表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/41

閑話(勇者・帝王サイド)

帝王サイドの方が圧倒的に多いです。

すいません(´;ω;`)

「行くぞ!」

「「「おう!」」」

 僕が声をかけると、みんなが返してくれる。

 学級委員であり、勇者となった僕には、これまでと同様について来てくれる同級生がいる……いや、勇者となったことで、これまで以上にみんなが信用を置いてくれた。


 出陣したはいいが、いかんせん戦などした事がない、ましてや殺し合いなど以ての外だ。

「みんな!安全第一だ!なるべく敵を減らそう!」

 自分達の命が無くなれば元も子もない、なので、みんな始めて間もない武器を持ち、天使と悪魔へ向かって行く。

 僕も頑張らなければ……帝国の人たちのためにも、今戦っている同級生のためにも、僕がここでのんびり指示を飛ばさず、僕自身も戦場へ行かなければ……だが、足がすくみ、上手く歩けない。

 そこへ、一体悪魔がやって来た。

 不味い!

 悪魔が攻撃しようとしたその時、何故か勝手に僕の体が動き、悪魔を手に持つ聖剣で真っ二つにした。

「え?何でこんな……」

 自分でも何が何だかわからない。

 ただ1つ分かるのは、僕は弱くないという事だ。

 僕は順調に敵を減らして行き、遂には全滅へ追い込んだ。

「ふう、やっと終わった。結構厳しかったな……もっと強くならないと」

 そこから4日は特に死者もなく、僕達は順調にレベルを上げていった。


 ★☆★☆★☆★☆★


「帝王様、勇者様方が戻られました」

「そうか!報告を聞かせろ」

「はっ、死傷者3人、重症者28人、軽傷が36人でございます」

「そうか、わかった。重症者を先に回復させろ、この世界を支配する為には必要な戦力だ。王国を支配し、魔族を殺し、世界の王となるのは余だ。ククク、はっはっはっはっは!」

 愉快だ!実に愉快だ!見えるぞ!未来の余が全国々、村までも支配し、このボロ臭い城よりも理想的な王宮に住み、笑っている姿が!

「帝王様、あなた様ならば神々をも支配出来るのでは御座いませんか?」

「ああ、ああ!そうだ、そうだな!私は神おも支配し、真の王になるのだ!」

 いい、いいぞ!神を超える存在になり上がるのも悪くない、勇者共には精々私が世界を支配するまで手駒になって貰おうではないか。

「時に帝王様、気に止める程度でいいのですが、一応この事も報告しておきます。勇者の1人が脱走した模様です。これは、探知の魔法で調べた正確な情報であり、シュン・カガリという戦士にしてステータスが高い者です。その者は魔王領に入り、数日で反応が何かに阻まれ、探知しようとするとザーザーと言う音に掻き消され、こちらは何も出来ないのです」

「む?消失ではなく音に掻き消されるだと?……一応魔族に変装させた情報部隊の精鋭を向かわせろ」

 何事だ?こんな事は今まで一度もなかった筈だが……

「てっ、帝王様!王国から緊急魔法通信です!」

「何?直ぐに見せろ」

「は、はい!」

 む?何だこれは、そう言う前に王国の国王からとんでもない発言が発せられた。


『今これを見ている王族諸君、これは緊急であり、決して嘘ではない事を私の名誉に誓おう。さて、本題だが、先日、私の息子が我が王国の強者の部類に入る勇者を率いて魔王領の首都へ攻め込んだのだが、行かせた2日後に突然王子が現れてな、その時は精神がどうにかしてしまったのだろうが、落ち着いて話せるようになった時に聞いた事が衝撃的でな。内容は、勇者達1人は魔王軍特殊部隊と名乗る者の黒い瘴気によって血一滴残らず粉々になったそうだ。王子は無事だが、証言によれば其奴は伝説の獣を従えていたようだ。神々しいまでのオーラを見に纏い、9つの首を持つドラゴンの化け物だと。言っても信じぬであろう、今から王子の体験を映像として流す。それから判断してくれ』

 そう言うと、国王は居なくなり、代わりに草原に立つ漆黒と言うのも生ぬるい程黒いローブを来た男、それは帝王が唯一気にかけて居たシュン・カガリだった。

「この男はっ!」

 そして、その男は首筋近くに蛇を控えさせており、よく手懐けてある事が分かる。

 勇者が剣で攻撃を仕掛けるが、首筋の蛇と見えない何かによって全ての攻撃が弾かれておる。

 男は何かを感じたのか、飛び下がり、首に巻きつけた蛇と、同じくローブの内からか出て来た蛇が合体し、国王の報告通りの9つの首を持ったドラゴンの化け物がいた。

 男は半分は神々しい天使の姿に、もう半分は禍々しい悪魔の姿になり、勇者と交戦した。

 王子はこのままでは不味いと思ったのか人質を取り出したが、その瞬間男の目の前が裂け、空間からこんなに禍々しい物がこの世にあったのかと思わせる程に暗黒に染まった物体を胸に入れ、術式を展開すると、何がをしているようだ。

 当然勇者がまつ筈もなく、攻撃を仕掛けたが、見えない何かによって防がれた。

 術式から生み出されたのは、黒い渦だった。映像からでもこれに近づきでもしたら死ぬという事を思い知らされる程に禍々しい渦は、男の悪魔の部分へと入っていき、霧となった腕を振るうと、霧が勇者達にまとわりつき、跡形もなくなる程に粉々にし、王子に何かを言ってから城の中へ視点が切り替わった。

 すると、また国王に映像が戻り、

『どうだろう諸君、これは緊急で報告すべきだと私は判断した。此奴は危険だ、即刻処分すべきだと思ったのだ。とうだろうか?答えは直ぐにとは言わない。今日でも、一ヶ月後でも、来年でもいい。だが、なるべく早く返事が欲しい。』

 そう言って魔法通信は切れた。

「うぅむ……そうだ!魔王に同盟を結ばせればいいではないか!そうと決まれば早速魔王に手紙を届けて来い」

 帝王はもう少し選択が違っていれば……と、後悔するのはまだ後の話である。

あああああああああああああああああああああああ!!

……近い内に新シリーズ始まるかもです。

既に更新が1、2日に1話なのに……(´;ω;`)

どうしよう:(;゛゜'ω゜'):←焦っ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ