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第11話 休息の1週間(1日目前編)

今回からは休息の1週間編です〜

普段の練習とは違った3人をお楽しみください。

「おはようございます優斗様。突然ですが、これまでノンストップでトレーニングを続けてきました。私は今週ノンマスク本部へ向かい現状を報告しなければいけないのでその間私はトレーニングを見ることが出来ません。なので今週一週間は休息の週にしたいと思います。いつもより多めに資金をお渡し致しますので街に出て買い物でもいかがでしょうか。」


「わかった。そしたら竜也、恵果街に久々に行ってみようか。最近学校のみんなとも会えてないし、家に帰ってきて何も無いとつまらないからな。色々見てこようぜ」


そう俺が言うと2人は頷いてくれた。


「じゃあ行くか!まずどこ行くか!」


そう元気よく竜也が立ち上がった。


「私は普段着る服をみたいな〜。最近ジャージしか来てなくて久々に可愛い服が着てみたいな〜。2人の服もいつも一緒だからこの機会に色々買わない?」


「そしたらショッピングモールに行って服とか見るか。」


「よし!じゃあ荷物持って10分後に玄関前集合な!」


そう言って今日の予定は3人でショッピングモールに服を買いに行くということになった。



10分後普段のジャージ姿から外に出ても恥ずかしくないぐらいの服装に着替え魔道具を装備した恵果が出てきた。竜也と俺はすぐに準備が済んだため5分ほど待っていることになった。もちろん魔道具を持っていない俺はおもちゃのベルトを付けていた。


「さて、じゃあどうするか、飛んでく?それとも歩いていく?」


「俺が飛んでたら知り合いが気づいた時厄介だから歩いていってくれないか?」


「それもそうだね〜。ゆうちゃんが飛んでたら普通驚いちゃうもん。返信もしないで空中浮遊なんて怪奇現象だよ〜。」


そう言って恵果はグサグサと俺の心をえぐってくれるものだ。俺達は歩いてショッピングモールに向かうことにした。


ショッピングモールに着くと平日であるはずなのに多くの子供が走り回っているように感じた。


「今日は学校休みかなんかなのか?」


「いや普通にあったと思うけど。なんなんだ?」

3人で悩んでいると小学校に通っていた頃、担任だった桐野先生に遭遇した。


「あれぇ〜?優斗くんに竜也くんに恵果ちゃんじゃない?今日はどうしたの?ほかの学校に転校したって聞いたけど学校は今日休みなのかな?」


桐野先生はちょっと抜けた感じの女の先生だったが優しかったこともありみんなに好かれる先生だった。


「そうなんですよ。先生も今日は学校じゃないんですか?今日は平日なのに小学生が多いように見えるんですけど。」


「今日は社会科見学でこのショッピングモールに来てるのよ。だからここにいる小学生はほとんどあなた達と同い年よ。久々に友達に会えるといいわね。」


「そうですね、ありがとうございます。先生も頑張ってください。では失礼します。」


そうお辞儀をして俺達は先生の元を去った。


「ちょうど社会科見学と被るとか運ねぇなぁ。そう思わね?」


「ほんとそうだねぇ、でも私は桐野先生のこと好きだったからちょっと嬉しかったな〜。」


恵果は昔から桐野先生と話したりしてとても仲が良さそうだったから少し離れさせてしまって悪かったと思っている。


「じゃあ洋服見に行こ〜。私は見始めると長くなっちゃうかもしれないから竜ちゃんとゆうくんの服先に見よっか。」


そう言って俺らの服を恵果は探し始めた。


「竜ちゃんは活発だから動きやすいの、ゆうくんはちょっとオシャレチックなのがいいかな〜」


そう言って恵果は俺たちをマネキンのように着せ替えていった。着せ替えショーは3時間ほど続き、お昼の時間を少しすぎてしまった。


「そろそろお腹も空いたしお昼にしないか?確か3階にフードコートがあったよな。」


「そうだな、そろそろフードコートもすいてくる頃だろう。」


「まだ着せたりないけどしょうがないか〜。お昼食べたら再開ね!」


「「まだやんのかよ!」」


俺達はまだ恵果のファッショショーに付き合わなければいけないらしい...。



フードコートに着くと2時を回っていたためそろそろ人が少なくなってきたかと思ったが、俺達は社会科見学とかぶっていたのを忘れていた。社会科見学は一般のお客さんに迷惑をなるべくかけないために混雑する時間から避けるため昼前と昼後の二団に別れて昼食を取っていたのだ。しかもよりにもよって俺達がいたクラスは昼後のこの時間に昼食を取っていた。


「タイミング悪かったなぁ。どうする?」


「まぁ少し離れて食べれば誰も気づかないだろ。」


「じゃああっちに席空いてるか見てくるね〜」


そう言って恵果は小学生がたくさんいる方とは反対側に席がないか探しに行ってしまった。



そんな時であった。恵果が向かった方から爆発が起こったような音がした。それと同時に小学校の教員らしき人が恐ろしい形相で小学生の集団の方へ走っていった。聴覚に強化魔法をかけその教員の話を聞いてみるとどうやらこのスーパーマーケットでテロリストが暴れているらしい。


「すみません。僕は日暮優斗というもともとそちらの学校に通ってたものなんですけども警察が到着するのはどれぐらいになりそうなのですか?」


「小学生に言うようなことではないが今回は変身絡みの事件だから警察は動けないそうなんだ。だから今回はSSPの対策チームが出動するはずなんだが、なかなか出動に許可がおりないそうなんだ。このままでは児童を危険に晒すことになるかもしれないと思うと心配で仕方がないよ...。」


「分かりました。テロリストの大体の人数は分かりますか?」


「恐らく10人ほどだと思うけど、何をする気なんだい?」


「新日本国憲法149条、第九項3節 相手から明確な悪意のある攻撃を受ける、または受けそうになった場合にのに変身を用いての反撃、及び相手の無力化が許可される。この方に基づいてテロリストを鎮圧します。」


「そんな!小学生には無理だ!SSPの到着を待つべきだ!」


「大丈夫ですよ、俺達は今までトレーニングを続けてきたんです。信じてください。だから先生は児童から絶対に目を離さないでしっかり守ってあげてください。じゃあ行くぞ、竜也!恵果!」


「おう!」「うん!」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

宜しければコメント、感想、評価、レビューして貰えると嬉しいです。

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


まだまだ3人の休息?は続きますのでぜひお楽しみを。

ユニーク100人突破ありがとうございます!

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