ステータス測定と初戦闘
自分的には短いので、頑張って行きたいと思います(泣)
にしても広いな、この城…… 何で覚えていられるんだ? 俺には絶対無理だな。
そんな事を考えていると、周りから歓声が上がったので、何事かと他の奴らも同時にその方向を向く。
「帝王さま! 職業が勇者様のお方がいらっしゃいましたぞ!」
「何っ! それは誠か!? 魔術師長よ! ならばそやつに聖剣を授けよう。ステータス測定が終わり次第余について来い」
わいわいガヤガヤってこの事を言うんだろうなぁ……ってか聖剣って簡単に渡していいのか?そんな事を思っていると、今度は別の場所から歓声が上がった。
「帝王さま! こちらは賢者様がおりましたよ!」
「何っ!? 一度に最高位職業が二度も現れるとは……そなたも一緒について来るといい」
ふーん……あれ?俺の職業なしになってなかったか? 何でだ! なんでなんだ! あれか? チートスキルあるんだから職業なんかいらねぇだろってか? 俺だって職業ぐらい欲しいわ!
その後も聖女やら聖騎士やら召喚師何かがでてきたが、正直どうでもいいし、だって魔王とか邪神とか倒せーとか言われても俺だったらできるだろうけど、何かこいつらの思い通りに動くのは尺に触るからいやだ。
顏見てると何か知らないがイライラしてくるんだよな、なんつうか、胡散臭い。
ちなみに聖女や聖騎士や召喚師も何かしらの装備をいただくんだそうだ。
ふう、やっと俺の番かよ、あー疲れたわ、立ってるの意外と嫌いなんだよなぁ。
「さあ、早くステータスを見せてください」
少し興奮気味にいってくるので、内心ではうるせぇよ、阿呆とか思ってる。
俺が水晶に触ると、ちゃんと偽造したステータスが浮かび上がった。
偽造を無視してステータスを表すのでは? とも思ったが、そんな事は無かった。
「おおっ!?戦士でありながらこの数値!やはり異界の者は格が違いますな!帝王様!この方も凄いですぞ!」
え?凄いの?やり過ぎたかな……まあ、過ぎた事は仕方ないか、どうにもならないし。
「うん?ただの戦士では……おおっ、これは凄いなおい、管理長、この者に装備を用意しろ」
装備なんか俺のステータスにいるか?…あ、偽造してるんだったけど、受け取らないと怪しまれるし、攻撃されて無傷でも上手い具合に装備に当たったとか言っておけば何とかなるし、貰っておいて損はない。
あ、俺だけその場で受け取れと、しかもこれレザーアーマーじゃん、防具にわざと当てるの難しくないか?……そんな事知った事じゃないか。
全員測り終えて分かったことは、職業が無いのが俺だけだったという事だった。
神がいるんだったら一発なぐってやろう、うん、そうしよう。
帝王様(笑)は勇者達に装備を与えるために何処かへ行ってしまった。
「さて、皆様はこれから私めがお部屋へご案内いたしますので、ご同行願います」
執事服を着たお爺さんが一礼した後ゆっくりと進んで行ったので、皆慌ててついて行く、勿論俺も行くが、慌ててはいない。
何人かで一部屋かと思いきや、八畳間の部屋に一人で、ベッドに机と椅子がある程度だったが、この人数の部屋を用意していた事に驚きを隠せない。
「でも、訓練や内緒でしかできない事もできるしいいか。」
その日は何の抵抗もなく寝た。
最初は何かしら監視するための部屋かと思っていたが、あるのは勇者達の部屋の方だった。
俺らみたいな奴らは監視するだけ無駄だと思っているのだろうか、その方が嬉しいが逆にムカつくな。
ん?何で監視されてるか分かったかって?昨日夜にトイレ行ったら、途中で聞こえてきたので、耳をすませたら聞こえただけだ。
俺は昔から耳がいいんだ、帝王様(笑)達は会議でもしてたのかね?
「お前達には今から実戦をしてもらう。……と言っても不安は残るであろう?不安な者はそこの騎士団長の周りに集まるといい。そうで無い者達はダンジョンの場所を教えるので、勝手に潜るといい」
何だよ、適当だな……おれはもう今やレベルは6602だしね。
何故かって?……寝てる間も上がり続けたからだよ……
それはもう滅茶苦茶なステータスになってるよ。
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シュン・カガリ 16歳
レベル6602(進化可能)(限界突破)
職業・なし 種族・人間?
ステータス
体力 66020 /66020
魔力 66020/66020
攻撃 66020
防御 66020
魔攻 66020
魔防 66020
敏捷 66020
運 66020
スキル 秒間レベルアップ スキル取得簡易化
武神 隠蔽 身体強化 禁術 魔力操作 探知
限界突破
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とまあ、こんな風になってる訳だが、なんということでしょう!前回ステータスを見たときの50倍以上って頭可笑しいだろ!しかも禁術とか……スキルは勝手に増える(魔力操作は訓練で手に入れた)し、種族に(?)ついてるし!もうこれ最強なんじゃね?
話を戻すが、こんなステータスだから仲間がいると正直邪魔にしかならない。
「うむ、別れたようだな。ダンジョンはここを真っ直ぐ抜け、門を抜けると洞窟がある。そこがダンジョン……」
帝王様(笑)の話なんか学校の校長並に長いに決まってるから、場所を聞いた瞬間全力で走り出した。
軽く走っただけでもうダンジョンが見えてきた。
「ほ〜、ここがダンジョンか」
ザ、洞窟って感じの人が四人は倒れそうな入り口があった。
禍々しいとか、瘴気が出てるとかはなく、日本にある感じ(見たことは無い)だった。
何も考えずに足を運び、少し歩いたところで止まる。
目の前には、醜い顔をした130センチほどの緑色の魔物がいた。
そう、雑魚魔物代表のゴブリンが4匹おり、グギャグギャとうるさい。
「黙れよ……」
イラついて言葉を発すると、ゴブリン共が白目を剥いて倒れた。
なにか得体の知れないものが体にはいり、ちょっと強くなったような気がしたから、経験値が入ったのだろう。
《スキル・覇王威圧を入手しました》
さっきゴブリンが死んだことを確認したが、倒したのはこれを使ったからか?だからスキルとして手に入ったのなら納得がいくし、スキルをもっと入手できるな。
こいつらがこれじゃ、今の実力がわからないな、もっと下に行かないと。
1〜2階はゴブリンだけ。
3〜4はゴブリンとオーク、ここでスキル・探索を覚えた。
5階はオークで、ボスにオークファイター。
6〜7はオークとコボルト。
7階で落とし穴に引っかかって大体15階に落とされた。
15階は、オークファイターの更に上位種のオークジェネラルが普通に徘徊している。
「おー、流石上位種か」
カウンターで手が3センチ程切れたが、傷に魔力操作で魔力を込めると、数秒もしない内に傷が治った。
ちなみに攻撃方法は物理で殴る戦法だ。
「ここのボスは何じゃろな〜?」
扉を開けると、配下に自分を囲むようにして仁王立ちしながら俺を見下してくるオークがいた。
「何見てんだよ?」
威圧を少し混ぜながらオーク共を睨むと、オークキングは少し怯えを見せながらも、的確に指示を飛ばしたが、俺の前に出てきた時点でこいつらの運命は決まってる。
動けはしまいと思っていたオークは、気絶しながらも俺に向かって攻撃してきた。
何故動けるのか、それは多分オークキングが何らかのスキルで強制的に俺を排除しろとかそんな感じの命令を実行しているのだろう。
「ご苦労なこって」
驚きはしたが、反応はできるので、オークの鳩尾を正確に打ち抜き、オークジェネラルには蹴り上げを、オークキングは足払いからのかかと落としで殲滅完了だ。
何か疲れたな、帰るか。
落とし穴で落とされた場所を探知で探しながらふと思った。
「何で俺は肉塊や血を見ても平気なんだろうか、召喚の際に適応でもされたのかな?……考えた所で無駄か」
お、あったあった。
……ジャンプで行けるか?取りあえず全力で飛ぶか。
「せー……のっ!」
俺は大ジャンプし……盛大に天井に頭をぶつけた。
「いってぇぇ!」
ステータスのおかげでよそ見して電柱にぶつかったぐらいの痛みしかなかった。
でも蹲るぐらいは痛かった。
俺が帰った時には皆元気そうに帰ってきていた。
ダンジョンにいたからわからなかったが、もうそろそろ夕方なんだな。
夕飯食って寝るか。
やっぱり異世界の飯は洋風だった。パンはフランスパンぐらいかたくて、ステーキも出たし、正直言って今のところこっちの方が断然いい。
その後は何事も無く寝ることができた。
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〜何処かにて〜
「ククク、決行は明日だ。楽しみだなぁ!天使さんよう!」
「フッ、全くだ、なぜ下等生物の人間の面倒を我ら天使が見ればならんのだ!悪魔殿、明日は宜しく頼む」
「そう硬くなんなって、俺らの仲だろ?」
「そうだな、本当に明日が楽しみだ」
「フッフッフッ」
「ハハハハハ」
怪しい二つの影が語り合っていたのだった。
次回は7日朝7時投稿予定。
作者の都合によっては7日夜10時になります。
テスト期間なのでどうしようもありません。
どうか見捨てないで下さい(泣)