七話 嫌らしい新戦力
「俺、ゴキブリになりますってタイトルありそうでないよな」
俺が遠い目でそんなことを言うとポリスメンは首肯で返す。
「あーきーせーくーんー!」
と宣う御仏を華麗にスルーしつつ人間に戻る。勿論、示し合わせた訳でもないがポリスメンも人間に戻った。そして同じ物に手が伸びる。
「…こう見るとただなゴキブリだな」
「ああ、ただのゴキブリだ。可愛くなんて、ない」
互いの手に握られているそれをお互いに見やりそしてまた遠い目をする。
「なぁ、リア充って、爆発すべきだよな」
「狩らせてもらう…その触覚ごと」
そしてそれは殺戮の噴霧器はシュー★とスタイリッシュな唸りを上げた。
「ちょ、それゴキ●ェット!?洒落になら…のわぁぁぁぁ!!!」
耳に響くはゴキブリの断末魔。
手にするは無双のリーサルウェポン。
「しくったな、詠唱すれば良かった。アンリミテッド・ミストワークス的な」
「体は…っと、なんか不味いような気がしたぞ。具体的に言うと詠唱したらテンションが上がり過ぎてフィールがヘブンに召されそうだ」
流石外国被れのポリスメン。発音が微妙にウザい。
まあ、結論今回学習したことと言えば。
「「汚物は消毒だァァァ!!」」
案外、帰宅部は世紀末ってるということのみだった。
チャンチャン。




