通り魔はポケットの中 第五章
「まずは、情報集めだどうやら公園で死んでいたのは30代の男性らしいそいつの周りを足で調べるしかないな」
でも、初めての男性被害者だね、どうして六芒星が完成する。
最後の点に、男を選んだんだろう。
「きっと、そこも調べれば理由がわかるはずだそれに、次の事件現場は、もう予想はついている」
え?どこなの?じゃあ調べてる時間なんてないじゃない!
「大丈夫だ、しばらくはもう起きないし調べる時間は十分にある」
彼がそこまで言うのだきっと何か考えがあるのだろう。
「まあ、タイムリミットは今日含めて3日だ」
そんなに時間ないじゃない!
「大丈夫だもう、被害者たちの身元はわかっている」
どこでそんなこと?
「お前が寝てる間調べておいた」
相変わらず訳わからん情報網持ってるねあんた。
「じゃあ、今から調べに行きぞ」
私はスーツを着てお母さんに見つからないように、ゆっくりと階段を降りドアを開ける。
どんだけ、朝ご飯食べたくないのよ?
「じゃあ、お前が食えよ」
「ねえ、何時つくの?」
あともう少しだ。
私達はDの彼女の家に訪れていた。
「やっとついた!」
デケー大豪邸だな、チャイムはこれか?
ピンポーン…、豪邸に似合わぬ間抜けなチャイムがなる。
「はい、何でしょう?」
「警察署の方から来たものです、少し話があるからいれてほしいのですが」
「警察!また来たの!もう事件は終わったんじゃないの!?」
はあ、どうする?
警察の調査は相当ひどかったようだな、いい考えがある俺に任せろ。
体の主導権が彼に握られる。
「落ち着いてください、事件にはまだ続きがあるんです
このままじゃ娘さんたちにも申し訳ないんです!だから、お願いします!もう一度お話を聞かせてください!」
娘さんたち?
実は、被害者の女5人はこの大豪邸に住んでいた家族なんだ。
「まさか、犯人が死んだんじゃないの?」
「それは、いれてくれたら教えてあげます」
「…入りなさい、気が済むまで話してあげる」
しばらくの間があったあと、強い意志を感じ取れた。
さあ、行こうか。
「どうぞ」
執事さんが紅茶を出してくれる。
「このハーブのような香り…ダージリンか」
「正解です、いい鼻をお持ちで」
「しかも、ファーストフラッシュかこの季節にぴったりだ」
紅茶談義はやめておいて話を聞きましょう?
ああ、そうだったな
「で、事件が続いているってどういう意味なの?」
「そのままですよ、警察によると犯人死亡で書類送検されましたがまだ、犯人は生きていると言っているんです」
「警察によるとって、あなた警察じゃないの?」
「ええ、言ったじゃないですか警察署の方から来たって」
彼女の目が鋭くなる。
「警戒なさらないでください自己紹介がまだでしたね、私こういうものです」
ポケットから一つの名刺を取り出す。
「何でも屋 エルデ・フロート?」
「ああ、何でも屋は職業名です。エルデ・フロートは私の名前です」
彼女の目が点になる。
「えーと?エルデさんでいいのね?」
「そうですよ」
「私は如月 燐といいます」
如月っか、いい名前だな。
「何でも屋というと、この事件の調査を依頼されたのですか?」
「ええ、あなたの4番目の事件の被害者の彼氏さんから依頼されたんですよ」
「ああ、さ…」
「おっと!契約上名前は伏せることになっているんです
ご理解とご協力をお願いします」
突然、大声をあげられた燐は驚いていたがすぐにもとに戻った。
「えっと、彼が晴のために依頼してるのよね?」
「ええ、そのとおりですですからお話を聞かせてはくれませんか?」
「わかりました、まず最初の事件私の2番目の娘がナイフで拷問を加えられ病院に搬送、今は傷の回復はしていますが精神的に病んでしまってまだ精神科に入院しています」
「ちなみに、2番目というと1番目は?」
「昨日公園で自殺しました」
ああ、なるほどだから被害者が女が多かったのか、
ということは、ただ女を拷問して快楽を得ているわけではないのか。
もう、ほしい情報は手に入ったわね。
いいや、まだもう1つある。
「わかりました、では最後に1ついいですか?」
「最後?他の事件の話はいいんですか?」
「ええ、これ以上はお母様の精神力を傷ませるだけですからでは、最後に1つ家業はありますか?」
なんでそんな事を?
いいから、黙って聞いてろ。
「ええ、ありますけど」
「それはどんな家業で?」
「農業です…でも、私たちの畑には不思議な力があって毎年高価な鉱石が掘れるんです」
「それでこの大豪邸と」
犯人の動機もわかってきたわね。
「では、ありがとうございました必ず犯人を捕まえてみせます」
「はい、お願いします」
これからどうするの?
「今手に入れた情報をもう一度洗う」
動機はわかった後は誰かだ。
超久々の通ポケです!