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十二話 動かずして
「!?」
ポリスメンが召喚したのはなんの変哲も無い椅子だった。
それから次々にテーブル、棚、箪笥に石膏像!?
兎に角呼び出した。
クルットル。
「ヘイ、ヘイポリスメン!何やってんだ!!!」
しかし返答は無い。
これには御仏も驚いたようで目が天界に召されておりヨダレがノアの大洪水っている。
一体何がしたいんだ?
いや、本当。マジで。
先頭は最早到着寸前ー!!!!
ポリスメンンンン!!!!!
「お、おい秋瀬、ポリスメン笑ってないか!?」
「なっ!?」
絶体絶命のポリスメンはしかし不敵に笑っていた。
それは勝利を確信した笑みではない。
諦観からくる笑みではない。
悪戯に成功した餓鬼の笑みだ!!
何だ!!
何を仕掛けた!!
とー先頭が到着した。
負けた?
しかし、試合終了のブザーはならない。
試合は終わらない!?
「秋瀬、違う。終われないんだ!」
興奮冷めやらぬ様子で御仏は言った。
まさかー!!!?




