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街への到着と魔王軍入団

ちょっとおかしい所があるかもしれません。塾だったので、木曜日は更新できない日があるかもしれません。

ご了承下さいm(_ _)m

追加、ステータスに体力、魔力に最大値を追加します。

「ようこそ!魔王領首都、アーグナーへ!」

 ほ〜、ここ魔王の街だったのか、うん、活気があっていいと思うな。

「魔王の街っていうと、魔王軍みたいなのもあるのか?」

「はい、魔王軍は1〜8の部隊があり、そのうち四つは四天王が隊長で、他は強者が隊長を務めているらしく、強い者はいつでも大募集だとか……」


「へ〜、じゃあ俺も入れるかな?」

「う〜ん、魔王様に認められれば入れて貰えるって聞いた事があります」

「そっか、じゃあ魔王の城にでも行くか」

 コンビニに行く感覚で魔王城に歩を進める。


 ミサに案内して貰いながら魔王城に着いた。

 すると、見た目が好青年の俺と同じ高学生かな?が声を掛けてきた。

「君、魔王城に興味があるのかい?」

「おう、魔王軍にでも入れて貰おうかと思ってな」

「でも君、見た所人間だよね?残念だけど魔王軍は魔族でないと入ることができないんだよ」

「それなら大丈夫だ。ほら」


 そう言って俺は右手だけを本来の悪魔の姿へと戻す。

「成る程、それなら大丈夫そうだね。それと、魔王軍に入りたいなら僕と勝負しないかい?魔王に相談するよ?君の名前を教えてくれるかな?僕はグアナって言うんだ」

「俺はシュンだ。でも、それなりに強くないと俺手加減ほとんどできないから死ぬぞ?」

「ははっ、僕も腕には自信があるからね、大丈夫だよ」

「そうか?まあ、減るもんじゃないしいいぞ」

 すると青年はニコリと笑って広場でやろう、と言ってきたので、俺はいいぞと言ってついて行った。

 ミサには離れた所で待機してもらっている。

 説得するの大変だった……。


「じゃあ、……始めようか」

 その瞬間グアナから尋常じゃない量の威圧が放たれた。

 それに便乗して俺も威圧を解放する。

「……やはり言うだけあるね。相当楽しめそうだよ!」

 グアナはそう言うが先か、刀身が無い刀の持ち手を持って飛びかかってきた。


 不思議に思いながら俺も魔槍を出し突きを放つ。

 やはり避けられたが、グアナはその刀身のない剣をまるで刀身があるかのように振ってきた。

 すると、驚いたことに、俺の左腕が飛んでいた。

「なっ!?」

「驚いたかい?これは魔剣グラム。魔力で刀身を形成する珍しい魔剣さ」


 そうか、参ったなぁ……ちょっくら本気出しますか。

「変化解除」

「なっ!君は悪魔ではなかったのか!?」

「残念だったな、俺は世界にたった一人の種族。天魔族ななんだよ!」

 ま、他にいるかもしれんがな。


「行くぞっ!」

 俺は魔槍を右手に持ち、払いや上下段の突きを放つ。

「くっ、やるね!でも、僕が持つ剣が一本だと思ったら大間違いだよ!」

 今度は凄い湾曲した黄色い刀身の長剣を取り出し、魔剣の反対に持った。


「二刀流か!」

「ご名答、自分で言うけど僕はかなりの使い手だよ!」

 グアナは二刀流になった瞬間に動きが変わった。

「速いな!」

「そんなっ、速い攻撃もっ、捌く君はっ、とんでもない奴だねっ!」


 ちょっと不味くなってきたかもしれないな……どんどん攻撃が重く、速くなってきている……攻撃は単純だが、二本の剣がその弱点を補っている。

 これは、さっさと決着をつける必要がありそうだな。

「今度はこっちから行くぞ!」


 槍を両手で構え、神速の突きを繰り出す。

 最初は中心を重点的に狙い、徐々に攻撃範囲を広げていくが、後退しようにも、俺は一瞬の隙も見逃さないので、その隙が命取りになる。


 俺は槍をグアナの首に突きつけた。

「くっ!……参った。僕の負けだよ、世の中、上には上がいるとは本当だったんだね」

「そんな事ないさ、それより、お前相当強いな、魔王軍のでどの位の強さなんだ?」

「僕が一番強いよ、なんたって僕が魔王なんだからね」


「……え?」

「だから、僕が魔王なんだってば!」

 俺はミサを手招きで呼ぶ。

「なあミサ、魔王があいつだって知ってたか?」

「いえ……そういえば、今代の魔王様は若くして歴代最強だとか……そう聞いたことがあります」


「じゃあお前本当に魔王なのか?」

「だ、か、ら!さっきそう言ったじゃないか!」

「そうか、分かった。そんでよ、俺らは魔王軍に入りたいんだが、入れてくれるか?」

「勿論さ!君みたいな強い魔族は大歓迎だよ!でも、ちょっと強すぎるから、新しく隊を作ってもらう事になるけど、いい?あ、特に面倒なことはないし、魔王軍の隊員証とかもあるから、そこら辺のバカに絡まれる心配もないよ。先に見せればだけど……」

 最後何て言ったんだ?聞こえなかったが……そう重要な事でもなさそうだし、いいか。


「あ!こんな所にいたんで……す……ね?」

「あ、イリーナ、僕この人にやられちゃったよ。魔王軍の入団希望者で、強そうだったから勝負を挑んだんだけど、シュンは凄く強くてね!びっくりしちゃったよ!」

「初めまして、シュン様。私はこのヘッポコ魔王の秘書をやっております、ミリーナと申します。以後、お見知り置きを」

「あ、はい」

 出てきたのはエルフのお姉さんだった……ぺったんこだが。


「さ、行きますよ!グアナ、魔王城に入団希望者が何人いると思っているのですか!あ、貴方達も一緒に来てください。この魔王を後で問い詰めてから手続きをするので」

「分かった」

 俺達はあの秘書……イリーナについて行く。

 ミサが右腕に手を絡めてくるが、正直嬉しいのでこのままにしておく。


「そういえば、ミサって何を食うんだ?やっぱり血か?」

「はい。普通に食事もできますが、血が一番美味しいですね」

「そうか、ほれ」

 そう言って少し腕をあげ、ミサの口元に持って行く。

「ほえ?」


 可愛くて思わず抱きしめたくなるが、ミサが困惑しているので、

「吸わないならやめとくが……」

「旦那様、あまり人前では……」

 あ、確かにそうだよな、人前で堂々と血なんか吸える訳ないか。

「じゃあまた後でな」

「はい♪」


 来た道を戻っていき、魔王城まできた。

「お二人はここでお待ち下さい。また後でお迎えにあがりますので」

 そう言い残してイリーナはグアナを引きずりながら階段へ消えた。

 ポツンと客室に取り残された俺は、とりあえずミサに血をあげる事にした。


「ミサ、飲むか?」

 すると、一瞬ポカンとしたあと、満面の笑みで頷いてきた。

 なんだ、天使か。

 可愛くて撫でてしまった、家の可愛い嫁さんは魅了でもしているのだろうか?それでもいいけど。


 取り敢えず撫で終わった後は、血をあげた。

 吸血鬼は血液の中の魔力を吸っているだけで、血はおまけで付いてくるのだそうだ。

 本人曰く、血液も美味しいらしいが。


 また俺の事について分かったことがある。俺についた傷は、重症でも10分もすれば完治することと、俺の血液は、魔力の塊でできているらしく、傷からでた魔力でかなり速い再生能力を手に入れている。

 血液の事は、ミサに教えて貰った。


 そうこうしている内にイリーナがまたグアナを引きずりながら戻ってきたが、グアナがめっちゃグッタリしてるけど、大丈夫か?

「シュン様、こいつから全部聞きましたよ。まさか、歴代最強の魔王よりも強い魔族がいるとは、思いませんでしたよ。魔王軍の入団はこちらとしても嬉しいのですが、一つ、貴方の性格ですから、契約とはいきませんが、約束して下さい。魔王の命令には従う事、裏切らない事。これを守るのならば、入団を許可します」


「まあ、裏切りはしないが、魔王の命令に従うのは無理だ」

「では貴方は……」

「まあ待てよ、何も聞かないとは言っちゃいねぇ、俺と魔王は友達だ、少なくとも俺はそう思ってる。だから、命令ではなく相談みたいな感じだな」


「……分かりました。ではシュン様には新しい部隊を作って頂きますが、隊員数と、隊の名前だけ決めて下さい」

「分かった。……隊員は、今の所俺とミサだけでやる。名前は、魔王軍特殊部隊だ。」

「なんかカッコいいし、魔王と友達って意味でも色んな意味でもこの部隊は特殊だからな」

「ふふっ、分かりました。では、後日この事を発表しますので、日時が決まり次第連絡します。それまでは、この部屋で過ごして下さい」


「オッケー、じゃよろしく頼むよ」

 こうして、俺は晴れて魔王軍の仲間入りを果たしたのだった。

次回は、7時半に投稿予定です。

文章の変更はこれからも結構あるかもしれません。

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