プロローグ 俺の心臓は四つだ
森は騒がしかった。俺と男が数体のゴブリンを相手にしていた。 「助けてくれてありがとうございます」とひょろ 「私はウル。冒険者の方ですか」 「いや、今から始まりの町に行って、冒険者になるつもりだったんだ。」 「へぇ~奇遇だね僕もだよ。良かったらパーティー組まない?」 「そうだね、そうしよう。俺の名前はシンだ、よろしく。」 それから俺はウルといろいろ話した。女の子じゃないのが残念だが、とても楽しかった。 しばらく歩いていると 「ねぇ、昼ご飯のサンドイッチ食べない?」と言われたので、二人で食べた。 「うまいな、これ手作りか?」 「うん、そうだよ。材料は生ハム、キャベツと隠し味に・・・」 「グハッ!?」 「市販の麻痺薬を入れたよ。」 「な、なぜそんな事を」 「一つ目はお金や装備かな。二つ目は・・」 二つ目の理由を言おうとした瞬間ウルの体は大きくなり、犬いや狼のような顔と毛が生えた。 「メインディッシュのためだ」 「今から食べにくい頭を切り落とす。何か言いたいことはあるか?」 「冒険者になるというのは嘘なのか」 「もちろん」そう言うとウルは、俺の首を落とした。 「待てよ、犬っころ」 と挑発交じりの声がした。 「な、生首が、人間の生首が!?」 「生首なのはあっているが、人間のじゃない」 「ゾンビだ」 それを聞いて少し安心して 「ザコモンスターの分際でオオカミ男の俺を犬っころと呼びやがったな」そう言って俺の首を踏みつけようとした。 「単細胞め」と吐き捨てて、俺の拳がウルのあばらに直撃した。叫ぶとうるさそうだから、すかさず 顔面にけりを入れた。 「くそが、ゾンビの分際で」 「弱い犬ほどよく吠えるとはこのことだな。そうだろ犬っころ」 「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇ」 次の瞬間ウルの手の上に俺の心臓があった。 「俺の勝ちだザコゾンビ」 が、俺は笑っていた。そしてウルの腕をのように絞り、心臓を元に戻した。 「あ あぁあああぁああああああああああ」ウルから悲痛な叫びが放たれた。 「俺の心臓は四つあるんだよ」 叫び終わると、ウルは森へ逃げようとするが、 「犬っころ俺の顔だ」と言い、ウルの足めがけてアン〇ンマンの顔のように飛んでった。 それは足に当たり、足の骨は折れた。そして俺の剣と金と頭を取り返した。 「お、お前は何のために始まりの町に行く。魔王の命令か?」 それ、今聞くかと思いつつ俺はこう言いながら始まりの町に向かった。 「人間とパーティーを組み、英雄や勇者になるためだ」