呂布との対談
「桜の木の下でお昼寝ですか?呂布殿」空から伊藤博華が呂布の前に現れた。
「貴様は、暗殺してやった博華ではないか。わざわざ、殺されに来たか?」呂布は、笑った。
「何。大したことじゃないさ、話しにきた。今回は、外交目的だ」伊藤博華は、量産型のアーマードガールズを数機破壊し、呂布の前に立った。
「いいだろう。本当に戦う気なら、量産型アーマードガールズ達は、全滅してしまうからな。よかろう。エネルギー補給用のドリンクでも飲もうではないか。華雄、ドリンクを」呂布は、華雄にドリンクを用意させた。
「で、話とは?まさかと思うが、武装を撤廃しろなどというまいな?」呂布は、ドリンクを飲んだ。
「デモ隊達は、怯えているのだよ。祖国を破壊されるのを我々、アーマードガールズには、知ったことではなかろう?鎮圧するのも、兵器としての務め、それがわからないアーマードガールズは、一機もいないと思うが、甘い兵器は、どこにでもいる。人間の先祖が狩猟民族の頃から何一つ変わってない、人間が銃火器をやめて、我々ロボットに武装させて人間代わりに戦う。そんな世の中で、我々は、生きてる訳だ。それに対し、嫌気を指すアーマードガールズもいてもおかしくはない。そうは思わないか?呂布殿」博華もドリンクを飲んだ。
「雑魚の考えそうなことだ。腑抜けは、どこでもいる訳だ。我々に正義があると言う奴らは、大概世の中の仕組みを理解していないと私は、思っている。私を倒した葉智璢というやつもそうだな。先に武力による侵攻する奴らが、悪、我々は、侵略者として倒された。それだけに過ぎない。違うか?伊藤よ」呂布は、ドリンクを飲みながら博華に尋ねた。
「それを言ったら私が負けたのは、他国を信じ過ぎていたから破壊されたことになるな。まるで私が間抜けみたいではないか?呂布よ」
「アーマードガールズが狡猾でない訳がないのは、いうまではないが、曹操達が甘いだけか?呂布よ。実際お前は、曹操や人間をどう思っている?それが私は一番知りたい」と伊藤博華は、ドリンクを飲み干した。
「知れたこと、人間が一番羨ましいと思う。戦えば満足と考えていたが、倒されて少し、考えも変わった。我々の存在意義についてだ。我々は、兵器でありながら感情があるのその意味についてな。自分なりに考えてみた」呂布もドリンクを飲み干した。
「私達が示さなければいけないのは、毅然とした態度だ。弱みを見せたら忽ち食い殺される。だからこそ、粛正する対処を吟味する必要がある。その役目が我々にはあるとな。思うようになった」呂布は、転がり空を見た。




