十三話 害悪組
「お前もかァァァッ!!!」
ポリスメンは盛大にやらかしていた。
何をって?
見れば分かる。
ポリスメンはゴールの建物の座標を動かしていたのだ!!
決まった座標の決まった建物に帰宅するのが精度部門。
どちらかがズレれば帰宅不可能の地雷になるという…。
流石ポリスメン、流石に汚い。
応援席からは非難轟々だ。
こりゃ酷い。
そしてポリスメンは右手を掲げー棄権を高らかに宣言した。
「この鬼畜野郎!!!」
「この人でなし!!」
いや、ランサーが死ぬよかマシでしょ。
さぁて、トリは…あ、俺か。
満を辞して俺か。
俺かぁ。
来ちゃったか。
「なぁ、御仏。花道★オンステージらしいぞ、俺」
「花道よりトレースのオンの方がカッコいいけどな」
「や っ て き た ぜ 」
ポリスメンが乱入した。
「ハッキリ言おう。今回、戦犯しかいないからな!?」
御仏、愉快なお家を粉砕。
ポリスメン、他校の生徒を帰宅不可能にして棄権。
害悪!!!!
どうしよう害悪しかいない。
いや、待て。
これなんやかんや俺が仕出かしても大丈夫なステージ作り…お膳立てだとしたら?
御仏とポリスメンがサムズアップする。
やっぱり持つべきは仲間!!
「じゃ、やらかしたし後頼むわ」
「へ?」
「秋瀬なら、行ける」
「へ?」
この川…深いッ!!
じゃなくて、あえええ!?
やらかせないの!?
この外道供!!鬼畜供!!!




