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エリスの過去

文が漢字なのは、全部ひらがなだと見にくいからです。

本当は難しい言葉も知りません、表現です。

エリスちゃんは余り難しい言葉は知りません。

「ぅ〜ん……うぅ〜ん……はあっ、はあっ」

 うう、怖い夢をちゃいました……。

 私がおとうさまの子供になる前の事です……。

 私はエルフの森で産まれました。


☆★☆★☆★☆★☆

 〜昔のエリス視点〜


 エルフの里にいる時の私のおとうさまは、怖い人でした。

 おかあさまも、私の髪と目を見て、産まれた時から私のことを嫌っているようでした。

「お前なんか居なければいいんだ!」

 おとうさまはそう言って私と会う度にいつも殴ってきます。

 おかあさまは、私と会おうとも思わないようです。

 おとうさまとおかあさまは私に名前をくれませんでした。

 私はその生活に耐えきれず、里中の人に泊めてくれないか頼みましたが、みんな私の髪と目を見て泊めてくれませんでした。

 私は探しました、私1人でも泊まれる場所を、生きて行ける食べ物がある場所を。


 しばらくして、私は小屋にたどり着きました。

 そこは、沢山の木の実があって、眠れる毛皮もありました。

 そこを見つけた時私はとても喜びました。

 私はそこでしばらく暮らしました。

「よいしょ、よいしょ」

 木の実は少しずつ取ります、そうしないと無くなってしまうからです。


 私は小屋でかなりの時間を過ごしました。

 ある日、村の人が私を見つけて、

「すまない、俺たちが間違っていたよ。戻ってきてくれないか?」

 私は迷いました。

 一度は私を捨てた村の人達、でも、今は違うかもしれない。

 私は悩んだ結果、みんなを許す事にしました。


 でも、待っていたのは残酷な運命でした。

 私は村長の家に泊まっていましたが、ある日、私は縛って気絶させられました。

 目が覚めたのは、動く何かの中でした。

 触ってみると、それは布で、私は中に入れられて運ばれているようです。

 出されたのはわかりましたが、真っ暗で何も見えません。

 多分魔法で目が見えないようにしているのだと思いました。

 私はしばらくして目が見えるようになった時、目の前にいたのはとても大きな木の魔物でした。

 2つ、木に縛られて干からびた何かがありました。

 よく見ると、それは私と同じエルフでした。

「ひっ……」

 私は目を瞑って目の前の恐怖から逃げようとしましたが、そうはさせてくれないようです。

(怖い……怖い……)

 それ以外何も考えられません。

 私はここで死ぬのでしょうか……誰にも愛されず、誰にも必要とされず、家族も友達も出来ずにここで死ぬのでしょうか……嫌です……そんなの嫌です!

 私は走りだしました。

 足が痛くなっても、もう走れないと感じても、後ろから木の魔物が追いかけて来ても。

 私は訳も分からずとにかく逃げました。


「はあっ、はあっ……」

 私は逃げた先で木の魔物に捕まりました。

 私は木の魔物にズタズタにされました。

 ああ、神様、今度産まれる時は、優しいおとうさまとおかあさまの所にして下さい……。

 私の身体がどんどん冷たくなっていき、視界は真っ暗になりました。


 暖かい……

 なんでしょうか?これは……。

 うっ、眩しいです……あれ?私は死んだのではなかったのでしょうか……?

「んぅ……んっ?」

 誰でしょうか、この暖かい魔法を使った人は……。

「大丈夫か?」

 私は理解しました。

 この人は私のおとうさまで、私の救世主様であると。

「おとうさま」

 私は嬉しくてたまらなくなって、笑顔になりました。

 余りに嬉しくて、抱きついてしまいました。

「俺はお前の親じゃねえぞ?」

 違います、私のおとうさまです。

「おとうさま」

「いや、だから……」

 私のおとうさまがこの人ではなかったら、私はどうすれば良いのでしょうか……そんな事を考えると、自然と涙が出そうになりました。

「……おとうさま」

「わかったわかった、だから泣くな」

 嬉しいです、私のおとうさま……うふふ♪


 おとうさまは私にエリスという名前を付けてくれました。

 初めての名前です……エリス……エリス……。

 絶対に忘れません。

 出会ったおかあさまもとても優しい人だとなぜかわかりました。

 私はいま、とっても幸せです。


☆★☆★☆★☆★☆

 〜現エリス視点〜


 私は、寂しくなってしまいました。

 おかあさまの部屋に行くと、おとうさまがおかあさまのベッドに椅子に座りながら寝ていました。

 おかあさまは私に気づくと、手招きして、私を抱きしめてくれました。

次回、創造神がザマァな回になる……予定です。(^^;;


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