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アラスゼンの罪 後編
三つめの罪。
大地が燃え盛る世界で、黒い人影が剣と炎で、生者を虐殺し尽くしている。
――これは、我が幻夢を用いて虐殺をしたのだったな……。
それが原因で、想造主はさらなる罪を背負ってしまうことになったのだったか……。
自らが死へ至る物語の過程で背負った罪は、周囲からの非難という形で現れた……。
それが、その世界で我の最期になったか……。
想造主には……我が主には……申し訳ないことを……したと思う……。
長い間……罪の責め苦に……苛ませていたのだから……。
だからこそ……我は己の成した罪を……償おう……。我に与えられる……役割がくるまで……眠り続けよう……。
それこそが……我にできる唯一の償いなのだから……。
自身の罪を思い返していたアラスゼンは、再び深い眠りの中についた。
想造主への罪を償うために――。