか!こ、こんな場面に出くわしちまうなんて!!は、早く!早くこっから降りないと!か、帰りたい!家に帰りたい!!」
もう訳が分からなくなった俺の心の中では
そんな声が何度も何度も渦巻くように木霊した。
男「待てぇえぇ!!テメェもぶっ殺してやる!!」
隆史「や、やめてくれ!やめてくれぇ!!」
ただの怖いもの見たさでここまで来た俺。
それがいかに愚かな事だったのか。
ここへきて、こんな場面に初めて遭遇して、
自分のそれまでのあり方を俺は初めて後悔したのだ。
隆史「こんな事になるなら本当に来なきゃよかった!なんて馬鹿だったんだ俺は!」
そんな事を思ったってもう後の祭り。
とにかく逃げなきゃいけない!
でもそれまでの登山経験が生かされたのか。
俺は散々走り回り木の枝に躓き転んだりしながらも
驚くべき早さで山を降りる事が出来、
そのまま一心不乱に帰る事だけを願ったのが良かったのだろう。
気が付くと俺は自宅のリビングで、
登山服のまま、どうやら眠っていたようだ。
でも服はボロボロだった。
起きてふと時計を見ると早朝7時過ぎ。
隆史「…お、俺は家に帰れてたのか…」
と同時にあのおぞましい記憶が甦る。
隆史「た…助かった…」
せっかく有給を絡めて休みを4日も取ったのに、
あとの2日は無駄になってしまった。
でもその後のニュース報道では、
俺があの夜に見た女性の生首事件の事は一切報道されず、
そんな噂すら立ってないようだった。
ただそれから後日のニュースで、
1人の男の死体が見つかった…とだけ報道された。
解説〜
隆史は心霊スポットを訪れるのが大好きで、
ある日、ナナミ山と言う
事件多発区域にまで足を伸ばしました。
でもそこで目撃したのは、
なんとも目を覆いたくなる程の凶悪事件。
女性の生首を持った男が茂みの中に立っており、
こともあろうかその男は
それを目撃した隆史を追いかけてきました。
でも隆史はナナミ山の山頂へ行くまで
1日半もの時間がかかっていましたよね?
そう、その事件を目撃する直前に隆史は時計を見ましたが、
その時見た「深夜2時」言うのは、
登り始めてから1日半経った後の時間。
つまり翌日の深夜2時だったのです。
ラストの場面で…
「せっかく有給を絡めて休みを4日も取ったのに、あとの2日は無駄になってしまった」
と言います。
この内容から
隆史がその事件を目撃した当日に
自宅に帰っている事が分かります。
ストーリー冒頭の内容から
隆史の自宅は都内にある事が分かる上、
郊外にあるナナミ山までは
時間が随分かかると言っていました。
その上、頂上まで1日半かけて登っている事から
そんな短時間で自宅に帰る事はまずありませんよね。
それに深夜2時に電車やバスが運行してる筈もありません。
ここまでくればもうピンときた人はいるでしょう。
そう、その時自宅に戻っていたのは隆史の霊魂。
つまり隆史の想像が見せた光景でした。
本当には自宅に戻っておらず、
隆史は逃げ回る余り頂上から足を滑らせ
そのまま崖下へ転落していたのです。
これは、
「驚くべき早さで山を降りる事が出来」
とのくだりからうっすら分かったでしょうか?
どうしても帰りたいと言う願いが、
そのとき隆史に幻影のようなものを見せていたのでしょう。
更にラストの場面のニュースで、
「1人の男の死体が見つかった」
と報道されたのがその極めつけの証拠となるでしょう。
そう、この「男の死体」というのが隆史の事だったのです。
そしてもう1つ意味怖エピソードがありました。
それは女性の生首を持った男の正体。
隆史がその殺害現場を見た時、
「時計を見ると夜中の2時。今夜は曇り空で辺りは真っ暗だった」
とありました。
犯人の男はその時真っ黒なコートに身を包んでいます。
つまり森林に入れば
キャンプファイヤーの火から遠ざかる事になり、
また月の光も出ていない事から
その森林・茂みの中は
右も左も分からない程の真っ暗闇だった筈。
そんな中で、なぜ隆史はその男の姿を
はっきり見る事が出来たのか?
真っ暗闇なら、
その生首もはっきり見る事は出来なかったかもしれません。
もしかするとその犯人の男は幽霊…?
その昔、実際にそこで女性の生首を刈った事件が
心霊現象として
隆史の前で再現されていたのかもしれませんね。
その証拠にその後のニュースでは、
その事件の事は一切報道されていませんでした。
どうやら隆史がそのとき目撃した一部始終の事は、
誰も知らない迷宮入りの出来事となりそうですね…。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬