悪役令嬢は大規模ジャガイモ農場を作りたい
(残業で遅くなった帰り道の)道すがら、
(ニヤニヤしながら)ケータイ小説をみてたら、
トラック転生、字余り・・
気づいたら、シャンデリアが輝く煌びやかな広間で
まぶしいくらいの金髪のイケメンに、めっちゃにらまれてた。
隣には、ピンク色の髪のゆるふわ系女子、これってもしや・・・
そして、周囲を取り巻く、沈黙する羊の様な…着飾った若者たち。
「エリザベス・ドーソン、貴様との婚約を破棄する!」
うっわー、ケータイ小説の悪役令嬢物の断罪シーン、テンプレ。
そして、次には…教科書の破損・私物の盗難・階段オチと来るのよね。
「これが破られた教科書だ、貴様が触っているのを見た生徒がいる!」
「貴様の机の中から、マリアンナの髪飾りが見つかった」
「そして昨日マリアンナを階段から落としただろう、マリアンナがおびえながら証言した。」
グダグダなんか言ってたけど、
結論、未来の王妃をいじめた罪で退学、実家は爵位と官位と領地を奪われ没落。
出ていけと言われたので、おっもいドレスを引きずりながらパーティー会場を後にする
正直なところ、こんなパワハラ男と結婚しなくて済むと思うとほっとした。
ぱっと見イケメンだけど、だんだん変な顔に見えてきた、生理的に無理。
今後の人生で関わりたくない、顔も見たくない。
没落はキッツいけど、命と健康な体があればなんとかなるはず!
あと、昭和・平成・令和を生きた私には、重いドレスは無理!
外に出ると「お嬢様!」と御者らしい男性とメイドらしい女性(美人)が駆け寄ってきて、家の物らしい馬車で帰宅。
帰宅すると、父親らしい頭の固そうな男性が駆け寄ってきた。
「なんて事をしてくれたんだ、あの王子の機嫌だけはしっかり取っておけと言ったのに、ああ、これからどうすればいいんだ!」
「まあいいじゃん、仕方ないし田舎に移住して大規模ジャガイモ農場でも作ろうよ」
「お前まで、俺の事をジャガイモというのか!!!」
だってドーソンだもんね、ある意味、一部ではお約束。
屋敷を売って、使用人に退職金を渡して紹介状を書いて、田舎に移住する日がやってきた。
王都の一等地の屋敷が予想以上にいい値段で売れた、母の実家の方で農場付き屋敷も準備してもらえた。
「お願い!私も一緒に連れて行って!」と、なんと、ヒロインがやってきた。
「いや、あなた王子はどうしたのよ」
「あんな、俺様男なんて無理、無理、別れてきた!」
詳しく聞くと、ヒロイン、オッモイ前世を抱えていた。
前世の元夫が、王子みたいなイケメン俺様男。
若いころは、気に入られたヒロインは大事にしてもらえた。
でも、そのうち、元夫が浮気を繰り返すようになった
しかも若いころの自分と似たような女の子を相手に・・・
更に俺様、様々なところでトラブルを作ってくる、愛はすっかり消え失せた。
結果、子供を連れて離婚。
最悪なのは、離婚しても、元夫がどこかでなにかをするたびに連絡が来る事だった。
最終的に、元夫の女性関係が原因で、相手の女に刺され…
「もう、俺様男は嫌なんです。あんなのに関わりたくない!」
歩きスマホでケータイ小説みてニヤニヤ笑いながら死んだ私とえらい違い。
「なんだかよくわからないけど、そんなに若いのに苦労しているのね」
マイ母が隣で聞いて涙ぐんでいる。
まあね、、王子ときっぱり縁を切ったのなら、前世仲間は大歓迎。
「「やっぱり、令和を生きた私たちには、ジャガイモ、フライドポテト、ポテチよね」」
「初対面のマリーちゃんまで俺の事をジャガイモというのか!!!」
だってドーソンだもん。仕方ないよね。
ーーー
某アニメの小ネタを、一滴ほど混ぜてみました。
悪役令嬢物って面白いけど、なんで公開処刑が付きものなんでしょうね…
最近の若者は、学校でこんな陰湿なパワハラを受けてるのかな…と心配になってきた。