夏にあった話
水の近くでは怖い話をしちゃいけないって、
聞いた事あるかわかりませんが、今回はそんなお話。
一時期群馬に居たことがありまして、夏になるとプールのアルバイトなんか募集してました。
そこには様々な年齢層の男女が集まりますが、暑い中仕事をしてると色々話をしたりする中で、定番なのが怖い話。
その日も暑い日で、室内に居てもジリジリとしてました。
午前中の作業が終わり休憩時間中、学生さん達の肝試しの話やら、シルバーさんの体験話、自分の北海道での話とかね。
私自身は、あれ以来一切そう言う場所には近付かない様にしていました。
そんな中、シルバーさんの普段勤めてる職場での体験話を聞いてる内に、突然私の左肩が水でもかけられた様にゾクっとしたんですよ、まあでもその時はそういう話してたし偶々かなと思ってました。
室温30度超えてましたけど、気持ち悪いですから。
作業を終えて家に帰宅したのが、午後7時頃疲れてたので冷水シャワーを浴びて電気も消さないで布団に直行しました。
多分3、4時間たった辺りだと思いますが、ふと意識だけはっきり覚醒した瞬間、身体が動かない。
ははあこれが噂に聞く金縛りってやつか、やっぱりあの冷たかった奴連れ帰って来ちゃったか、なんか見られてるなあ、なんて冷静にパニックしつつ、とりあえず腕や寝返りしようとしましたが全然駄目、凄い力込めてるのに動かないからダメもとで南無阿弥陀なんて頭の中で唱えながらジタバタしてたら、その内少しばかり身体の自由が戻って来たのが分かった時はもうホッとしました。
それでシルバーさんの話の内容を思い出してたら、
ああ丁度水の話してるんですよ、プールの水と職場の池で繋がってしまったのかなあなんて考えつつ朝まで眠れませんでしたねぇ。