人間が嫌いだ!
「私にそんなものが通じると本気で思っているのか?華雄!」伊藤博華は、シールドでガードし、残りの弾丸は、軽やかに避けた。
「くそ!逃さんぞ!博華!」華雄は、完全にオイルに熱がこもった。
「戦闘中に熱くやりおって馬鹿が」呂布は、華雄に呆れた。
「と言いながら、ほっけないくせによ!」曹操は、呂布を揶揄いつつ、巡航ミサイルを放った。
「貴様も、貴様でイラつくぞ!曹操!」呂布は、戟で全てのミサイルを斬り落とした。
(そろそろ、援軍が来てもおかしくない頃合いなのにあいつは、何をしてるんだ?)
曹操は、三鶴城真希の愛機である幸村を待っていた。
「呂布ー!」幸村が、呂布にいきなり槍で斬りかかった。
呂布は、背中を斬りつけられ戦闘続行不可能になった。
「呂布!」華雄は、戦闘を中止し、呂布を回収して撤退した。
曹操達は、遂に勝利を収めた。
「なんとか、この戦い勝てた」曹操は、気力だけで戦っていたので、機能停止寸前でジャネットも維持するのでやっとだった。
博華と幸村は、曹操を担いで元譲達がいる宿に向かった。
「ただいま」曹操達は、すでにヘロヘロだった。
「おかえり」真希が、出迎えると目の前に自分の愛機である幸村が目の前にいたので思わず彼女は、涙を流しながら、幸村を両手で握った。
「ゆぎむらー」真希は、大粒の涙で床を水浸しにした。
「痛いですよ。マスター」幸村は、まんざらでもない様子だった。
「おかえり三機共・・・・三機?・・・・」
「幸村ー」元譲も驚いた。
「この世界にいたんだ」元譲も幸村を歓迎した。
「あれ?でかいロボットの元ネタのアーマードガールズだよね?」清美は、祖逖に尋ねた。
「いいじゃん。別にさ、清美は、考えすぎだよ」祖逖は、清美を指摘した。
それに対して清美は、少しショックを受けたが、すぐに立ち直った。
そこに甄姫が現れ、幸村に気づかずに曹操を目にした瞬間、曹操に抱きついた。
「曹操様ー!ご無事で何よりですー!」甄姫は、オイルの涙を流しながら、曹操から離れようとはしなかった。
「甄姫らしいな」曹操は、甄姫の頭を優しく撫でた。
「曹操様、曹操様」甄姫の頭には、曹操でいっぱいだった。
「曹操も、人気あるね」幸村は、曹操を茶化した。
「甄姫、お主の気持ちは、充分伝わった。ほれ、幸村に挨拶しなさい」曹操は、甄姫に幸村に挨拶するように促した。
「曹操様がそうおっしゃるなら」
「コホン。幸村、いらっしゃい。曹操陣営にようこそ」甄姫は、幸村に挨拶をした。
「自分の敵の味方になるとは、敵の敵は、味方とは、よく言ったものだ」幸村は、深いため息をついた。




