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十一話 精度部門
御仏が見事にしでかした後、何が始まるか。
決まっているポリスメンの精度部門だ。
ただ、今回ポリスメンは弱気にもこう言った。
「勝たなくても良いよな?」
寒気のする近年稀に見るワンチャンフェイス即ちゲス顔で。
今回のポリスメンは一段とやらかしそうだ。
精度部門の競技内容は指定された座標の建築物に帰宅する、と言うものだがもしかするとコレが一番難しい。
何故なら座標から少し足りともズレてはいけないからだ。
なんて鬼畜。
「秋瀬、ポリスメンどうするんだ?」
「分からない」
ポリスメンの得意技は召喚。
ここで、どう使う?
「位置についてヨーイ」
パァン!!!
他の選手が走る中、ポリスメンは動かない!!!
何をしてるんだポリスメン!!!
「いや、秋瀬あれを見ろ」
ポリスメンは片膝をついて極大の召喚陣を錬成していた。
「まさか…建物を召喚するつもりか!?」
しかし、 ポリスメンは昔言っていた。
「建物を召喚?いや、死ぬから。誇張ナシで」
じゃあこれは一体ー。




